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シロと黒い百合

6話:自習

「えーと、ここの問3の問題は…授業するのだるくなってきたな、よしみんな自習にする!わからない問題あればもってこい。中庭に出ているから」


「えー、先生俺花粉症なんですけどー。外出たらくしゃみ止まらないんですけど」


「花粉を吸いすぎたお前が悪い」


と言いながら教室と中庭を行き来するドアを思いっきり開けた。壊れないのが奇跡なぐらいに。


第一理科室は一階にあり、第二理科室や第三理科室は三階にあり、主に実験をする。

第一理科室の隣には中庭があり、庭師のおじいちゃんが雑草を引き抜いているところに水仙先生が煙草を片手に走って行った。


「それじゃ、課題すすめよーぜー」

「そうだなみんな周りの人と答え交換してさっさと終わらせよー」


「よっしゃーーーー!俺課題レポート1ページすら終わってないから助かったわー。ってことで紫陽花レポート見せて―、丸写しするから」


「…勝手にしろ」


先生が教室から出てから徐々に生徒たちの声が大きくなっていく。


(私課題終わっているし、授業内容も分かってる…やることが無い)


やることがほとんどない私もこっそりドアをそーっと開けて中庭にでていく

中庭は教室とは反対に静かで雑草が風に吹かれて波紋のように広がりながらなびいていた


「すずしい…」

「そーだなー」

「っ⁉」


独り言を言ったら返事が真横からかえってきた。

反射的に振り返ったら、私の顔の隣に煙草の煙の臭いをまとった水仙がいた


「よっ。」

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