表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/11

シロと黒い百合

5話:黄色い水仙

次の授業は理科だから第一理科室にいる。理科の教科書を準備していると紫陽花がドンッと机をたたいてきた。


机をたたいた音でクラスからの視線が一気に紫陽花と私に注がれる。だが、すぐに興味がなくなったのか机をたたいた前のようにみなが喋っていた。


「なに?痛くないの?」


「なぜあの時、劣等種(獣人)を庇った?」


「なんでって…あの時言った話したはずだけど聞こえていなかった?そろそろ授業始まるから席に着いた方がいいと思うけど」


と言ったら授業開始のチャイムがなったのと同時に


バアアアアアアアアン!!!

と理科室のドアが壊れなかったのが奇跡なぐらいの勢いでドアが開いた。


「立ってるやつらさっさと座れー。みんな大好き水仙先生だぞー」


入ってきたのは、白衣を着て眼鏡をかけているがそのメガネの下にはクマが出来ている、寝癖が目立つ黄色い髪色の女の人だった。


「せんせー、授業嫌なんで帰ってくださいー」


「だが断る」


「ええぇ…」


水仙は黒百合の担任であり、理科の授業を担当している。


普段は、ほとんどクマを目の下に作り、暇さえあれば煙草を吸っているはたから見たらやばい人なのだが、生徒からは「授業が分かりやすい!」「意外とノリがいいんだよ」など、なぜか信頼されている人なのだ。


「ほら、紫陽花も黒百合にちょっかいかけてないでさっさと席座れー」


「チッ」


紫陽花が水仙を睨みながら舌打ちをした。

舌打ちをされた水仙はやれやれと首を振っていた


「それじゃぁ、始めるぞー」


「起立!」


「はぁ…」


いつもの辛い日常が始まろうとしている

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ