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500.雑談




「中でやる分には良いが、婚約はまだ正式に受理されてないんだから人目があるとこでイチャつくなよ」


イチャついてない!!


「…………待って。ヴァーミリオン、あんたそれ何瓶目?」

「知らん……」


ホロウさんも酔うのかな。顔真っ赤。


「ちょ、ルシファー!! 水、水持ってきて!」

「どんだけ度数高いのこれ。ヴァーミリオンが酔うとかおかしいんだけど?!」


おぉ、カオス。


そのあと、七大悪魔たちが必死にホロウさんの介護して、無事に酔いは覚めたとさ。


「終わるな終わるな」

「眠い~」

「ついさっきまで寝てた方が何を言ってるのか」

「最近すごい眠いんだよね」

「ついこの前まで平気とか言って一週間徹夜してたのは誰ですか」


私だけど?


「頭痛ぇ……」

「自業自得でしょうが」

「昼から飲むものじゃないでしょ」

「そこに真っ昼間から男女でお酒飲んでたのがいますよ」


ルシファーさん。言わないでよ。そしてそんな目でこっちを見ないで。


「あんた、ちょくちょく見かけないと思ったら」

「仕事はしてる。休憩中に何しようがどこ行こうが俺の自由だろ」

「いくつ離れてると思ってるの。ロリコン」

「そうだよロリコン」

「ロリコンじゃねぇよ!!」


そのロリコンが何かは知らないけど、違うと思う。


「まぁ、幼女が恋愛対象ではないですからね」

「ロリコンは少女も当てはまるからロリコンだろ」


少女って何歳から何歳までなの。


「大体二十歳くらいですかね」

「………クロくんって何歳?」

「数えるの面倒で数えてない」


即答……。本当に覚えてなさそう。


「一番下がウェルドだっけ」

「そうじゃない?」


ウェルドさん………【暴食】さんか。


「【嫉妬】さん、なんか見たことあるんだよね」

「血縁者がこっちにいるからでしょうね」


あ、そうなの?


「私も知ってる?」

「天使であまり追いかけてこないのがいるでしょう。彼です」


………あー、確かにいるな。たまに隠れるの手伝ってくれる天使。あの人七大天使だったのか。


「基本的に外に出てますからあまり会うことはないですよ」


私を追いかけるの最初に止めればと提案したのもその人らしい。終わらなかったけど。


「彼はとにかく妹に会えるようにするので大変ですから」

「………絶縁?」

「彼の前で絶対言わないでくださいね」


あ、絶縁状態なのね。私と似たようなものじゃん。


「皇女は皇女ですごい人生送ってるよね」

「五歳のときまで知られてなくて知られてからは毎日のように七大天使とその他と鬼ごっこ」

「魔界だったら捕まったら死ぬデスゲーム確定じゃん」


魔界って物騒だね。






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