32.再従兄弟たちの話し合い……?
「聖女………って言っても、何も言われてないしね」
「扱いとしては、アイリス様と同じだそうです」
急に話題戻したな。それと私と同じとは?? 抹殺兼保護対象ってこと?
「珍しいね。いつもならパッパとやるのに」
「現在持ってる案件の中で順位低いので」
先生、リリアナに何をさせてるんですか。
順位低いて。高い方じゃないとか、後のがどんだけヤバいやつなのよ。
「………再従妹殿、今度はどんな珍種を捕まえたんだ」
「珍種とは失礼な。今回のは最近周りが騒いでる変死の原因を捕まえただけですよ」
「リリアナ、そろそろ変なのコレクションにするの止めたら?」
「集めてるだけです。しっかり片付けもしてますし、伯父様の許可は取ってます」
一番に取るべきなのは、公爵の許可だよ!
リリアナは自分の保護者が先生だと思ってない? あなたの保護者は公爵だからね?
「再従妹殿。そろそろ公爵を親として見た方が良いよ」
「見てますよ。…………たぶん」
今小さく「たぶん」って言ったの聞こえたよ。
王太子殿下たちも聞こえたっぽい。
「再従妹殿。顔をしっかりと合わせてるか?」
「基本部屋か侯爵家に居るのでなんとも」
「…………矯正不可」
「生活圏に入れるのが俺ぐらいだしな」
リリアナ、どうやって生活してんの。
着替えとかこの世界に一人でできるやつなんてあんまりないし。
「しっかり居るじゃないですか」
「あれは生き物って言わないんだ。知ってるか? 人形は普通動かないんだぞ」
「知ってますよ。あの子たちみたいのがそこら中に居られても困ります」
うん。ごめん。人形が動くって何??
「再従妹殿は理解しようとすることが間違いだと思うよ」
「そう言うものって割り切るのが一番」
悟り開かないでもらっても?
「動く人形…………って、リアン君たちみたいだね」
「原理が同じだからだろ。違うのは魔力自己保管が可能かどうかだしな」
そう言えば、リアン君たちは魔道具って言ってたような。え、でもリアン君たち造ったのリリアナじゃないよね??
んー、混乱してきた。
「リアンたちは、感情などが強くなり命として生まれましたが、私の人形は魔力を意図的に込めて造りますので」
「何が違うの……?」
「リアンたちには、『本体』と呼ばれる自分が入っている器が与えられていません。自分たちを造った者の中に存在することはできますが、自分個人の身体は持っていません。普段は魔力を纏い精神体のままこちらに出てきています」
あれか。幽体離脱。それに似てる感じがする。
自分の身体から出ていく。で、その身体には別の人がいるから出てっても平気だし、魔力を使って実体化ー、みたいな。
「私の人形たちは、全てに器……本体が存在します。とは言え、私が作った物が多いですがね。昔は魔力の操作が下手でしたので、物に魔力を込めてなんとかしてまして、人形たちはその副産物です」
なんかやってたらできちゃった、みたいな感じで言われてもね。
「お陰で人手はあるからな」
「重労働させられてますけどね」
なんとも言えない。




