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280.顔合わせ




「はじめまして。フロイドです」

「リリアナと申します。ずっと領地にいましたので、人と関わるのは苦手ですが、よろしくお願いします」

「エルヴィス・ツムロ・サーフェルトです。こちらは婚約者のティアナ。よろしくお願いします、リリアナ嬢」


フロイド殿下とエルヴィス様、ティアナ様ですね。覚えました。


「リリアナ様の従者のゼクトと申します。ティアナ様のお兄様方とは(一応)友人をさせていただいてます」

「……なんでお前敬語なの?」


奥から五人。男の子が三人と女の子が二人来ました。


この人たちがゼクトの友人(?)さんたちですかね。


「………お前らいんのかよ」

「そりゃいるだろ。最後会ったのいつだ?」

「去年じゃね? 確かシエルと一緒に一回来たとき」


ゼクト、猫が取れるの早くないですか?


「はじめまして。ティアナの兄のアストロだ。後ろが兄のサジュエル、隣のがリリアナ嬢の兄の」

「ユラエスだ。はじめまして、リリアナ」


アストロ様とサジュエル様はニーチェル公爵様似なんですかね。そっくりです。お兄様はお父様似です。お母様を覚えてないのであれですけど。


「ユラエスの婚約者のクラリッサよ。よろしくね、リリアナちゃん」

「オリヴィエだよ! ゼクト君は残念だったね~」


クラリッサ様とオリヴィエ様。


オリヴィエ様はゼクトと仲が良いんですかね。残念って言うのは、婚約のことですか?


「私はシエルさんにハゼルトの出入り許可されてるから、ゼクト君とはよく会ってたんだ~。リリアナちゃんのこともシエルさんから聞いてるよ。例のことも聞いてるけど、ちゃんとやってるから安心して」


オリヴィエ様の首もとには、契約時に条件に入れた魔法陣が刻まれていました。伯父様、オリヴィエ様のことかなり気に入ってるらしいですね。


「それで、ゼクトはなんで敬語だったんだよ」

「孤児が公爵令嬢の従者やってるってだけでヘイト溜まるのに上位貴族の奴らにタメ口は普通に死ぬ」

「お父さんたちに普通に喋ってるのが何言ってるの」

「人払いされてるんだから良いんだよ。ちゃんとやるときはやってる。お前みたいにところ構わず素でいる訳ないだろ」


仲良しですね。


「他人事みたいに聞いてるけど、リリーも大概だからな? 公爵に『誰ですか?』はアウトだろ」

「会ったことない人に名前聞くのがダメだったらどうやって知るんですか」


初めて会った人に名前聞くのは別に非常識とかではないでしょう。むしろ普通の行動ですよ!


「父親にそれはアウトだろ」

「ゼクトは初めてあって『自分は父親です』なんて言われて信じるんですか?」

「何言ってんの? って言って魔法で追い返すけど?」


私よりもダメじゃないですか。


「………ゼクトはなんでそんなにリリアナと距離が近いんだ」

「五年間ずっと世話してたから」


ゼクトいなかったら餓死でもっと死亡回数増えてましたね。今後もよろしくお願いします。




長い……。

「当初の予定だとどのくらいだったの」

予定も何も、このシリーズ、元はバッドエンドですが?

「おっと……?」

元々神話だのなんだのでちょこちょこ出してた方を書いてたけど、バッドエンドしか思い浮かばなかくて、どうしようかと迷ってたら転生モノ流行り(?)出して。で、乙女ゲームとか入れれば流行りに乗れるのでは? と言うのがこのシリーズの経緯。

「元々俺らが出ることはなかったと」

当時の自分に何故こんな長編考えたのか聞きたい……。


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