表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

217/557

216.ハプニング




「当主代理に子どもはいないんですから、継承権が私に移るのは当然でしょう」


リリアナのその言葉でさらに会場は冷える。


「どういうこと!?」

「お兄様は公爵家を継ぐんですから、私が継承権第一なのは普通では?」

「そっちじゃないわ! ハゼルト侯爵が代理っていうことよ!」

「そりゃ、俺が当主として不適合だからだ」


リリアナが何か言う前に、先生が声を出す。


「第二子の俺は後継者としての教育はされてない。継ぐはずだった奴が継げなくなったから俺が一時的に継いだ。先代皇帝には許可を取っている」

「でも、あなたはハゼルトに行くことを拒否して!」

「ハゼルトに行ったところで変わらないのなら、面倒を避けるに決まっているでしょう?」


さも当然のように決定事項だと言うリリアナは、明らかに異質に映った。


「………! ゼクト」

「クソ、ここでかよっ」


ゼクトがフレミア侯爵令嬢を抱えて急いで下がり、リリアナも急いで下がろうとした。けれど、


「~~~っ!!」

「リリアナ様っ」


リリアナの右腕が斬られた。明らかな攻撃。魔法をここで使うことは禁止されているにも関わらず。


「…………千樹教っ」

「ほぉ、知っていましたか」


保護者たちのいる場所から現れたローブを被った複数人。ローブには木葉の小さなブローチが付けられている。


「……あなた方には、随分と手を焼かされましたからね」

「それはそれは! あなた様方には是非とも我々にご協力お願いしたいものですな」

「人の腕を斬っておいてそれですか」


千樹教。かなり危険な宗教団体のはず。


「こちらの意思は変わりませんよ。我々ハゼルトは、神を越えようなどと思わない」

「神を越える力を持ちながら何故それを得ようとしないのですか!」


おそらくこの中の一番上であろう男が興奮したように口を開く。


「神の血をその身に流し、死することのない身体はまさに不死身! 驚異的な回復能力、陣無しで行う魔法に魔術! 神の子であるあなた様方が何故それを拒むのです!」

「………その血の力の結果、ハゼルトは多くの犠牲と共に生きてきた。俺たちがお前たちと歩むことはない。これ以上この場にいるのなら、権限を使う」


先生と何人かが殺気を出す。


「魔法の使用禁止はあくまで一般がだ。ここで戦闘可能なのが俺だけだと思うな」

「………ふ、はははっ! 我々が、何の策もなくあなた方の前に来るとでも?」


その一瞬で、会場を囲う結界が形成される。

人を閉じ込める結界? ………違う、複数ある。


「一番の脅威は『呪い』。対呪い結界。これで、あの忌々しいものは入ってこれない」




盛り上がってきますね!?

「続き早よ書け」

うっさい、戦闘シーン苦手なんだよ!

「「なんで戦闘アリの書いてるんだよ」」

書きたいからですが?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ