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209.お酒を飲ますな




「……デジャブ」

「今回に限ってはハゼルトで遊び過ぎなだけだから無視しろ。ほら、起きろ」


叩くな叩くな!


リリアナの誕生日。パーティーはやらないと言うからシティアルに来たけど、また応接室で寝てる。

前回みたいにこき使われた(?)とかならともかく、今回は自室にちゃんと行って。


「………うぅ、気持ち悪い…」

「夜中に酒飲むからだよ」

「それはリアンに無理やり……うぷっ」

「おい待て。ここで吐くな」


ゼクトが急いで別室に移動させる。

リリアナは日付変わってすぐにリアン君たちに突撃されてお酒飲まされたらしい。誕生日になってすぐお酒飲まされるのはきついでしょ。


「……ハゼルトってお酒飲んじゃまずいんじゃないの?」

「魔力安定剤飲ませて、魔道具も着けさせてるから平気でしょ」


おかしいな。その言い方だと王太子殿下もその場にいたことになるんだけど。


「カシア酔わせたのは楽しかったね」

「カシア卿、かなりの豪酒だったはずなんだが」

「フォールトは全く酔わない」

「ユートも全然酔わないよ。人格たちと飲むと肴がないのが面白くないけど、めったに酔わないから飲み比べしたくなる」


そのうちリリアナ辺りが被害受けそう。

そうこう話している間に二人が戻ってきた。


「リリーちゃんが満身創痍なんだけど」

「放置してればそのうち治るでしょ」

「適当…」

「お再従兄様、本当にいい加減にしてくださいよ」

「えー、口に酒入れただけでそれは酷いでしょ」


十分ダメ。お酒一気に飲むと危険だから。


「リアンもリアンで飲ませてくるし、カシアもゼクトも止めないし」

「俺はユートと飲めりゃ良いからな」

「酒カス多い説」

「実際そう」


多いんだ……。

前世の先輩(十八歳以下)の一人もお酒飲んでたな。よくバレないなって思うし、何故買えたのか。


「酒はバカみたいにあるからな」

「定期的にここで飲み会してるからだろ」

「その飲み会を開いてる人たちが何言ってるんですか。しかも人の部屋で」

「寝室じゃないからセーフ」


王太子殿下、寝室じゃなくても人の部屋で飲み会を開かないでください。


「今すぐにあちらに返品したい」

「後二週間弱だよ」

「やば、卒業目前なんだけど」

「その前にあんたは追試でしょ」


オリヴィエさん、テストで赤点取りすぎて卒業二週間前なのに追試受けるらしい。


「追試とか初めてなんだけど」

「逆によく今まで追試しなかったですね」

「実技で点数取りまくってたんだろ」

「シエルさんのせいで実技の合計百七十いかなかったんだけど」

「何点だったの」

「百五十二」


実技だけで百七十も取ろうとしてるのすごいんだけど。


「リリアナちゃん、ヘルプ」

「山勘ノート後であげます」

「何故三年のを持ってるのか」

「ゼクトのノートを見て適当にまとめたノートです」


それ、大丈夫なのか?


「八割合ってる」

「成績最優秀者が主人の山勘ノート見るっていう」

「いや、テストの問題見返すと本当に合ってるの多いぞ」


何それ怖い。そういうノートって赤点回避のためだけのノートじゃないの。


「………というか、公爵は?」

「…仕事」

「「「おい」」」




アイリスの前世の先輩のお話は、実際私の高校にいる先輩です。普通にお酒飲んでるんだとか……。


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