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192.ゼロについて

引き続き、リリアナ視点となります。



「………魔力が多すぎて魔道具がエラーしか吐かないだけです」

「いや、あれは」

「オリヴィエ、黙れ」


勝手にエラーを出しただけですから。ね?


オリヴィエ様に四人で圧をかけて黙らせます。さすがに無駄なこと言われると面倒ですから。


「オリヴィエ、お前なんか知ってるだろ」

「この中で言うと命危ないから黙秘!」

「そこ四人誰か退室させろ」

「どうせだし遊ぶかー」

「カジノあったっけ」

「どこ行こうとしてるんですか……」


大神官が普通にそういうところに行きたい発言はどうなんですか。


「生き物なんだから欲なんていくらでもあるでしょ。禁欲却下、反対」

「神殿から抜ければ良い。以上」

「リリアナちゃん、雇って」

「私が雇うと伯父様たちのおもちゃですよ」

「逃げ場がない……」

「冗談ですよ。私の実験の被験者なだけです」

「もっとやだよ!」


酷いですね。ちょっと身体が動かなくなったりするだけですよ。


「テイクアンドテイクは主義じゃない」

「ギブアンドテイクを伯父様たちがする訳ないじゃないですか」

「ゼクト、育て方間違ってるよ」

「長年娘を放置してきた人に言え。俺がしたところでこれに至っては本人の歪み具合だろ」

「歪みってなんですか。失礼な」

「…………一人で森に行って生き物の死骸つついてたのは?」


あー、やってました。やりました。嬉々としてやってた記憶があります。


「暇だったんじゃないですか?」

「リリアナちゃん、命、大切。分かる?」

「一つの子どもでも分かることですね」

「ここに倫理観ない子がいるよ」

「倫理観がないんじゃなくて命の定義がおかしいだけじゃないか?」


人のことを好き勝手言ってくれますね。


「親に放置されるとこうなるんだねー」

「放置………?」

「放置じゃない?」

「放置では、ない……?」

「どっちでも良いでしょう」


何についてで話してるんですか。


「………話、進めても?」

「どうぞ」

「北の神殿にいるという魔術師について、答えられる限りの提示をお願いしたいです」


ゼロについてですか。そこまで出せるものは少ないですが。


「国内貴族の令嬢で魔術師との初接触は三つのとき。年は十三で魔法の才は第一様曰く、魔塔で断トツトップで」

「死んでるけど生きてる不可思議な双子の兄がいて」

「何もしなくても植物の成長とか促進させて」

「北の神殿をわずか数ヶ月で植物まみれにして」

「したいことをしたいときにしてるから、どこにいるか分からない」

「分かりはするだろ」

「それ、ゼクト君とリリアナちゃんだからでしょ」


まぁ、ゼロと一番接してるのはゼクトですしね。私は別として。


「ゼロの方を探すのは苦労するね」

「令嬢の方は屋敷に行けばいるから」

「たまに変なところいるけどね」


変………。まぁ、その感想は人それぞれですかね。






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