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191.測定不可能

引き続き、リリアナ視点となります。



そろそろお開きですかね。伯父様の言ったことでそれどころではありませんし。


「………ないなら終わりだ。証拠不十分。確実なものを出せ。以上」


すぐに帰ってしまいましたね。これでまだあったらどうするのか。そう思いますが、魔法で呼び出しくらいました。


部屋に行くとほとんどの人が揃ってますね。陛下にお父様、他公爵様たち、お兄様たち。


「すぐに帰るの止めてください」

「怠いから無理」


空いてる場所がないので私は立つことになりました。伯父様が寄ってくれれば座れるのに……。


「で、何。眠いんだけど」

「お前が物騒な発言するからだ」

「そっちが悪い。以上。寝る。姪、後やれ」

「変な状態でこっちに渡さないでください」


本当に寝ましたよ、この人。しかも裁判所の個室で。まだ他の人もいるのに。


「………この自由人どうするよ」

「放置で。……あーもう、第四様も寝ちゃったから強制で私じゃないですか」


お再従兄様は喋る気ないですし、ゼクトは私の後ろにいてるし、ナイジェル様は端っこいるしで喋るつもりないじゃないですか。


「私だけに喋らすともれなく三人一緒に逝きますけど」

「「「そこで道連れの選択すんの!?」」」


仲が大変よろしいことで。それとお再従兄様は割かし素が出てますけど、大丈夫ですかね?


「一気に巻き込んできたじゃん」

「私だけ責任負うの嫌ですし」

「再従妹殿一人の方がノーリスクでしょ。いろいろと」


余計なこと言わないでください。面倒なんですから。


「………リリアナ嬢、魔法使ってますか?」

「……まぁ、常に使ってますが」


使わないと大変なので。

普段はしっかり隠れてるのになんでバレたんですかね。


「それを外すことは」

「………一分以内に私が死にますけど」

「えっ」

「あー、そう言えば再従妹殿、身体極端に弱いよね」


悪かったですね、極端で。

別に嘘という訳ではなく、本気でそうです。魔法使って基本身体動かしてるので魔法止めると身体が動かないだころか最悪死ぬんですよね。実際逝きかけましたし。


「身体というより、心臓が悪いんでしょ。脈ほっとんどないし」

「ありますよ」

「言い方変えるね。脈小さくて計れない」


そんなの言われてもどうにもできないです。


「ナイジェル君、ハゼルト専属みたいな形だよね」

「ハゼルトって取り扱い注意家門だし、神殿と仲が悪いから僕とかファリス以外にハゼルトに近付くのいないからね~」

「勝手に敵対視されてるだけですよ」


たぶんですけど………。


「使っている魔法は?」

「隠蔽、魔力阻害、肉体強化、活性化に」

「残りはシエルたちがかけたやつじゃね?」

「……そうですね。私自身はこれです」


主にはですけど。ゼクトはゼクトで普通に虚偽報告しますから、こうなるんですよね。


「隠蔽と魔力阻害って言うのは」

「魔力が多すぎて他に影響が出るからそれを抑えるものと、魔力量を魔塔の方で弄って報告されてるのでそれですね」

「測定不可能がなんか言ってる」

「握力で測定魔道具壊した人に言われたくないです」

「今それ出す!?」


話を逸らすのに最適ですからね。


「オリヴィエ嬢のことは後で聞くとして、測定不可能とは?」


サーフェルト公爵様相手は通じませんか……。






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