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177.攻撃方法ヤバいでしょ




「疲れた~」

「筋肉痛酷い……」

「研究できなぁい……」

「リリアナのは自業自得だと思うよ」


翌日、感想は人それぞれ。そのうち一人は殿下の言うように自業自得なんだけど。


「あれ、実際何なの」

「創造魔法同様、混沌時代の魔法として記述されていた、超広範囲回復魔法であり、対生物特化の魔法です」


めっちゃ白じゃんって見せてもらった記録見て思ったけど、攻撃方法がかなり酷い魔法だから納得した。魔法名がもうちょっとどうにかならなかったのかって思うけど。


「だから名前『闇の輝き(ソンブルエクラ)』ね」

「攻撃方法が過度な治癒って何よ」

「正確には、治癒を行い続けての細胞破壊ですね。魔法を反射されても、治癒魔法は反射できませんので」


可愛い顔で何恐ろしいこと言ってるの。


「学生の規模をお願いだから越えないで……」

「リリアナ嬢の魔力どうなってるんですか…」

「私自身もよく分かってないです」


ダメじゃん。


「とにかく魔力が多く、全部あるにもかかわらず魔力が生成されるので、幼い頃なんかは魔道具を何個も着けたりしていました。ユイをもらってからはずっと持ち歩いてですね」

「で、その肝心なユイさんをくれた人が分からないと」

「それなんですよね」

「何も覚えてないの?」

「……」


ダメだこりゃ。

せめて特徴が分かれば私たちも何かできたかもだけど、何も分からないんじゃどうしようもない。


「ユイさんはどんな仕組みなのか気になる」

「特殊な結晶を使ってるんです。それを埋め込めば後は他の人形と同じようにすれば完成です」

「特殊な結晶………それ、どこのモノ?」

「大樹様って方がいらっしゃる森の特定地域にあるんですよ」


死の森にあるのか。その言い方だと、そこ固有のだよね? くれた人、何者よ。


「まず女の人? 男の人?」

「たぶん女性です。たぶん」


何故二回言った。


「世の中には男性でありながら女性であろうとする方もおりまして」


リリアナの知り合い、個性強いよね。


「とりあえず、女の人と仮定して、年齢とかは」

「………大人?」

「年齢聞かれて大人って答えるのリリーちゃんくらいだよ」

「年齢なんて聞きませんもん」


それはそうだけどさ、大体何歳くらいとか分からない?


「よく分からないところで抜けてますね、リリアナ様」

「人に関心がないだけだよ、絶対」


リリアナ、そこで目を逸らすのはダメだよ。


「………まぁ、闘技終わりましたし、しばらくはゆっくりしましょう」

「リリアナ、懇親会って知ってる?」

「毎年途中で抜けてますね」

「だからよく消えるのか」


リリアナ、途中退場止めなさい。


「なんと今年、魔術師たちが投げました」

「欠席」

「諦めな。無理だから」




魔法名は外国語Google先生に調べてもらって良さそうなのを選んでます。ソンブルエクラは両方(確か)フランス語でソンブルが闇、エクラが輝きです。攻撃方法としては、治癒魔法をかなりの魔力で無理やりやって細胞を活性化させ、それによるやり過ぎでの細胞破壊です。壊れたモノを直そうとして頑張ったらもっと壊れた的な発想で作られた魔法です。


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