172.いろいろやってそう……
変動、するのね……。
ま、まぁ、それはともかく!
「武器とかアリなんだよね? オリヴィエさん暴れ放題じゃない?」
「実際去年はオリヴィエ様が半分近くを退場させてましたからね。場所によっては格好の的ですから」
オリヴィエさん、剣術がすごいとしかゲームでも言われてなかったけど、他もすごいのかな。
「あの人、武術は大抵やってますからね」
「オリヴィエ様の剣作るの大変とかどっかの商人がぼやいてましたね」
どっかの商人って、もしやハルさんでは。
人格って、本当にいろいろやってるな。
「リリアナのも?」
「私のは自作です」
それはそれでおかしいからね?
本気でリリアナのスペックおかしいて。
「頼めばなんでもありそう」
「二割はカラシャさん持ちですよ」
「うちの叔父はなぁにしてんですかね?」
あの人、裏でいろいろとやってそうで怖いんだけど……。人とか殺してないよね?
「とりあえず、何を持ってくかじゃない?」
「魔道具も良いんだよね」
「魔力増強のものでなければ」
「リリアナは何持ってく?」
「オリヴィエ様対策用の剣と妨害用の銃、短剣も何本か」
この世界、なんで中世なのに銃あるんかね。マジでおかしいよ、この世界。ただただ好きなものの詰め合わせ感がすごい。
「守護獣使えるのはアドバンテージですからね」
「え、良いの?」
「なんでもアリです」
武器使用が可能なのは分かってたけど、守護獣もなんだ。ゲームではダメだったような……。
「一年生は通常ダメですが、ゼクトたちとやるのに使うなって何言ってるんですか? ってなりますよ」
「難しいだろうね」
「私ゼクトとオリヴィエ様の相手するのでお再従兄様の相手任せちゃダメですかね」
「絶対兄さんも行くやつ」
「一回大技やって逃げますか」
逃げに回るのも手だよね。どうするか。
「リリーちゃんは単独?」
「誤射容認なら一緒にいても大丈夫ですよ」
「リリアナ、それ誤射する気で言ってるよね? 普通ダメだからね?」
「回復力化け物多いから……」
「その筆頭、お再従兄様ですよ」
王太子殿下って、何が得意なの。
「兄さんの回復力ってそんな?」
「光、水、風三属性適応者ですからね。タフなんですよ」
「あれ、神殿には」
「言ってるわけないですね」
ルール無視、良くない。
「別にやろうとすればできますから。しないだけで」
「そーゆー発言良くないよ」
「あなたのお兄さんにも言ってください」
絶対無理でしょうね。