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136.ハゼルトでのお泊まり(?)




パーティーも終わり、帰ってきた………ら、既に日を跨いだ。


「カラシャ、部屋用意しろ。侍女長はこいつら連れてけ」

「ちょ、真夜中に帰ってきてこれ?」

「姪はこっちだ」

「無視!?」


でだ。問題はここから。何故かハゼルトに着いていた。本当になんでだ。

説明してくれるであろうリリアナは連れてかれるし、ユラエスに聞いても分からないらしいし。


「あー、もういいや。で、あっちのパーティーどうだった?」

「この状況の説明してよ。楽しかった」

「夜中に送ったら大変だから泊まれってさ。楽しかったなら良かったよ」

「カラシャ、話呆けてないで手伝いなさいな」

「ハゼルトは気の強い女性が多くて困るねー」


カラシャおじさんはケラケラ笑いながら侍女の一人に付いていく。


「では皆様。お部屋に案内させていただきます」

「リリーちゃんはどこに連れてかれたの?」

「この屋敷にはハゼルトの皆様が定期的に魔力が安定をさせるための施設もございますのでそこかと。リリアナお嬢様はやろうとすると逃げてしまいますので、こういうときにしております」


リリアナ、定期検査嫌いな子だったか。


部屋に着くと、侍女長さんが口を開く。


「私などが聞くのは憚れますが、皆様はリリアナお嬢様と何故仲良くなされるのですか?」


何故? 何故とは。


「皆様を信用していないわけではございません。私の一族は代々ハゼルトに仕えており、疑うことが癖になっているのです」

「………えっと、友だちだからは通用」

「あまり信用できないとだけ申しておきます」


通用しないんですね。


「シエル様もメルト様も、皇帝陛下たちがご友人と言っても、ご本人たちは友人はカラシャのみだと言い張っておりましたので」

「なんであの人そんなに信用されてるの……」

「そこはお二人にしか分かりませんので。皇帝陛下たちは来ては追い返しを繰り返していました」

「そのたち、は誰が含まれてるんですか」

「皇帝陛下、皇后陛下、シティアル公爵様、ニーチェル公爵様、サーフェルト公爵様、ムフロフ侯爵様、シティアル公爵夫人です」


…………?

侍女長さん。なんで先生たちは名前で呼ぶのに公爵夫人だけ敬称なの?


「はいはい、話しすぎ~。さっさと子供は寝な。ユラエスたちは即行で起こされるだろうけど」

「下がらせていただきます」

「良いよ。ついでにゴミ掃除よろしく」

「承知しました」


メルトさんが来て侍女長さんを下がらせる。


「え、嘘じゃん。無理なんですが」

「もう寝る。じゃ」

「今一時なんですが」

「いつも通りだってさ」

「「終わった………」」


ゼクトはたぶん自分の部屋に戻った。オリヴィエさんとユラエスは崩れ落ちてる。


「スパルタ反対……」

「姪っ子殿はキレたシエルに施設入れられて寝ずにだよ」

「じゃ、さっさと寝な。あと三部屋ぐらいあるから適当に分けな」


メルトさんはそう言って出てく。


いや、せめて適当な割り振りしてくださいよ。


「面倒だから早起き組奥で、残りは女子この部屋、男子手前の部屋で」

「あれ、私」

「うるさいからこっち。端で寝てれば良いでしょ。誰も手なんて出さないんだし」


王太子殿下はそう言って、ユラエスとオリヴィエさんを引きずって部屋に入れる。


オリヴィエさん女子部屋でも良いじゃんよ。






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