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127.花祭り(残りもの組)

ゼクト視点のみとなります。



「観察観察~」

「少しは発展すれば良いけどね」


てなわけで、余り物組は王城に帰ってきた。

何するかって? オリヴィエが言ってたみたいに観察。


「フロイド殿辺りはそろそろ手を出しても良いと思わないか?」

「一回したけど、リリーが意味分かってねぇから無意味に終わったぞ」

「どう解釈したんだろうね」


それはこっちが聞きたい。


「そろそろ再従妹殿の恋愛情緒を育てるべきじゃないか?」

「それができたら今頃ゼクトがリリアナをかっさらってるだろう」

「情緒じゃなくて先に感情の方を育ててくれ」

「「それはお前の役目だろ」」


こいつら……。


「早く見よー」


なんでお前が一番興味持ってるんだよ。


リリーの人形の視覚を魔法で共有して、見えるように魔法でスクリーンみたいに反映する。


原理はリリーに聞いてくれ。


「音声は拾わないんだな」

「リリーが動けなくなる」

「一感覚だけなら数は制限ないけど、二感覚以上は数が多すぎるはキツいらしいよ」

「範囲を狭めればギリいけるらしい」


絶対やらないだろうが。


「で、どこ見る?」

「適当に見てれば良いだろ」

「再従妹殿の見たいかな」


各々好きなように見てるが、午前中はずっとこれか。


「あ、リリアナちゃんが食べさせてる」

「再従妹殿ってこんなのできたんだ」

「それはさすがに失礼過ぎないか?」


盛り上がってるな。


「あ、サジュエル君がアイリスちゃんにプレゼントしてる」

「ぬいぐるみ………射的の景品か」

「ヘタレが上手くやってるな」


アストロは何故かサジュエルとエルヴィスに当たりが強い。ティアナにも強いが、たぶんだがそれ以上だと思う。


「お前、サジュエルが婚約したら次っての忘れてね?」

「忘れてはない。ユラエスとエルヴィスは国内だから、俺は国外との繋がり持った方が良いだろ」

「結構考えてるんだ」

「オリヴィエはどうすんだよ」

「うーん。どうせ爵位継げないし、かと言って嫁いでもだからなぁ」


女が爵位を継げなくはないが、オリヴィエは二つ下に弟いるからな。カラリエなんかは兄弟がいないから爵位を継ぐ。


「騎士団に入り浸るかな」

「団長になるとは言わないんだ」

「なれないからね。騎士団にだって、シエルさんがお願い聞いてくれたから、試験受けれただけだし」

「うちの国は男女差別が多少あるからな」


昔よりかは良くなったらしいけどな。

こっちはそもそもで貴族と平民………と言うより、王族がフレンドリーだからそう言うのが低いんだよな。


「いっそこっちに移住すれば」

「侯爵が許す訳ねぇだろ」

「デスヨネー」


お前、シエルに雇ってもらえば良いだろ。

カラシャなんかも住む場所ねぇからとか言ってハゼルトに住み着いてるぞ。


「あ、エルヴィス君がキスしてる」

「謎報告しかしねぇな」

「アストロ君が怒るのかなと」

「あ?」

「いや、昔怒ってたじゃん」

「……あー。エルヴィスに一時間怒ったが、ティアナは半日泣いても止めねぇで怒鳴った記憶あるな」


エルヴィスは知ってるが、ティアナは初耳なんだが。


こいつ、やっぱティアナには特段容赦ねぇや。エルヴィスやサジュエルよりも強かったわ。




アストロはエルヴィスに怒る五倍はティアナに怒ってます。

まぁ、婚約者と言えど、やった場所が皇宮だったらしいので、アウトですね。公爵家ならばまた変わったかと。

オリヴィエはムフロフ侯爵が頑張って婚約者を昔探してましたが、シエルのお気に入りなのとオリヴィエ自身が淑女教育を拒否して婚約者無し。弟もいるから爵位持てないため、本気で将来どうするか悩んでいます。


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