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101.魔塔

リリアナ視点。少し魔塔の中(?)を公開です。



「それで逃げてきたの?」

「呼ばれてたのは本当です」


まさかカシアが来るとは思わず急いで来てしまいました。帰ったらゼクトが怒ってそうです。


さて、私が今いる場所は魔塔。それも私用に作られた階です。魔術師でない私の階があるのは気に入られてるからですね。


「私たちは大歓迎だけどねぇ」

「おい、これを黙らせろ。うるさくて堪らない」

「あらぁ、フェミルちゃんはいつまでここにいるのかしらぁ」

「気持ち悪い喋り方するな」


おばあ様と話しているのは第三様です。ふわふわした琥珀色の髪が印象的な方です。


「フェミルちゃんはお口が悪いわねぇ」

「黙れ、両性類(オカマ)


えっと、第三様は女性のような姿をしておりますが男性でして。いわゆる、女装趣味? があるらしいです。中身は三千歳のおじいちゃ…………えっと、おばあちゃ………おねえさんですね。


「第二はどうした」

「ファル君なら部屋よぉ」


第二様はしっかり男性です。千歳緑色の髪に杏色の瞳が特徴の方ですね。研究熱心で倒れることもあるとか。


「あれがストッパーだろう。何してる」

「姪が持ってきた呪いの抜け殻」

「し、しょうがないでしょう。食べちゃったんですから」


私の中にあるハゼルトの呪いはいつしか動物の形になっていき、普通にそれっぽく生活するようになりました。そして、この前まで保管してあった呪いを食べちゃったんですよね。まぁ、その呪いの性質とかはあの子が所持できてるので大丈夫ですけど。


「それを制御するのが子の役目だろう」

「う………」

「無理でしょー。姪っ子殿だって()()()()の力持ってるし」

「そもで姪があれの行動を制限できるはずがない」

「うぐっ……」


魔喰らいと言うのは、ハゼルトで稀に出る体質です。文字通り『魔』を喰らう。魔法をおかしいくらいに使えるのはこの体質があるからでもあります。それにこれのお陰で動けてますし。

それは分かってますが、伯父様たちからの視線が痛いです。確かに食べられた責任は私にもあるんですが………。


「ねぇねぇ、称号何が」

「いらないです」


ずっと後ろでぐるぐる歩いていた第一様の言葉に被せながら言います。


「何が良い?」

「いらないです。魔塔にはリオあげるので」

「いや、無理だから」

「どうせ姪が連れてこられるだろ」


リオをなんとか生けに…………説得して満足してもらいましょう。さすがに皇太子妃が魔術師はダメですから。


「まぁ、そんなことよりもぉ、要件言っちゃえばぁ?」

「リリアナちゃーん、あれ返して」

「え、食べちゃいましたよ」

「え」

「え?」


だって好きにして良いって言われましたし。どんな影響出るのか気になりましたし。


「調査終わったので、こうパクリと。ね?」

「『ね?』じゃないの。躊躇いって知ってる?」

「好きにして良いって言ったの第一様です」


なので私のせいじゃないです。ちゃんと言わなかった第一様が悪いです。


「ねぇ、君ら限度って知ってる?」

「それをお前に決められる筋合いはない」

「このぐらい問題ないだろ」

「心狭いよー」

「伯父様たちに一応許可取ったので」


まぁ、ほら。これが通常運転ですから。


この後、死ぬ程働かされました。私、魔術師じゃないのに……。




Q.魔術師とか人格とか全員出せると思う?

A.無理じゃない?

Q.伏線回収……

A.ゲームの一年では終わらないね

みたいに最近自問自答してヤバイなぁ、となってる書き手です。そして書き手、高校生で文芸部(創作活動を主にする部活)に入ってるのですが、第一締め切りが八月の第一火曜。部誌用小説の今のところの文字数2800いかないくらい。何より序盤しか書き終えてない。終わるかこれ……。

不幸中の幸いは今日から夏休み(正確には今日終業式)って事ですかね。お金がこの前欲しかった本に食べられたのでバイトしないとですけど。

これまで通り毎日(週七)投稿は頑張っていきます。


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