99.リオ君何者……?
今日でなんと小説投稿百日目と百話目!
まぁ、だからなんだともなるんですがね。
「どゆこと?」
「………魔塔の最重要機密の一つだ」
「一応言うと、皆さんが知ってることのほとんどは機密なので言ったら死にますよ」
とんでもないことぶちこんできた! もっと早くお願いして良い!?
「それ言っても良いんだっけ?」
「後から片付ければ良いんですよ」
「リリアナちゃんがこういう子って忘れてた」
「最近大人しくし過ぎましたかね」
え、え? オリヴィエさんは知ってたの??
「オリヴィエはシエルが特別に指導してる奴。お気に入りってこと。だから、ある程度は知ってる」
「比護とはまた別なんですか?」
「オリヴィエはシエルが気に入っていて自主防衛も可能。だからあくまでお気に入りってだけだ。逆にカトレアなんかはリリーのお気に入りで力はあるもののそれを他者に使うなんてしないから比護してる」
いつの間に私はリリアナのお気に入りになったの?
「それと、ハゼルト捨てるときはすぐ捨てるから気を付けろ」
「飽きっぽいって言ってくれません?」
「リリアナ、それは言い方が違うだけで意味は一緒だよ……」
ほぼ意味一緒だね。
「飽きっぽいって言うより、同じモノを嫌うよね」
「つまらないから、だそうですよ」
「リリアナは?」
「いらなくなれば別の使い道考える派です」
うん、リリアナに飽きられないよう頑張ろう。ちょっと命の危険を感じた。
「私、気に入っている方は大切にする方ですよ」
「シエルたちがヤバいから違和感ないだけだろ」
私以外にリリアナのお気に入りいるのかな? と思って聞いてみると、
「目の前にいるでしょう?」
「え?」
目の前に、て。いるのはリリアナとユラエスとゼクトだけ…………あ。
「約十三年間リリーにずっと気に入られて捨てられてない」
「何したの」
「生活能力ゼロの魔法バカの世話かな」
リリアナ、言われてるけど。
「え、そこまでです?」
「研究に没頭してて何回倒れたか言ってみろ」
「えー…………えっと」
「リリアナちゃん、リリアナちゃん。一週間何も食べないで生きられるって発想普通出ないから」
それで倒れたのね。リリアナの生活能力が本当にない説を推そうかな。
「妹の聞きたくなかった面が見えた」
「安心しろ。ヤバい所はしっかり取り繕わせてる」
「言ってる時点でアウトでしょ」
取り繕ってるって言っちゃってるしね。
「まぁ、大丈夫でしょうし?」
「そうだな。だが、お前らが騎士団に来てないのは大問題だぞ?」
「「「え………」」」
リリアナ、ゼクト、オリヴィエさんがいつの間にか扉の所に立っていた騎士服を着た女性を怯えた目で見る。
「………カ、カシア。あのですね?」
「言い訳無用。覚悟しろ、三人とも」