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おじさんは異世界恋愛のラスト(結)を書く

(18)おじさんは異世界恋愛のラスト(結)を書く


おじさんはついに最終話に到達した。


長かった・・・

本当に長かった・・・


一連の異世界恋愛ファンタジー的なミステリーが終わりを迎えます。


おじさんの茶番にお付き合い頂いた皆様に感謝いたします。


***


念のために説明すると、一連の話はミステリーです。

男女の『起』と男性の『結』に伏線が入っています。

本話(女性主人公の結)で伏線を回収しています。


それでは、異世界恋愛のラスト(結)をどうぞ!


==============================


【7】健やかなる時も、病める時も


僕はマリアに結婚を申し込むことを決心した。


僕は王子だから、僕の一存で結婚するのは難しい。

だから、事前に父と母にマリアの話をしてみた。

二人とも感触は良くて『紹介しろ』と言われた。


ある日、マリアとランチをしていたら、僕はマリアの白い服に赤ワインをこぼしてしまった。


― やってしまった・・・


僕は怒られると思っていたのだが、マリアは特に気にしていない。


でも、シミが目立っている。

服が汚れたのは僕のせいだ。

だけど『新しい服を買うよ』と言うと嫌がるかもしれない。


僕はいいアイデアを思い付いた。


「僕の家にシミ抜きがあるよ。近くだから家においでよ」

僕はそう提案した。


「そうね。借りてもいいかな?」


僕たちは僕の家(お城)に向かった。


お城に入っていく僕にビックリしながらも、マリアは僕の後をついてきた。

それもそのはず。マリアは僕が王子だと知らない。


僕はお城に入ると、メイドにマリアの服を洗って着替えを用意するように命じた。


「王子、かしこまりました!」

この瞬間、マリアは僕の正体に気付いたようだ。


「ついでだし、僕の父と母を紹介するよ」

僕はマリアを両親に紹介することにした。


僕は国王と王妃がいる部屋にマリアを案内した。


「父上、この女性が話していたマリアです」


「お初にお目に掛かります。マリアと申します」

マリアは緊張しながら父に挨拶した。


マリアが緊張している姿がとても可愛かった。

その姿を見て、僕は思わず言ってしまった。


「マリア、僕と結婚してくれないか?」


― 両親の前でプロポーズしまった・・・


恥ずかしい。

なぜ言ったんだろう?

タイムリープできたら1分前に戻りたい・・・


僕は気が動転している。


マリアが何か言ったようだが、動揺している僕には聞き取れなかった。

でも、マリアが小さく頷いたのは分かった。


***


今日僕たちは結婚する。


結婚式は順調に進んでいった。


『誓いの言葉』を言うタイミングがきた。

まずは僕の番だ。


神父は僕に尋ねた。

僕は「誓います」と答えた。


次に神父はマリアに尋ねた。


「マリア・クーパー、あなたはマーク・クレイを夫とし、健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」


「誓います」

マリアはそう答えた。


<終わり>


==============================


【おじさんの感想】

ついにマークはマリアと結婚しました。良かったですね~。


このミステリー分かりましたか?

有名な小説で使われていたものを使いました。

『起』と『結』だけを見れば分かると思います。

最終話なので、分かった人はコメントに書いても大丈夫ですよ。


念のために、明日ネタバレを掲載します。


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