主人公は蚊帳の外
《説明》
ランキングに跋扈しているテンプレ主人公への意趣返しです。主人公に対するご都合主義をことごとく不遇にさせるお話なので気に入らないかたはそのまま回れ右をしてお帰りください。
《登場人物》
・ニィーダ……この物語の主人公。神様の手違いで殺されお詫びにチート能力"自分好みの女に遭遇しやすくなる"を授かる。ほかにも有用なチート能力があったが童貞ゆえに俗物が勝った結果がこれ。容姿は普通オブ普通。話が進むにつれ奥手だった性格が傲慢になり、ことごとく女にフラれ続けたあとは襲うようになって指名手配犯となる。旅館の騒動で顔がバレ、監獄へ幽閉される。が、どうやってか脱獄して魔族領へ逃亡した。
・女神……初回以降出番無しの神様。世界を管理する存在で、主人公を誤って死期を早めてしまう。あるはずだった残りの人生を異世界で送ることで事態は収まったが、上司からの説教を控えた彼女の顔色はすこぶる悪かった。
・商人(姉?)……森を散策中に寝ている主人公を見つけた姉妹の一人。しっかり者で若い頃から既に親離れし二人で行商している。故に顔が広く他国でも顔見知りが多い。そんな彼女の容姿は恵まれておらず、妹のグラマラスと対照的にスレンダー。だがそれにはある理由があった。
・商人(妹)……しっかり者の姉に対してこっちは少し無防備な妹。商いを姉に任せた代わりに私生活を担っている。姉のことを尊敬しているので姉の言うことは必ず聞く。姉の秘密を知っている故か、肉親なのに恋心を抱きつつある。
・傭兵……巨大な両手剣を軽々と振るう女剣士。様々なパーティから声がかかる程の実力でいつしか傭兵のようなポジションに収まった。今回酒場で右往左往していた主人公に声を掛け少しだけ世話をしたが徐々に彼への不信感を募らせる。そして酒場の男連中に対し傲慢な態度をとり雰囲気を悪くした辺りから彼を見限った。容姿はダイナマイトボディで出るとこは出ている。剣士らしい軽装だが肌の露出は少なめ。でも胸の強調は隠しきれなかったようだ。
・侍……修行のため山と麓の町を行き来している女性。そこに主人公と出会い、修行の相手として同行することになった。しかし彼の言動はいささか誉められたものではなく町へ降りる度にいざこざを起こし、彼女もついに離別することに。しかし彼は執念深く事態は悪方向へ。身長は女性の平均より低く武器の刀が相対的に大きく見えてしまう。しかしさらしで無理やり納めている胸はとても大きく今も成長しているとのこと。
・獣人(娘)……霊峰と呼ばれる山脈で生活する高貴な種族のその一人。まだ幼く好奇心旺盛なせいで群れからはぐれ迷子になった末、主人公と遭遇する。彼の言葉に興味津々になり付いていくことに。容姿の特徴として犬の耳があり、衣服も1枚布を纏うだけの軽装。だが子供の身長に対し胸が大きく育っているため不恰好。後日メイドと同行する頃には彼女お手製の服を着ている。
・獣人(母)……獣人(娘)の母。娘が行方不明になったを知り臭いをたどり探す。後に主人公に連れ添っているところを発見。容姿は大人らしいボディだが獣人ゆえに娘と同様1枚布を纏っているだけでボディラインがすごくわかる。商人(姉)の秘密を臭いで看破しその日の夜に娘と彼女へお礼(意味深)をした。
・巫女……霊峰のとあるところに建つ神宮の一族の一人。巫女が多いこの場所は主人公にとって天国であり、旅人をもてなす習わしを持つ神宮に有頂天となった彼はついに童貞を捨てた。その犯されたのが彼女。主人公は札で弱体化させ追い出す。そして元来巫女は純潔を守らなければならない習わしがある。故に彼女は神宮から立ち去らなければならない。他の巫女たちに慰めを貰いながら神宮を守る結界の外へ出る。そして下山半ば、魔物が現れた。はだけた服のまま逃げ惑う彼女は遂に追い詰められ、食われるところへ下山していた侍が助太刀する。服装は清廉潔白の巫女装束。だが一部が他の巫女より格段に大きくふしだらに見えたのが主人公の目に留まったのだろう。因みに血族の特性か処女をなくした巫女は興奮すると母乳を出す。
・メイド……伝統ある旅館の看板娘。商人姉妹の温泉を見張る予定が主人公の強引に押され事件が起きた。その償いとして商人姉妹のお手伝いを申し出る。主に裁縫が得意で仲間の服の修繕を任されたりする。服装は客引きもかねているのか肩出し背中丸見えのかなり扇情的なメイド服を着ている。しかも大きいため横乳がはみ出している。スカートも短く白いハイソとガーターベルトがよく見える。
・狩人……今まで一度も失敗したことがない熟練パーティの一人。実力を認め入ってきた主人公に対し悪寒を覚え、そして悲劇が起きた。目の前で無惨に喰いちぎられる仲間たち。その原因は後ろから魔法を放つ新参者の主人公。目の前の惨劇に嗚咽を漏らし、仲間を見捨て逃亡する。その後、傭兵に救助され次の町まで護衛してもらうことになった。見た目は軽装のレンジャーらしいちゃんとした装備を着込んでいる。胸が大きく苦しいのか留め金をはずして黒インナーが露出している。
・魔王……魔族を束ねる若き女王。弱い9歳にして王位を継承したのは先代が早死にしたせい。周りの助力もあってか先代には及ばずともそれなりには様になってきた。そこへ人のような、しかし獣に近い魔物が領内に現れたと知り兵を向かわす。が、魔物は強くついには城まで侵入されてしまう。激戦の末、不利と悟った側近が魔王を逃がすため一度きりの転移魔法を使う。魔王は殺される側近たちの最後の姿を目に焼き付け遠い森の中へ転移した。泣き崩れる彼女に商人姉妹一行が現れ、彼女たちに泣きながら事情を説明する。城を奪われ鎮座する主人公を予備の転移魔法を発動させることでこの世界から追い出す作戦を提示する。城の周囲に五つの魔方陣を展開させるが主人公はそれの妨害に出る。魔王の血筋か、彼女自身の才能か魔力が他より高い。だからなのか9歳では到底あり得ない胸の大きさを持つ。そのため服は定期的に新調され大きくなる胸に困っているようだ。
《コンテ》
全部で12話。主人公視点(Aパート)とヒロイン視点(Bパート)の二部構成で進んでいく。
1話『異世界転生/お叱り案件』
2話『初めての異世界/商人姉妹の憂鬱』
3話『ギルド生活/不和を呼ぶ異端児』
4話『二人で修行/心が乱れる』
5話『もふもふ天国/獣人よりもケモノ』
6話『大人になった!/奪われた人生』
7話『才能の塊/飛び散る肉片』
8話『旅館にメイド?/意思の弱さ』
9話『チート/最後の晩餐会』
10話『ケダモノ/魔王の存亡』
11話『壊ス 犯ス 殺ス/吐き気を催す悪』
12話『蚊帳の外/日常が戻る』
・おわり
終わりは王道にそれぞれの道を歩む方向。
傭兵は狩人を連れて元の町へ帰り、侍は商人(姉)によって身籠った巫女を神宮へ連れ添い(そのまま暮らす予定)、獣人親子も巣に帰り、メイドも旅館へ帰り、魔王は魔族と共に城の復興をして、商人姉妹は旅を続ける。また会えると確信して。