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異世界にはふるいがある

説明会が続きそうです。

「いらっしゃい。マイナーさん。」


大量の本に囲まれた部屋に俺は立っていた。

目の前には木製で出来ている社長の机がある。

葉巻を咥えた恰幅の良いスーツ姿の男が声をかけてくる。


「マイナー?」


「そうさ、ここに来た人は一攫千金を求める人だ。

金になる物を発掘する人って意味と、まだまだ無名の人って意味を

合わせて、マイナーさんって呼んでるのさ。」


「はぁ。」


「俺は案内人の山田太郎だ。」


「山田太郎?ウソだろ?」


見た目はボブとかジョンだろ。


「まぁ、何でもいいさ。」


「俺の名前は「あぁ、あんたの名前は何でもいい。悪いが覚える気もねぇ。」


「なっ!?」


「悪いが何十万人とやってくるのにいちいち覚えてられねぇよ。

覚えて欲しけりゃ、金を稼いで有名になるんだな。」


感じの悪い男だな。腹が立つが逆に燃えてきたぜ。

絶対に俺の名前を覚えさせてやる。


「それで?お前は何が出来るんだ?」


「何が出来るって?別に普通だぞ。」


「はぁ。そっか、ならこっちで勝手に決めるぞ。」


「おい!ちょっと待てよ!勝手に決めるな!

何があるのか説明しろよ!」


「何でだ?」


「何でって…説明するのが当たり前だろ!?」


「はぁ…なら、何が出来るのか言え。それにあった所を紹介してやる。」


「だから!何があるか選ばせろ!」


「…一度だけ言ってやる。よく聞け。ここは日本でも何でもない。

別の国と思え。お前の国に、郷に入れば郷に従えって諺があるだろう。

それと一緒だ。この世界にはこの世界のルールがある。」


「だからって…な、ならルールを教えろよ」


「お前がどこに行くかを決める権限が俺にはある。お前は従うしかない。

それが嫌なら、金にならない誰もやりたがらない仕事をさせる。

理解したか?さぁ、お前が1円でも多く稼げるようになりたいなら、

特技や趣味、やってきたことをしゃべりな。少しは考慮してやる。」


「……」


そんなこと言われても…資格なんてないし、働いていた訳でもないし…

人に誇れるものなんて何も無いに決まってるじゃないか…

このオッサンは、わざとこんな嫌がらせをしてきてるのか。


「お前はわざとこんなこと聞いてるんだろう!俺がどんな思いでここに来ているか分かっているのか!?」


「…知らねぇし、知りたいとも思わねぇ。そんな些細なことはどうでもいい。」


「なっ?些細だと!俺の人生を些細なことだと言うのか!!」


「…ふぅ。分かった分かった。とりあえず落ち着け。話にもならねぇ。」


「あぁ、俺も熱くなりすぎた。」


「…仕方ない。これを渡してやる。受け取れ。」


山田太郎が野球ボールみたいな物を投げてくる。

俺は両手で受け止める。


するとボールが光り出す。


「なっ!?これは……」


光が収まると、空間から人が消えていた。


「さぁ、疲れたな。帰るか」


…そして、誰もいなくなった。

書くのと読むのは全然違う。

難しい…

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