いや、もういいオッサンなんですが
短い文章です。
サクサクと読みやすい小説になればと思い創りました。
良かったら読んでみてください。
コンコン。コンコン。
「俊輔。新しいゲームが出てたから買ってきたんだが、
やり方を教えてくれないか?」
オヤジ……マジか…
「はぁぁぁ。ついにウチにも来たかぁ。」
山田俊輔は憂鬱だ。
何故かって?
自分の部屋で24時間無休で自宅の安全を
守っていた品行方正の俺に
どっかのお偉いさんが皆が働く世の中に!とか言って、
無理やり働かせるために法律まで整備しやがったからだ!
え?自宅警備員には働き口がないって?
俺もそう思っていたよ。
でも、時代の進歩ってすごいよね。詳しい説明は出来ないが、なんか色々とあってVRが発達して新しい薬や技術、さらには新しい世界まで作っちまった。
どう作ったのかは知らないから詳しくは自分で調べてくれ。
まぁ、その新しい世界ってのがVRの中に出来てしまって、国すらも目をつけるほどに莫大なお金が稼げるようで「新しい世界は無限大!!世界は君を待っている!(国の広報より)」だとさ。どこの国でもVRを使って新しい世界に飛び込んでいってるが、この国では人手不足。人手を集める為には…そうだ!働いていないヤツを働かせればいい!ってな感じで、あれよあれよと言う間に法律が整備されて今に至るってことさ。
ドンドンドンドン!
ドンドンドンドン!
「俊輔、早くドアを開けろ。新しいゲームを持ってきたぞ。」
この新しいゲームってのが実はワナなんだ。
これは新しい世界に行くためのVR機を持ってきた時に
よく言われる謳い文句だ。何で政府は謳い文句までも丁寧に
ホームページに載せているのか疑問だし、
それをそのまま言ってくる両親もどうかと思う。
ドドドン!
ドドドン!
「俊輔!分かっているだろ!早くしろ!」
いつもは大人しいオヤジが強気だし。正直面倒だ。
ドドドン!
ドドドン!
はぁ。
…
……ガチャン。
バン!
勢いよくドアが開くと、赤い顔をしたオヤジと
泣きそうな顔をしたオカンがいた。見知らぬオッサンも
いるが、あの人がVR機を設置する人かな?
「じゃあなオカン。オヤジ。」
「俊輔、元気でな。」
「俊ちゃん。頑張ってね。」
俺はこうして新しい世界へと足を踏み入れたんだ。
1作品挙げるのも2作品挙げるのも一緒だと思い切ってみました。
見切り発車です。構想を練りながらの投稿となります。ごめんなさい。