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38 光魔法らしいですわ!

読んで下さりありがとうございます!

とてもとても嬉しいです!!


ゴールデンウィークですね!

ウキウキします!予定は無いけど。

とりあえずもう一話くらいいきたいです。


「本日はよろしくお願い致しますわ」

「こちらこそよろしくお願い致します」


今日は魔法特訓の日。魔法訓練場に参りましたわ。

アナトリー魔術師団長様自らご指導下さるのは…何年ぶりかしら?

あぁ、はい。師団長様曰く、1年6ヶ月と23日ぶりらしいですわ!

な、なんでしょう?このモヤっとした気持ちは。表現し難いですわ。

でも師団長様は安定のほんわか笑顔ですわ!

…………………ここは追求せず、この笑顔に流されておきましょう!そうしましょう!


「あの後レギーナ姫の魔法について調べたんですが、古い書物に似たような事例が載っていまして」


その本にはわたくしが国境の地で発したような強い光と、それによって魔物が消滅した事例が載っていたそうですわ。

それはまさしくわたくしの時と全く同じ!

もう解明して下さったのですわね!さすが師団長様ですわ!


「お察しの通り、レギーナ姫が使った魔法こそ光魔法!何百年も前に出て以来のレア中のレア属性ですよ!」

「光魔法…!」


なんと!?氷・水・火・風・土の5つの属性以外のレア属性ですって!?

こ…これは、前世でファンタジー好きだったわたくしの胸を高鳴らせますわぁ!


「あぁ…!自分が生きているうちに拝めるだなんて…!」


ん。わたくし以上にテンションが上がっている方が。

こ、この目はまずいですわ。


「しかもその指導をできるだなんて!自分が歴史の目撃者になれるだなんて……!幸甚の至り!神はここにいたんですね!!自分が責任を持ってこの身を捧げて指導し、そして世界に向けてレギーナ姫ここにあり!ということを知らしめて…」

「ストップ!捧げなくて結構ですわ!知らしめなくて結構ですわ!」


ほら!暴走しだした!

世界に知らしめるだなんて…恥ずかしいからやめてくださいませ!


「わたくしまだ光属性で何が出来るのか、どう発動させるのかすら分かっておりませんのよ。師団長様、お分かりになれば教えて下さいます?」

「自分としたことが……大変失礼致しました!!」

「なっ!ちょっ!?やめて!土下座しないでくださいませ!!」


うわぁ!いきなり土下座!?なぜに!?

もしかしてレア属性が使えるからって、師団長様の中でわたくし、崇め奉る対象になってませんこと!?やめてくださいませ!!

わたくし身分が高いだけの悪役令嬢ですから!

なんとか師団長様には立ってもらい、説明の続きを促しますわ。


「まず光魔法についてご説明致しますね。自分も初めてお目にかかるので全て推測になってしまうのはご容赦下さい」

「心得ておりますわ。むしろそんな見たこともないものの究明を押し付けてしまって大変心苦しく思っておりますわ」

「とんでもない!自分は魔法が生きがいですから。そ、それに…」

「それに?」

「レギーナ姫に頼ってもらえるのはとても嬉しいですから…」

「…………まぁ!」


イケメンが頬をほんのりと染めて言うと破壊力抜群ですわね。

それにしても社交辞令を言わせてしまって大変申し訳ありませんわ。

なんせわたくし、腐っても姫ですから!

無駄に地位が高くてごめんあそばせ!

そう思って見つめていると、なぜだか苦笑されましたわ。


「やはり一筋縄ではいきませんか…」

「?」


何のお話ですの?

わたくしがはてなを飛ばしていると、気にするなとばかりに手の平をこちらに掲げ、首を振られましたわ。

解せぬ……。

師団長様はもうその話題に触れるつもりが無いのか、居住まいを正して魔法の話題に入りましたわ。


「どうやら光魔法は聖女と似た能力を持っているようです」

「聖女様と…?」

「ええ。魔物を消し去る力です。ですが聖女はいるだけで自然と魔物を弱体化し、やがて消していくのに対し、光魔法は術者が発動しなければ魔物を討伐できないので全く同じ、という訳ではないようです」

「そうなんですの……」


さすがにわたくしが死ぬまでずっと国中をまわって魔物の討伐をし続けることは難しいですわ。

もしもわたくしに聖女様の代わりができれば、聖女様は召喚されずに済みますのに…残念ですわ。

というのも聖女様がいなければ『ミラファン』のストーリーがひとつも始まらないのでは…なんていう下心ももちろんありましたが、何より強制的に聖女様を召喚しないで済むのでは、と思ったんですの。

だって前世で読んだ本によると、聖女様を召喚したら最後、元の世界へはもう、お帰しすることはできないのですもの…。

突然家族を、友人を、自分を取り巻く世界全てを捨てさせられたら……誰だってすぐには受け入れられませんわ。

絶望するに決まっていますわ。


「やはり聖女様を召喚する方針ですの?」

「はい、現在魔法陣などの準備中です。文献がかなり残されているとはいえ何といってもこちらも百年ぶりの召喚ですから、かなり難航しております」

「ちなみに聖女様を元の世界へお帰しする方法は?」

「それが…どうにも無いようなんです」

「そうなんですのね…」


師団長様の言うことには、自分たちのところへ引き寄せることは出来ても、行ったこともない不明瞭な場所へ人を送る、ということはほぼ不可能に近いらしいですわ。

ゴール地点があやふやでは送り先が適当になってしまいますものね…。

うっかり宇宙へ放り出してしまう、なんてことも多分にあり得るそうですわ!

移転先が宇宙とか笑えませんわ…。

移転した瞬間もう地上には戻れないと悟り、絶望の中、無酸素で死ぬ。

そんな自分を想像して…うわぁ!震えてしまいますわ!?

そんなわたくしを見て、師団長様は安心させるように笑顔を繕いましたわ。


「あ!あと光魔法は光のバリアを張ることも可能です。こちらは魔法・物理共に防げるようですよ」

「魔物以外のものも防げるということ?それは使えそうですわね!」


でも攻撃はできませんのね。

これは処刑回避のために逃亡した先で盗賊なんかに襲われたら防御一択になってしま…


「って、ああ。わたくしもう処刑されることは無いんでしたわ」


うっかりしてましたわ!と、苦笑すれば…ん?視線?

振り返れば、顔を青くした師団長様が!?


「し、処刑って…どういうことですか?」


ああ!またもうっかり!最近独り言でバレることが多いですわ!?

しかも『処刑』だなんて随分不穏なワードでしたわよね!?ごめんなさい!

でももう大丈夫なんですの!お気になさらないでくださいま……


「もしかして…レギーナ姫には前世の記憶、とか…あったりするんですか?」


……………………えええええええ!!?



次回は師団長が転生について迫ります!

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