16 後ろは任せましたわ!
読んで下さりありがとうございます!!
更新遅くなりました!そして短めスミマセン…。
「ちょっとちょっとぉー、俺のこと無視しないでくれるぅ?」
はっ!チャラス様の声で我に返りましたわ!
これから討伐だっていうのに、他のことに気を取られている場合ではありませんでしたわ!なんたる体たらく……!!
バッチ―――――――――――ン!!!!!
「「!!?」」
「わたくしったら…討伐前に大変失礼いたしましたわ!!気合いを入れ直しましたわ!もう大丈夫ですわ!!」
「「いやいやいやいや!!」」
オレグ様とチャラス様は息ピッタリですわね?
「大丈夫じゃないでしょう!?ほっぺた真っ赤だよ!?」
「レーナ…気合いの入れ方は他の方法を考えよう?可愛い顔がパンパンだよ…」
「え、気になるところはそこですの?気合いの入れ方ですの?」
「「そこだよ!!」」
「いつの間にか仲良しですわね……。でもパンパンなのは元からですわ!」
たっぷり太ってますからね!
「ねぇ…………そろそろ出発してもいい?」
あ。団長様ごめんなさい。無視してた訳ではございませんのよ?
でもダンディなオジサマが子犬みたいになってて…可愛いですわ!
………オレグさま、睨まないでくださいませ!
「コホン。では気を引き締めて…皆、行くぞ!!」
「「「はっ!!!」」」
ギィィィイイイ………
いよいよ国境の壁の門が開きますわ…!
ここから先はどこの国にも属さない無主地。魔物たちだけが住まう土地。……ドキドキしますわ!気を引き締めて参りますわ!!
ギギギ、ギ、ギ……ドォン……………
重たそうな門の先は…異様な光景でしたわ。
「門の内側は晴れていましたのに……」
「魔法で壁を作ってるんだよ。この靄を中に入れないように…それと、外の景色が見えないように。」
「……確かにこれが見えてたら壁の近くには誰も寄り付かないな」
オレグ様の言う通り。わたくしだったら怖くて近寄りませんわ…。
だって……辺り一面、薄っすらと黒い靄が立ち込めているんですもの。空気はどこか重く、体に纏わりつくような嫌な感じがしますわ…。
木々も草花も生えておらず、見渡す限り砂漠が続いていますわ。この靄のせいで植物が生えないのかしら…?
そしてあの靄の中で蠢いている生き物たちが、魔物………?確かにかなりの数がおりますわ。ざっと見たところで30…いえ、50…?
「っ!」
ゾクリと背中に寒気が走りましたわ…!
魔物たちがこちらに気付いたようで、靄の中でぬらりと赤く光る双眸がたくさん…それはもう、たくさんこちらを警戒しているのが見えて…本能が危険を訴えていますわ。
「前進し、速やかに門を閉めろ!」
ギィィイ…ィ…ィ………ドォン!
背後で扉の閉まり…一瞬の静寂。
「グォォオオオォオオオオオ!!!!!」
一匹の魔物の咆哮が轟き…それを合図に魔物がどっと向かってきましたわ!…………速いっ!!
「全員、迎え撃てぇぇ――――――――!!!」
「「「おぉぉおお―――――――!!!!」」」
ドドドドドドド…………!ガキンッ!
「ガァァ!」「ぐわぁっ!」「たぁ――――っ!」「キィィイイ!!」
魔物たちは巨大なトカゲのようだったり、熊や猪のような獣の形だったり、様々な形をしておりますが…どれも闇を閉じ込めたかのような深い黒で、ぬらぬらと黒い靄が立ち込めていて…すごく禍々しい姿ですわ。
そしてスピードが速くて力も強く、騎士たちはかなり苦戦しているようですわ。
これが、魔物…。
目の前の激闘に圧倒され、思わずコクリと喉を鳴らすと…背中に暖かな温もりが。振り返るとそこには力強い笑顔のオレグ様がいらっしゃいましたわ。
………この顔も初めて見ますわ。
「レーナ。君のことは僕が守るよ」
「オーリャ……」
オレグ様の笑顔を見ていると、すぅっと緊張が解けていくのが分かりましたわ。あんなに怖かったのに…。
「だって僕は君を愛しt…」
「ありがとうございます!では、後方支援をお願いいたしますわ!」
「え?」「は?」
「わたくし魔法は使えませんから助かりますわ!チャラス様もお願いいたしますわね!!」
「タラスね!?ていうか俺、今日は姫さんの護衛…ってちょっと!」
「さぁ!参りますわよ!!」
「レーナ――――――――――!!!!!」
「姫さん――――――――――!!!!!」
だって騎士の皆さまが命がけで戦っているんですもの。自分だけ安全なところで見ているだけなんて出来ませんわ!
いつかその座を降りることになろうとも、少なくとも今はこの国の第一王女。
民はわたくしが守りますわ!!とりあえず物理で!!
地を蹴り、跳び、魔物との距離を詰める。
「さぁ!お覚悟よろしくて!?参りますわよ!!!」
「「よろしくな――――――――いっっっ!!!!」」
おふたりともちゃんと付いてきてくださいませ!
後方支援が遠過ぎますわ!!後方過ぎましてよ!!
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