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鬼のジャージ部隊

橘監察官とお茶を楽しんでいるとあれだけ騒がしかった部屋も静かになっていた。後ろには先程と同じようにリュウが立っており、床にはぐったりとした傭兵が身動き一つせずに横たわっていた。


「ふむ、まぁこうなるよな」


「そうじゃな。こいつらは今年傭兵になったばかりの若僧でな。ちょーっと頭が悪くてな。与えられた領地の運営はできんし、問題を起こすわで、調子にのっておったのでな。ちょうどよく年上で強いお主に預けようと思ってな」


「おいおい、うちにはすでに100体ものゴブリンがいるんだぞ?さすがにお世話できんぞ」


「多すぎじゃ。まぁそれくらいおるなら数人増えても変わらんじゃろ。あっちでは何人いても手は足りんくなるはずじゃから、ありがたくもらっておくといい」


「まぁどんな教育をするかまでは言わないけど、逃がさないからな?狸寝入りしても逃げられないことを覚えておくといい」


全員を透過させた鎖で繋ぐ。みんな仲良くお手手が輪になるように繋いでおいた。起き上がったが最後、一緒にぐるぐる回りながらの移動しかできないことに彼らは絶望するだろう。しかも伸縮しないタイプだ。


「さっそくお主の家にいこうかの」


「ちゃんと金を用意しとけよ」


「もちろんじゃ。そのためのわしじゃよ」


橘監察官と並びに職員、そして輪になったこれから部下になる若者達。何食わぬ顔で連れていくが彼らはどうすることもできずに移動する。こちらを睨み付けてくれば、数分ほどリュウに気絶させられ、皆のお荷物とされる。物理的に。


「ここか。なんとも趣のある家じゃな」


「まぁ築年数100年越えてるからな」


「それはすごい。じゃあここにポーションを運んでくれ。スクロールはこっちじゃな。それからゴブリンはこの列に並べてくれ」


そう橘監察官が言うとてきぱきと作業に移った。ダンジョンにいる者たちはゴブリンジェネラルの一人の迎えに行ってもらい、それまで待ってもらうことにしている。


「それにしても、なんで皆、ジャージなんじゃ?」


「金がないからな。安い服といえばジャージだろ」


「今からはもっといい服を着させるといい。あっちでは色々と素材が手に入るからの。お主にはそこらへんも管理してもらいたいのぅ。配下をつくることに忌諱感もなさそうじゃし」


「そこらへんはあっちにいって決めるさ」


それからゴブリンたちの登録を済ませ、ポーションの査定をなんとか終わらせた。終わったのは夜だったが、この日はそれだけで解散となった。また次の日にはスクロールを使い、全員に異世界で必要なスキルを取得した。


足りない分は再度ボス討伐をして獲得した。スクロールを手にした。結果、俺達の種族が通常のものから変化した。どうやらあの毎回食べてた石は蕩けるだけものではなく、魔晶石といってゴブリンたちのような魔物から出てくる力の塊であり、それを食べることで魔術と呼ばれるものが使えるようになるという。


そんなわけで俺達の種族は魔を司るものとなり、階位も10あったことで色々進化したわけだ。橘監察官の話では普通あれを食べようとするものはおらず、自力で魔術を使えるようになるそうだ。


あと魔晶石の魔力は毒があり、通常では一つ食べただけで1ヶ月ほど寝込むらしい。のだが、俺にはこの異能があったため、毒に耐性があったので大丈夫だったらしい。というのもなんともなかったから、よくわからないのが事実だ。それが、このステータスというわけだ。


《荒木のステータス》

名前:荒木涼太

種族:魔人Lv1

称号:魔鬼王の主

年齢:30

特異技能:《非現実的接触Lv-》

特殊技能:《認識操作Lv5》《統括Lv1》《軍団策謀Lv1》《隠密Lv6》

魔術適正:ー

通常技能:《先読みLv8》《軌道察知Lv7》《救護Lv3》《体術Lv4》

配下:リュウ


《リュウのステータス》

名前:リュウ

種族:魔鬼王Lv1

称号:魔鬼を統べる者

特殊技能:《武術Lv3》《並列思考Lv1》《英雄闘気Lv2》

魔術適正:ー

通常技能:《繁殖Lv1》《戦術Lv5》

主君:荒木涼太

配下:魔鬼将軍×5、魔鬼近衛騎士×100

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