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収集限界

次の日にはボスが棒をしっかりと使えるようになり、次はマッチョに、次は盾を持ち、その次は二人になった。そして三人、五人と増え、7人になった。


そして、十回目のボスになるとどうなるか。1体の巨体のボスに10体の騎士のようなゴブリンが現れた。


ゴブリンの中のボスは椅子に座っていてなにもしてこない。襲ってくるのは周りにいる騎士のようなゴブリンだ。それ相手に槍を飛ばす。ここまで来ると槍をなんとかして避けようとする。危険さを理解してるかのように。


それでも無数に飛び交う槍を全て避けきることはできない。なぜなら武器で弾くことができないのだから、回避するしかない。その中でも自由に動けるリュウは回避で大きな隙をつくるゴブリン達を圧倒していく。


今はバットではなく、金属の棒を持っている。鈍い音をたてながら相手の骨を折っていくその様はまさに悪鬼。今では今までで倒してきたボスの姿を獲得していくかのようにどんどん逞しくなっている。


一人でボスをボコボコにするまで成長したリュウは、倒したゴブリン達を配下に加えていくほどだ。この配下システムによってリュウはここでたくさんのゴブリン達を配下にしては今まで倒したボス達の周回をさせている。


十回目のボスといったが、このダンジョンでは最後のボスらしく、これ以上、上がなかった。なのでここで周回するしかない。あっさりと一回目が片がついたのが悪い。それから10回、20回とボスを狩っていくうちに配下が増えていった。


「そろそろ帰るか。仲間も増えたしな?」


「グギャ!グギャギャ?」


「「「「「「グギャッ!」」」」」」


あの椅子でふんぞり返っていたボスゴブリンを中隊長とし、その下に20ほどのゴブリンが兵士となっている。リュウが大隊長で俺が将軍だ。そういう取り分けにでもしないと訳がわからなくなる。


「お、そうだ。久しぶりにステータスの確認でもするか」


「グギャ」


《荒木のステータス》

名前:荒木涼太

称号:小悪鬼王の君主

年齢:30

階位:10

異能:《非現実的接触》

スキル:《隠密》《先読み》《軌道察知》《誘導》《認識操作》《救護》《指示》《教育》《調教》《音遮断》《体術》《指揮》《軍団指揮》《統括》《軍団策謀》

配下:リュウ


《リュウのステータス》

名前:リュウ

称号:小悪鬼を統べる者

種族:小悪鬼王(ゴブリンキング)

階位:10

スキル:《咆哮》《繁殖》《棒術》《知力上昇》《思考》《体術》《回避》《武術》《威圧》《闘気》《並列思考》《戦術》《英雄闘気》

主君:荒木涼太

配下:小悪鬼将軍(ゴブリンジェネラル)×5、小悪鬼近衛騎士(ゴブリンエリート)×100


「リュウが王様になってるな。ということは、俺は王の上ってことか。将軍はそっちのゴブリン達か。なるほど。名前とかつけた方がいいかな?」


「グギャギャ」


「いらない?あぁ、違う。もっと強くなってからか?そうか。なら、そうしよう」


ゴブリン達を引き連れてダンジョンから出ていく。もちろんゴブリン達の姿は消して透過させてる。そのため、誰かに見られることもなければ、見つかることもない。さっさと家に帰り、始まるのは全員の洗浄だ。


ゴブリン達は皆同じく腰布の原住民スタイルなので取り払ってとりあえずきれいなタオルだけ巻いた。リュウの指示のもと、生活の仕方を教え、寝床は全員は無理なので、将軍以外は外で寝てもらった。さすがに汚れるのは嫌なのでブルーシートを引いて誤魔化した。


きれいな原住民スタイルのゴブリン達には待機してもらい、リュウとともに服を買いに行った。一応一人暮らし家持ちなので車は持っていた。ゴブリン達のサイズは確認済みなので大きい人のサイズとLサイズを買うことにしている。


そのためか、やはりといっていいほど金が飛んでいく。仕方がないこと。そして生まれたのが大量のジャージゴブリン。将軍だろうとエリートだろうと皆等しくジャージだ。威厳なんてものはない。


だが嫌がるものはいなかった。皆同じく腰布からランクアップしたのだから言うまでもない。ここまではいいが食べ物が問題だ。彼らは以外と食べそうだったので、大量の安物の肉を買い込み、分け与えた。


金がない。まぁこれだけの数を補うとなればなるようになるしかなかった。ここでポーションのことを思い出す。すでに冷蔵庫二つを占領した上、納屋に大量に積まれている。もはやポーションだけで1万リットルほどある。これをどうすればいいのか?と考え、市役所のことを思い出した。


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