限界アンドロイド危機一髪
うっとうしいくらいの暑さから僕は授業が嫌になり、教室を飛び出した。
いつものように校庭の中庭へ行く。そこにまたいつものようにアイツが追いかけてくる。
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中学2年の春に転校してきたのは銀髪美少女ロボット
彼女は教室に入り、開口一番
『ワタシはマコト様のお嫁さんのアイです!よろしくお願いします!』
その日以来、僕の平凡な日常が崩れ去った。
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アイは
『いつも一人で気まぐれに出て行って!私も連れて行きなさいよ!!』
「いや、そこは『教室に戻りなさい!』じゃあないのか?」
『…はっ!いけない。このままではマコト様が非行少年に…これ以上はいけないわ…きょ、教室に戻りなさい!』
「今さら言っても説得力ねえよ。」
『ぐぬぬ…』
「超高性能AIロボットがこんなに簡単に論破されていいのか~?」
『ワタシは超高性能AI搭載のロボット…ワタシは超高性能AI搭載のロボット…ブツブツ…』
「こわいからやめて、どうぞ。」
『どうして…』