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悪役令嬢の拳  作者: 二三三一
6/7

儂、悪役令嬢と出会う

「トウノ王子が一人の令嬢を気にしてるらしいわ。それもすっごく美少女なんだって!」

「ふうん」

 金髪縦ロールお嬢様の、レイア=クジョウ=ヤークである。

 転生者である。有力者が転生者だらけの中、新たに転生してきたレイアはすぐにヤーク公爵家に引き取られ第二王子の婚約者となった。


 転生前の名前は九条レイア。九条財閥の令嬢で、フランス人とのハーフである。

 現在、身体は十歳であるが、中身は離婚二回を経ていたかなり経験豊富な年齢であった。


 レイアは転生して自分の身体を確認してすぐ、コナ○チートktkr!と叫んだという。

 そして、ショタ専であったレイアは絶世の美少年である王子の婚約者になり、今が人生最高の時であった。

 グヘヘヘ、私ごのみの美少年。これ、私の物?マジ?逆光源氏物語だよトウノちゃん!


「そう、それで。私のトウノきゅんに手を出す愚かな奴は誰ですの?」

「トウノきゅんって……。まあ、いいけど。あの子よ」


 そしてレイアは息を飲んだ。妖精か、と思うくらい整った顔立ちをした少女に思わず息を飲む。

(これ絶対取られるわ!やばい)

 離婚二回を経ていた女の勘浮気センサーがみゅんみゅん電波を受信していた。


 そして、レイアはすぐに行動を開始した。

「嫌がらせをする事にしますわ。第一回嫌がらせ会議ー」


 そして自分より綺麗な物に妬むレイア派の貴族令嬢達は結束した。

「私手伝うわ!だから上手くいったらセイジオ様と私を応援してね?」

「私も手伝いますわ!だからキョウヤ様と私を応援してくださるかしら?」

 それぞれトウノ、キョウヤ、セイジオ狙いの三人は学園で屈指の高位貴族令嬢であった。

「貴女達もいいかしら?」

「はい、勿論です!」

 彼女らの取り巻きの貴族令嬢達。そして、その貴族令嬢達の取り巻きの庶民の豊かな令嬢達。


 クラスの子女のほとんどが、レイアへの嫌がらせに参加する事になる。


 最初はライトな嫌がらせだった。

「私、ヘレンの鉛筆とノートを隠してきますわ!勉強できなくて困りますわよ!」

 効果は無かった。何故なら、ヘレンは


【勉強を全く】しないからだ。


「ヘレンさん、ノートを出して頂戴……あ、いえ、何でもないわ。」

「ヘレン君、次のページから読……やっぱりレイア君、読んで下さい」

 ギロリと睨みつけ闘気をぶつけるだけで教師達は怯えた。


 それでも闘気に負けじと、当てた教師も居た。


「この儂にやれだと?糞たわけが!このヘレン、貴様に学ぶ事など微塵も無いわ!」


 その少数の教師はヘレンの罵声により、やがて当てなくなった。


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