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花畑猛徒の一日 モブ田モブ男ver

今回は他の目線から猛徒の一日をご覧ください。

俺の名前はモブ田モブ男。

じゃない。

あゆむ。高校2年だ。


俺は今、ある悩みを抱えている。

それは俺にはどうも解決しきれない問題らしい。


それは・・・


「やあ、みんな。おはよう。」


「・・・・・・・・・・」


俺の隣の奴が今、クズ過ぎていてヤバい、という悩みだ。





あいつの成績はほぼ平均。むしろ低いと言ってもいい。

運動もそこまでできるわけでもない。

顔?たかが知れてるさ。なんならそこらのブサイク芸人の方がイケメンだ。

部活?学校行事?『そんなもの、積極的にやったところで何になる?疲れるだけだ。』なんて言いたそうなツラしていつも教室の隅。


世の中は成績のいい奴がモテ、さらに運動もできればよりモテる。

そういう奴らは決まって顔もイケメンで、なんなら心までイケメンだ。

そしてそういう奴らは大抵部活で活躍し、学校行事でもてはやされ、最終的にリア充になる。



それが現実だ。


だがあいつは『俺の方がそこらのイケメンより遥かにモテてる。』なんて勘違いしてやがる。



このストーリーの主人公があいつだろうが、モテない奴はモテない。むしろ嫌われてる。

そこらのモブはもちろん、学校のなんたらとか呼ばれてそうな美女にも圧倒的に嫌われてる。


そんなのあたりまえだ。理由はシンプルなもんさ。


何度も言おう。あいつはブサイクで、バカで、運動音痴で、そしてクズだからだ。



さて、前置きはこんなものでいいだろう。


まぁ、見てくれ。クズの一日というものを。









授業中。こんな時にでもあいつのクズ過ぎ警報は鳴りっぱなしだ。


「あ、教科書忘れてきちゃった・・・ねえ、よかったら君の教科書、見せてくれない?」

「・・・・ぇ!?い、いい・・・嫌よ!」

「ありがとう。」

あいつはそう言うと隣の彼女に席をくっつける。


いやいや、あれだけ拒絶されたのに机くっつけやがったよ。あいつ補聴器つけ忘れたのか?


そして見てみろ彼女のあの顔。真っ赤だぞ。クズアレルギー発症して。

まぁ、席くっつけたぐらいの至近距離だ。誰だってああなる。


こうするともう他の女は黙ってない。

あいつに向かって手紙を投げつける。『現実見ろ!』とか、『あんたには精神科医のオヤジがお似合いよ!』とかいろいろなものだ。まったく、授業中なのによくやる。


「え~っと、この問題を・・・花畑。やってみろ。」

「・・・はい。」


あーぁ、あいつが当てられた。先生もよくやる。

さっきも言ったようにあいつの成績は平均並みだ。初めてやるところを短時間でできるようになるだけの学習能力は当然持ち合わせてはいない。


こういうとき、普通の奴なら問題を解こうと頑張ってみるだろう。あるいはすぐに諦める、とか。


だがあいつはそんな脳、持ち合わせてなどいない。

さすがに3回も言う必要もないが、あいつはクズだ。クズはふつうのことなどしない。


「先生今日の夜、暇ですか・・・?もしよければ俺と・・・」

「ぇ・・・いやしかし猛徒・・・お前は生徒で私は・・・しかもみんなに聞こえて・・・」

「そんなの関係ありませんよ。さぁ先生・・・こんなつまらない授業なんかやめて、俺といいこと、しましょう。」

「・・・うわぁ。気持ちわるっ。」


やりやがった。見てみろ。『女教師など恐るるに足らず!適当なこと言っておけばコロッと落ちちまうビッチばかりだ!』とか言ってそうなキモい顔。吐き気がする。いや、もう吐く。

というか、先生ももう気持ち悪って言ってっちゃってるし。どんだけだよ。

ん?男教師の時?その時は先生が掘られないように男子が必死に答え見ろアピールをする。もはや問題しかない。


まぁ、こんなふうにあいつのせいで授業はめちゃくちゃ。まともな授業を受けれないせいでみんなの成績はガタ落ち。ハードモードもいいとこだ。



次は昼飯。これはまぁ、ほぼ君たちの想像通り。


勝手に女の子が作った来た昼飯を食べては『俺の方が料理うまい』自慢、味の文句。

そんなもん言うんだったら食うなよって思うが、それだけであいつの暴挙が済むのだ。損しかないが、仕方ない。

あ、暴挙で思い出したが、学食とか購買でもあいつは勝手にものを食う。

何かいいことをしたから?そんなわけないだろ。もし止めたらそれ以上のことが起こるから。それだけだ。


もう昼飯についてはいいだろう。これ以上話してるとイライラして平静を保っていられなくなる。



もう放課後でいいだろう。さすがに気が狂ってしまいそうだ。

放課後、あいつは何かやってるわけじゃないからすぐに帰る。

わけもなく、なかなか帰ってくれない。


「さて、と。帰るか。」

「あ、あの、猛徒・・・君・・・」

「ん?」

おっと、これは珍しい。加代さんがクズに話しかけた。

「あの、その・・・わたし、猛徒君のこと・・・!」

「おっと、それ以上は言わなくていい。」

あいつは加代さんの唇にそっと人差し指をあてる。気持ち悪い。

おいおいあいつ、クズでごみでゴキブリ以下の存在のくせに加代さんの唇に触れるなんて・・・なんて罪深き男なんだ。死んで詫びろクズ。

だが加代さんはそんなクズにも優しく接する・・・なんて優しい女の子なんだ。

「すまないが、君の気持ちには応えてあげれない・・・」

「え、い、いや、そうじゃなくて・・・私、君のこと、その・・・無理、そう無理だから!だから今日みたいな行動は・・・」

「あぁ、俺は・・・君を含めたこの学校のみんなが、好きなんだ。」

「・・・え?」

「だから、君だけの気持ちに応えることも、君だけを愛することもできない。みんな、愛してるから。」

「猛徒、君・・・?何言ってるの?病院行く?」

「でも、今日だけは・・・今日だけは、君だけのものになろう。」

「え?あ、きゃっ!いやっ!離してっ!」


はい。こうなってしまえば終わりだ。あいつに他の人の言葉がどういう風に伝わってるか知らないが、あいつと会話でいる奴はこの地球にはいやしない。しまいには押し倒して行為にまで発展させようとする発情期モンスターだ。

訳の分からんクサいセリフを並べて、みんなの好感度も、特に加代さんの好感度も底辺以下に下げ、犯罪的なまでに暴走する。しかしここはフィクションの世界。捕まることはない。何と歯がゆい。






とまあ、クズの一日はこんなものだ。

ん?帰り道?家?ゴメンコトバワカンナイ。


もういいでしょ。勘弁してください。




というわけで、俺の悩み解決できるって人がいたら教えてください。まあ、無理だろうけど・・・

二つの視点を、しかも世界が変わったかのように書くのはちょっと大変です。

まぁここだけの話。コピペして改変してやるだけで・・・へへへ。

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