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贈られし者-プロローグ編-  作者: かにはユ
3/11

参-拘束スタートと、ミニカーなキャンピングトレーラー

気が付くと、木のうろに、転がされています。


え~と、え~と僕の身体からだ 大怪我していますね。

齧られた様な怪我に、指先の欠損も見受けられますね。

半分夢と思っているのか、パニックが一回りして、自分でも驚くほど冷静ですね。

しかも、手足を ひものような物で 拘束されていますねぇ。


さてと、まずはどうしますかね?

じわじわ自覚できてくる痛みが、現実感を伝えてきます。

激痛に思考が占領される前に、脳にエネルギーを集中します。


ここは、まほう?、マホぅ、魔法!のある世界?

確か、【魔法】はイメージと あのじいさん言っていたな。

まずは、止血 のイメージで 自分の身体からだを覆ってみよう。

成功!よし!次も いけるか?


身体しんたいを光で覆い 無傷、無欠損 の状態をイメージ。

光で覆う根拠はありません。なんとなくです。

成功!いよっしゃぁ!

見える範囲ではありますが完治しているようです。


次に、コレ ほどきます。

僕を拘束している物に対し、風化 のイメージを送りました。

正に風化し、ボロボロになり 自由の身となったのです。


木のうろから 這い出して、周りを見廻します。

地球では考えられない、巨木の森であり、

ああ、異世界なんだなぁと、実感させられた瞬間でした。


自分の身体を見てみます。

鏡が無いので、手足ぐらいしか分からないが、明らかに若いですね。

青年とも、少年とも思える感じです。

この世界の監理者=先輩との打合せ通り、この場所の 成人年齢前後なのでしょう。


先ほどの、余の監理者の先輩との会話は、明確に覚えています。

でも、かなりの時間が経っている感じもあるのです?


大体この身体、何方どなたのでしょうか?

誰かの魂を追い出して、この身体 乗っ取ったのでしょうか?

そんなじゃなければ良いのですが。

脳内のデータでしょうか?

この身体が成長してきた過程を かすかにおもいだします。


そして、

判らない! 現在地が。


しばらく適当に歩くと、街道らしき道に出ました。

ツイています。

なんとなく頭に浮かびます。この身体の記憶でしょうか?

右の方向が アルネシタ領の領都アルネシタでしょう。

たぶん?

最初の目的地は、近隣の大きな街が、良いでしょうね。

ここからなら、徒歩でどれくらい掛かるのでしょうか?


まずは、キャンピングトレーラーを確認してみましょう。


ない。ナイ。無い!


持ち物は、何も アリマセン。

確かに、お金、食料は持って行かせられないと のたまわっていたが、


約束キャンピングトレーラーも アリマセン。






しばらく、呆けた後、思いつきます。

そうだ、イメージ。

必死にイメージしたが、変化は ありません。


また少し、呆けた後、

何気におもちゃのキャンピングトレーラーをイメージしました。


ビンゴ!(ああ、古い)


手の上に載っています。

少し古臭いデザインです。

それは、手の上のモノは、

多分1/72スケールぐらいの寸法の キャンピングトレーラーのミニカーです。


(あの、クソじじい! 今すぐ死んで、勝負に行ってやりましょうか?)


いささか、イライラしてきた僕は、天に向かい、悪態をきます。

ゴンと、ゲンコツが来たような気がしますが、当然 無視、ムシ。



また少し、呆けるのでした。この世界で意識を持ってからは、コレばかり。

(ああそうだ、魔法だ、魔法。それでフルスケールに すれば良い)


でかくなるイメージを送る。

淡い期待は裏切られ、変化は ありません。


地面に ミニカーを叩きつけようとして、何とか 思い留まる事ができました。

そっと、地面に置いて、

(ああ、お前さんに 罪は無いものなあ)

と、そっと撫でたら・・・・・・・・、

「カシャぁン」と、音がして

吸い込まれたのです!


音が 吸い込まれる現象と、なんか合わない?

僕の今の大きさを 基準にするならば、

キャンピングトレーラーのサイズは、

内側からですが、目視で長さ5m、幅2mといった所ですか。


結界でも あるのでしょうか。

さっきの景色、風景が 窓の外に霞んでみえる??

しかも、スケール感が違う。

ああ、そうか。僕自身が ミニカーサイズに縮小したんですかね?


さあ、どうやれば、ここから出れるのですかね?

また、呆けるのはイヤですね。

そう思いながら、外の世界に出るイメージを持つと、元の景色に戻りました。


キャンピングトレーラーの機能確認は 後で良いでしょう。

イメージして消します。


そして、僕は 領都へ歩き出します。



少し日が落ちて、夕暮れが近くなってきた感じがします。

道の脇に 少し広くなっていて、

道から木が隠してくれる丁度いい場所が、目につきました。

このあたりで、野営する事に しましょう。

暗くなる前に、キャンピングトレーラーの機能確認が 必要だろうと思います。


ベンリィポーチから、キャンピングトレーラーを出します。

ここで、初めてある疑問に気付きます。

なぜ?トレーラー?

ハウスでも良くないですか?

タイヤ、必要?

ネズミかカブト虫、それに相当する生物に引かせる意味も、無いでしょう。

持つか、消して運べるのだから。

大した事では無いが、聞くチャンスがあれば、

ぜひ この異世界の先輩監理者様に尋ねてみようと、思います。


出入口は無いようです。

キャンピングトレーラーを撫でると いきなり内部に入ります。

室内は薄暗い。

まだ外は明るいので、窓から光が入ってくるが、照明はどうなっているのでしょう?

諸設備のエネルギー源は?

先輩は、「ワレの監理する世界で継続使用できる」と、言ってましたね。


キャンピングトレーラーの中で キョロキョロすると、説明書らしき小冊子がありました。

それによると、エネルギー源は、使用者の魔力だそうです。

マニュアルに従い、指定の場所に手を乗せると、何かが吸い取られる感触があります。

軽い疲労感が襲ってきましたが、大したことはありません。

魔力を キャンピングトレーラーに チャージしたせいでしょう。


照明のスイッチは ありません。

そうか、イメージです。

灯りがともるイメージをした。ほのかな灯りが、点灯しました。

次に 蛍光灯の白い光をイメージした。蛍光灯の光に なりました。


キッチンも有ります。

残念ながら ミニマムなサイズです。

コンロもあります。IHっぽいコンロですね。

詳しいことは 後で良いでしょう。


シンクもあります。

当然小さいですが。

蛇口は、混合水栓だ。お湯も出るのでしょうか?

熱源は、魔力として、水はタンクでしょうか?

蛇口をひねります。

右のハンドルは、冷水から、常温までのようです。イメージでコントロールできました。

左のハンドルは、常温から、熱湯まで出ます。やはりイメージでコントロールできました。

排水は、タンク?もしかして垂れ流し?

後で、外を見ることにします。


トイレも あります。

洋式便器です。

便フタが 自動で開く!


あっ!あれは、もしかして、本当にもしかして、

おっ温水洗浄便座では あ~りませんか?


であれば、ものすごく嬉しい。

すぐに、速攻で、たっ試します。

正解です。

ありがとうございます、先輩様、ひょっとして、神様?

僕は この世界に意識を持っての 初めての感謝は、この時でした。

お尻を拭くことに関しては、略します。中世の文明開度相当のものでした。

(マニュアル参照による)

でも温風乾燥でOK、いけます!問題なし!

正に神。これにより、僕のライフクオリティに格段の差が出るでしょう。


浴室も確認します。

浴槽は無く、シャワーユニットでした。

でも、大感謝。温水洗浄便座ほどではないが、非常に嬉しいです。


後は、ベットがいろいろ変化して、応接風になったりするようですね。

当然、変更はイメージすれば、自動に変化します。


小さいが冷蔵庫もあります。

さすがに電子レンジは ありませんでしたが、オーブンは有るようです。

オーバーテクノロジーでしょう?

こんなもの、この世界に持ち込ませて、問題ないのですか? 先輩、最高監理者さま?


このキャンピングトレーラー取り上げられたら、本気で死にたくなるかもしれません。

聞けるチャンスがあっても 余計な事は、言わないでおこうと 思います。


後で知ることになるのです、このキャンピングトレーラー、セキュリティが相当高く、

オーバーテクノロジーに関しては、ほとんど 要らぬ心配だった様です。

まあ、魔法の在る世界だし、何とでも誤魔化せますか。


一通り、キャンピングトレーラーの機能を確認しました。

詳しいことは、その都度マニュアルを読めば良いでしょう。


それから、備品を確認します。

ほぼ無し。ほぼ完璧に無し。

ああ、何も無し。


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