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生きる道
子供のころ 30歳になったら死のうと思っていた。
それまでに自分の人生好き勝手に生きてやる。そう心に誓っていた。
下げたくもない頭を下げ、眠い目をこすり出勤し、満員電車に揺られ、一日の大半を一握りの給料の為に注ぎ、夢と情熱と理想を現実とのギャップで削り取る。
そんな人生何の意味がある?何の為に生まれたんだ?
それなら俺は人の半分しか生きない代わりに、おもいきりやりたい事だけやってやる、好き勝手に生きてやる。
そんな気持ちになっていた。
バカで愚かな選択か、誇らしく胸を張って死ねるのか。
答えは今出たところ、とうとうこの俺も明日で30歳だ。