~炎帝、覚醒~1
スマホでのルビのやり方がよく分からず登場人物の名前は本編の上記に記載させてもらっています。申し訳ありません。
火村 優一 川崎 かな
(ひむらゆういち)(かわさきかな)
貴田 義正 志名 涼子
(きだよしまさ) (しなりょうこ)
教師
中嶋 進越
(なかしましんご)
その他
瑞覗 恵奈
(みずしやすな)
~プロローグ~
「よく見ておけ優一、お前はオレより強くなるんだぞ。」
その男は、体を炎に包みながら僕にそう言った。その奥には数体の獣魔人達が見える。
男は余裕そうな笑みを浮かべ、目の前の敵に向かっていった。
敵も向かってくる。
しかし、一体、また一体と男の拳を受けた相手は倒れていく。
そして、最後の一体を倒した。
僕はその光景をただ唖然として見ていることしか出来なかった。
だが、この光景は今でも忘れてはいない。何故なら
それは、いま亡き父の勇士なのだから・・・。
~第一章~
(現在)
「ガハハハハハァァーーーー!!」
不気味な鳴き声で獣魔人が鳴いている。
そいつは鋭い爪で俺の顔面を狙ってきた。
「おわぁーー!」
俺はギリギリの所でそれをかわした。
いや、顔に切り傷が出来てる本当に危なかった。
俺はかわしざまに相手の顔面にクロスカウンターをキメた。
俺の一撃に奴は相当苦しんでいるようだ。
それはそうだろうなんせその顔は焦げているのだから。
俺の両手は炎に包まれている。
奴の顔が焦げているのもそれが原因だ。
これは俺の能力、体全体から炎を発することができる至ってシンプルな能力。
まぁ、攻撃力と機動力が上がるのもポイントではある。
「さてと、さっさと任務を終わらせねーと。」
俺は炎を足から噴射して一気に相手との距離をつめる。まず腹に一発。
「グガッ!」
前のめりの顔面に膝を入れてやる。
「グ!」
最後に手のひらから炎を出して浴びせてやった。燃える燃える。よく燃えてるよ。
そのまま獣魔人は絶叫しながら消えていった。
俺が今やっているのは、魔獣、獣魔人退治の任務だ。
任務っていっても俺はまだ学生だぜ。学業のいっかんなんだよ。
俺の通ってる天石学園は、魔獣、獣魔人ハンターを育成する学校だ。
日本時間6月21日10:23:45秒
この日に世界全土で流星群のような光の玉が目撃され、人の形をした獣や、凶悪な獣が現れ人間に危害を及ぼし始めた。
そして、特殊な力を手に入れ始める人間も現れることになる。
人と獣魔人達の闘いはここから始まった。
「ゆう……優一、優一!」
「………なんだ。かなか。」
「優一ってば、授業中ずーっと寝てるんだもん。先生にバレないかってひやひやしちゃた。」
俺の名前は火村優一。さっきまで闘ってたのももちろん俺だ。
んで特殊な奴らの子孫が俺ってわけさ。
何せ200年前ぐらいの話だぜ知るわけねーって。
「世界学なんて意味不明なの覚えたって意味ねーだろ?それに基本、オレ実戦型だし。」
この学校の生徒は何やかんやの能力を持っている。この川崎かなも能力者の一人だ。
「実戦もいいけど今までどんな事が世界で起こったのかも一般教養として知っておいた方がいいと思うんだけどなぁー。」
流石、勉強熱心なかなちゃんだ俺には想像できねー考え方の持ち主だよ。
「そういえば、優一今日のニュース見た!何かここのところ魔獣や獣魔人達が活発にこの地区に出現してるらしいよ。」
「あぁ知ってるよ。つーか昨日も倒してきたばっかだしな。」
「えぇーまたなの今週、三度目じゃなかったっけ!」
「まぁしかたねーよ。だからこそ今、連日飽きずにニュースのトップ飾ってんだろ。」
戦ったって言っても下級の奴だったし。
キーンコーンカーンコーン
「なぁ次の授業なんだっけ?」
「あ!次、実技だった。それで優一を起こそうとして.…。」
ガタン!
「やっべー!次、中嶋の授業かよ!おい!さっさと行くぞ!」
「ごめーんユウイチーーー。」
終わったな俺………。
「いやはや、お前は本っ当ーに怒られるのが好きだな。そこまでMだったとは、恐れ入った。」
「センセーやめて下さいよー。俺そんなMじゃないっスから。」
それにしても助かった~。
この糞教師、授業に遅刻した生徒に恐ろしい罰ゲームを喰らわせてくるもんだから、地獄の進越、という二つ名を持っている。
ちなみに女子は罰ゲーム無し。
「くはははははは!いや、サイコーだぜ!んじゃ今日のメニューは皆の前で俺と実戦訓練ってことで。皆楽しんで見てろよー。」
結局、罰ゲーム!てか、いい顔して言うんじゃねー!
「いけいけ、優一!」
「ガンバー!」
「授業一杯、持ってくれ~!」
「大丈夫、骨は俺達C組が責任持って拾う。なぁー皆!」
「「「「おぉーーーーー!!!!」」」
すげー団結力、泣けるぜーC組!あとで覚えておけよ。
だが、先生と戦えるのは正直、嬉しい。俺の目標は父さんより強くなることだしな。
俺と糞教師は横12m、縦12mの正方形の枠の中にいる。
この枠は目では見ることが出来ないが特殊な結界が貼られている。ちなみに高さは20m。
「優一、技有りでいくぞ、楽しむには一番いい。」
「センセー。いいんですか?……くっくっく、燃やしてやるぜーその身に纏ってるキタネー服ごとよー!」
俺は腕と足に炎を纏った。
腕は攻撃のため足は直ぐに炎を噴かして機動力を上げるためだ。
ボォォォ!
早速、足を噴かして距離を詰めた。
この教師、腐っても教師だから俺よりつえー。
んなの分かってる。だからこそ実戦経験を積むために当たっていくしかねーんだ。
俺は右手を大きく振りかぶり先生の鳩尾を…。
「振りが大きくていけねーなぁ。」
先生は体をひょいっと移動しただけで回避した………もらったぜ!
こんなのフェイクに決まってんだろ勢いを付けたまま思いっきり右足を振り切った。
ブン!!
風切り音だけ残して俺の蹴りは空を切った。
先生は体をブリッジさせてかわしやがった!?先生は体制を立て直し、
「流石に、実戦ばっかやってっと力が身に付いてるな。だが、魔人型だったらもうちょっと捻りのある戦いをして欲しいな。」
魔人型とは異能の力を己の肉体から発する人のことだ。
例えば、俺が炎を体から発するようにな。他に超人型と獣人型がある。先生は超人型だ。
超人型は己の肉体を強化して闘うタイプ。
つまり、俺は肉体的には間違いなく超人型に負けてる。
だからこそ距離を取って攻撃したり、逆に近づいて攻撃したり、こういう駆け引きのようなものが魔人型の基本スタイルなわけだが……。
「余計なお世話だ。俺はこの炎を正直、使いこなせねー。だから自分強化のために使った方がいいんだよ!」
「かっかっか!何だよ。自分で分かってて尚かつやってんのか。勿体ねー。つうか努力しろよ。」
顔面、腹、足、どこを狙って打っても当たらない。強過ぎだ。
「んじゃ。今日はここまでにしとっか。次やったらタンコブじゃ済まねーぜ!」
先生は自分の影から木刀を取り出すと。
一瞬、たった一瞬で俺は頭に木刀をくらった。
意識が遠のく………。
「いっ………。」
痛いって言う前に意識を失った。本当に強いよ……。
「く~まだいてー。」
流石だ。まじでタンコブ作りやがって覚えてやがれ。
あれから放課後まで意識を失っていたらしい。相当いいのもらったな。
そんな考えながら歩いていたら下宿に到着。
ここはアパート富士波、築50年2階建ての場所だそうだ。
天石学園の生徒は、必ず下宿をするという校則がある。
まぁ資金の方は学校側から出されるのだが、下宿先は自分で決めなくてはならない。
もちろん、一般の下宿先なのでむやみやたらに力を使わないというのも校則の1つ、当たり前だけどね。
「あらあら。優一さんお帰りなさい。」
この箒でアパートの周りを清掃している女性が、このアパート富士波管理人、瑞覗恵奈さんだ。
長い黒髪でスタイルもいいお姉さんなんだけど何故か私服は喪服姿だ。
幾度となくこのお姉さんに“ここは死後の場所ですか!?"
とツッコんだものか。もちろん心の中だけです。
「瑞覗さんただいま。」
我ながらいい笑顔で対応したと思う。
俺はそのまま2階に上がる2階奥、203号室が俺の部屋だ。
「あぁ~やっと休める~。」
昨日、あの獣魔人と戦った疲れもあるが、このところ本当に奴らの出現回数が増えた。
下級といっても普通の人なら簡単に殺せるレベル。いくら俺でも致命傷を受ければ死ぬ。
さらに、先生からの扱きもう無理!休みてー。
「なんて考えてたら。また、仕事の依頼が来るんじゃ……。」
プルルルルゥゥゥ~~。ヤだな~。はぁ~。
~第二章~
「今日は数多くないか?」
俺は隣にいる、同じクラスのクールメガネこと貴田義正に聞いた。
ここはとある工業地帯のビルの屋上である。
「そうだね。余りいい光景ではないことは確かかな?」
苦笑気味に彼は答えた。
「でも、急いだ方がいいんじゃない?こいつらに暴れられたら困るわよ。」
こいつも同じクラスの志名涼子、身長170ぐらいで刀を持っているのが特徴かな?
任務は3人で行うのが基本となっている。
俺が最初に戦っていた時だって別の所でちゃんと他のメンバーも戦ってたんだからね。
今日の仕事も例によって獣魔人退治なわけだが、数がちょっと尋常じゃないな。ざっと数えて19、20ぐらいか。
いつもなら1、2体なんだが……何かあるのか?……。
「んじゃ。援護宜しくな貴田。」
「あぁ、任せてくれキミ達が心置きなく闘えるようにしてあげるよ。」
「よし、いくか志名。俺は右、お前は左ってことで。」
「了解した。では、行こうか。」
俺と志名は目で合図を送りそのままビルから飛び降りた。
俺は足から炎を放出、体の体勢を整えながらすんなりと着地、志名の方も無事降りおえていた。
作戦どおり右側から奴らに近ずく、まだこちらに気付いていない。
パァァーン!!
銃声が鳴った。ほぼ同時に獣魔人の一体が倒れた。……作戦開始!
俺は右の手のひらを獣魔人どもに向け、左手で右手首をつかんだ。
足にも踏ん張りを利かせて一気に力を解き放つ。
「フレイム・ブラスター!!『火炎の爆風』」
炎は業火と化し獣魔人どもを蹴散らしてゆく。絶叫と共に何体か獣魔人は消えていった。
炎を両手、両足に纏い準備完了!獣魔人一体の懐に素早く移動。
渾身の一撃を決めてやった。銃声と共に倒れていく奴らと綺麗に真っ二つになっている奴もいる。
「この調子なら直ぐ終わるな。」
「きゃぁぁぁーー!!」
なんて呑気なことを考えていると女の子の悲鳴が、まずい!
下級だからといって一般人には余りに強過ぎる急いで助けないと。
声のした方へ急いで向かった。ビルとビルの間、袋小路の奥に金髪の女の子がいた。
前には虎のような体格をした魔獣とマント羽織った獣魔人!ヤべぇ。
「テメーら、こっち向けやーー!!」
魔獣一体の振り向きざまに蹴りをほおりぶっ飛ばした。
そいつはビルの壁を貫通してそのまま奥へ消えていった。
あともう一体!手を銃の形にして指に力を集中!くらえ!!
「フレイム・ショット!!『火炎の小弾』」
俺の打ち出した弾は真っ直ぐ、敵に向かった。
だが、相手は手を払うだけで攻撃をなしてゆく。何!?
まだだ。手足に炎を纏い一気に距離をつめ一発!俺の一撃は簡単にかわされてしまった。
打って打って打つだが、どれも当たらない。
-こいつ強い。
「何だよ。お前、政府関連の奴だと思ったんだが。弱過ぎだろ。」
「獣魔人がしゃべっただと」
「お、その反応は……ははははは!!お前、下っ端かよ。どうりで弱いわけだ。つまり、ここに来たのは偶然か?はたまたこの子がか?。」
「どういう意味だ。」
「気にするな。そんなことよりよ。お前の実力は中級がいいところだろ。だがな、俺様は上級ランクなんだよ。政府の奴らが上級ランクに中級の奴をぶつけて来るとは思えねー。これらのことから、まだ俺様の存在を上は知らねーイコールお前を殺せば万事解決!てなわけで逝ってくれや俺様のために!」
何なんだコイツてか、上級ランクって……。
ドス!
小気味よい音とともに俺は吐血した。
「がはぁっ、」
反応できなかった。いつから俺の前に……。
「おいおい。こんなパンチ一発で伸びてちゃダメだぜ。とどめはこっちの銃でキメるって決めてるんだから。」
マントの中から出てきたのは右腕全てが機械的になった銃口が大きい奇妙の悪いものだった。
でも、俺の頬は緩んだ。痛みに苦しみながらも言葉を発した。
「笑わせんじゃねーよ。上級者なんだったらこんな小物と遊んでていいのか?いや、こんな小物じゃないと遊べなかったりしてなー。」
こんな弱いと言っていた俺を、楽しみながら殺そうとしてるような奴だ。ずっとそうして来たんだろう?だとしたらやっぱりコイツは弱い。強い奴と戦おうとせず。小物で遊ぶ。まるで子供だ。こんな奴に負けたくねー。
「はぁ!?何調子こいてんだよ。テメーはこれから死ぬんだよ。カスの分際で俺様を侮辱とはいい度胸じゃねーかよ!」
相手は相当こたえてるな。血管が浮き出てるのがよくわかる。
「分かった分かったぜ。さっさと逝きてーんだな。だからだよな。そうだよな。でなきゃさっさと逝きやがれ!!!」
銃口が俺の頭に向けれている。流石に怖えー。だが、上級者様は短期で助かった。
勝機はまだあるな!
「吹っ飛べ!!!!」
重たい音が俺目掛けて放たれた。だが!
「ふ、これがあの世だぜ。いいとこだっただろう?……ははははは!!」
煙が舞う中から
「そのクセー口を閉じろよ。」
一撃、炎を右腕に集中させたこの渾身の一撃を奴の顔面に決めた。
「ぐふっ」
俺の拳を真っ正面から受けた奴の鼻から血が溢れる。しかし、火傷を負っていない。
それどころか気絶すらもしてない。困惑した俺の横腹を奴が女の子の方へ蹴飛ばした。
「……っ!」
壁に激突後、言葉も出せない程の苦しみが襲ってくる。
ふと、周りを見ると女の子も完璧に怯えきっていた。ごめんよ。怖がらせて。
『いてー。いてーよ。苦しい。吐き気もする。さっき吐いたつもりだがまだ出てきそうだ。』
「なぁー。俺様はSじゃねーんだぜ!たださっさと逝けるように一発ドカンとかまそうとしただけだ。なぁ分かるだろう。苦しみたくないだろう。だからさぁ~。俺様をイラッとさせて逝こうとすんじゃねーよ。」
無防備な俺の腹に何度も何度も蹴りこまれる。蹴れるごとに口から血を吐いた。
頭がクラクラする。こんな体験はじめてだが、本能が今の状況を理解する。俺……死ぬ……っ!
パァァーン!!
『……銃声?』
目の前にいる上級者様は左肩を押さえて苦しんでいた。出血も見られる。
『貴田か?ありがてー。でも、もう少し早く気付いて欲しかった。』
「痛ってーな、畜生!撃ったのはあそこか?チクショウ、畜生!!!俺様の肩に穴あけるなんざ正気じゃねー。消し飛べ、消し飛べよーーー!!!」
銃口を貴田の居るであろうビルに向けた!そのまま間を空けずさっきと比べ物にならない一撃が放たれた。
爆音とともにビルの屋上が消し飛んだ。
『貴田ーーーー!!!』
目に涙をためながら叫んだ。だが、心の中の叫びは誰にも届かない。
『くそ、貴田。生きてんだろうな。死んでたら殺してやる。』
上級者様はまだ痛む腕を押さえながら女の子の方へ向かって行く。俺はもう無視かよ。
女の子は体を丸めて角の方にいた。
それがせめてもの抵抗のだろう。彼女の泣き声も聞こえる。
『俺、このままじゃ駄目だよな。女の子前にして、意識もまだあるうちに連れ去られるなんてことあっちゃいけねーよな。何より……ここで逃げ出して最強になれるわけねーだろーがー!』
ゆっくり、ゆっくりだが、体を起こしていく体から悲鳴のように軋む音が聞こえて来るが今は気にしない気にしない。
震える足であんま使えなさそうだが。立ち上がることは出来た。
奴もそんな俺に気付いたのかこちらに振り向いた。
「せっかく、生かしてやったのにまだ立ち上がるのかよ。俺様は今、肩の痛み、あれの回収に忙しいの。わかる?さっきのお前の顔面パンチは今は許してやるってんだ。これ以上立ち上がる理由ねーだろー。うっぜーことしてないでさっさとそこらへんに転がってろよ!」
「忠告、感謝するよ。だがな、こんなところで女の子一人守れずに転がってるようじゃ……人間としてもう逝っちまってるだろーがー!!」
「ハイハーイ。もう大丈夫だぞ。M男、あとは先生に任せな。」
拍手をしながらやはり良い顔をした中嶋先生が現れた。
てか、M男って俺か?俺はMじゃねーって何万回言えば分かるんだあの糞教師。
「おや?あなたは『不死の闇』(ブラッド・シャドー)の異名を持つナカシマさんではありませんか。こんなところでお会い出来るとは光栄ですね。」
「前置きはいいんだ。そんなことより、内の生徒を随分ボコってくれたようだな。どうだ。お前もまだ元気そうだし、ここで殺り合うか?」
先生、あんたそんな格好良かったか?今度から少し先生の言うこと聞いてみようかな?
「いえいえ。俺様も無駄な争いは避けたいもので……それに、我々の目的は彼女の回収なので、そちらの生徒さんには危害を加えるつもりは無いんですよ。まぁ、私に向かってきたものには少々手荒なことをさせて頂きましたが、正当防衛ということで、ここは見逃してもらえませんかねー?」
「だからと言って女の子を連れていかせるわけないだろう?そんなことしてしまったら、それこそ俺たちの組織の意味を失ってしまう。」
「後悔はねーよなー。」
先生はただ無言に相手を睨み付けていた。
「無言は肯定。分かった。その子はしばらくそちらに預けよう。日が立たら迎えに行くから、その時は宜しくぅー。あ、そうそう。俺様の名前はライクスだ。ちゃんと迎えに逝くから脳天きれいにしてまってろや。」
ライクスは煙のようにその場から消えた。
俺は……。そのまま意識を失い。地にふせた。今日、意識飛んだの2回目だよ。
スマホでの作品書きが大変なので1章、2章のみ掲載させていただきます。大変申し訳ありませんが、2章ずつ掲載していきますので、ご了承下さい。