属性鉱石求めてます。属性武器欲しい人は、作るから鉱石持って来てください
「属性攻撃武器の鉱石だと?」
「証拠ならありますよ。ほらこれです」
そういうとマコトルはアイテムウィンドウを可視モードで開き、あるアイテムの詳細を開く。
アイテム名:火の剣、攻撃力:+300 属性付加:火+30 銘:マコトル
《銘》とは、そのアイテムの製作者のことである。《銘》がなければ、それはプレイヤーメイドではなくドロップ品ということだ。
《銘》にマコトルの名が刻まれているということはマコトルの情報が正しいと言うことに他ならない。
「マジかよ…」
「だが、確かにマコトルの銘がある」
「手に入れた鉱石を使ってみただけです」
同様すると頬をかく癖があるのか。マコトルは先ほどから何回も頬をかいている。
「ただ、その鉱石を使って武器を作るには各鍛冶アーツのLV25以上必要なんです。僕は小太刀以外はもうLV30なんで」
ちなみにアーツのレベル最大値は100である。
「へぇ~よく上げたな。結構武器系統専門とかって一つしか上げてない場合が多いのに」
「下位プレイヤーに武器を配る人達と組んで大量に生産していたんで」
「そんな活動もしていたのか」
さくらは、マコトルの評価を上げた。
「脱線気味なんで戻すぜ、その鉱石が採掘できるポイントは?どこだ、それわかんなきゃこの情報ほとんど意味ねーぞ」
ふみやんの目がギラリと鋭くなる。この情報の中で一番重要な部分はその採掘ポイントだ。あるとはわかっていても手当たり次第探す労力を注ぎ込むにはこの牢獄を脱出する上では時間がかかり過ぎる。
「27階層の鉱脈です。多分あの階層のポイントならどこでも手に入ると思います。少しずつ移動しながら掘ったら、属性の違う鉱石が手に入ったので分布状況は把握してませんが」
「27階層っ!?お前《職人》だよな!」
すっとんきょうな声を上げる。声を上げたのはふみやんだが、この場にいるほかの記者達も口をあんぐりと開けていた。
さくらも額を押さえながら普通はそういう反応だろうと先ほどの自分の衝撃を思い返していた。
「カテゴリー上は一応」
「危ねーだろ!未攻略すぐ下の階層なんていくなよ!二つ下だってまだ8パーティーしかクリアしてないってのに」
「26階層はクリアしたんだから、一応27階層を探索する権利はあると思うんですが」
危険性を説こうとするふみやんに対してあくまでのほほんと返すマコトル。
「おまっ!?確かソロでやってたよな」
「ええ、ソロでクリアしました。あ、情報ありがとうございます。スキルリンクリサーチの情報が無かったら一人で26階層までクリアできませんでした」
にこにこしながらペコりと頭を下げるマコトルに周囲の人間は頭を抱えた。
「はぁ、言っても聞かねーようだ。もういい、命を粗末でもしてろ、まだ他にも情報があったりとかしねーよな?」
「ええ、これだけです」
「わかった。号外でばらまく。この二つの情報なら号外出せる。じゃあな」
「お邪魔しました」
外に出るとさくらは額を押さえながらも疑問を口にした。
「鉱石の情報はいいのか?27階層だと採掘部隊は安全マージン上厳しいというより不可能に近い。できることはできるが素材がないぞ」
なんでもないといった風でマコトルは答える。
「そこは大丈夫ですよ。さくらさん、今までレアドロップでしか手に入らなかったものが普通に手に入るということはゲームとしてどんなメッセージを持っていると思いますか?」
「"それを使わなければクリアできない場所がある"か?」
その疑問符に大きくうなずく。
「そういうことです。そうなるとトッププレイヤーの方はかき集めてメインウェポンは全属性揃えるでしょう。何があるかわからないので。そーなると僕一人じゃやっぱり負担が掛かりすぎます。だからこれくらいでいいんです」
「そうか」
その後二人は互いにフレンド登録をして別れた。
翌日よりマコトルへの依頼が殺到したことはいうまでもないだろう。
祝!初感想ゲット!ありがとうございます!
ユニークももうすぐ1000を超えそうでうれしい限りです。
キャラ案も募集は続いています。
作者自身が小太刀を出したとおり、けっこーマニアックな武器でもできるだけ書いてみるつもりなんでありましたら感想にどしどし書いてください。
もちろん普通の感想も大歓迎です。誤字脱字の指摘もあると大変うれしいです。