親友にどうやら好きな人がいる…なら先に奪っちゃお!てか次の日奪ってきたんですけど?結果…そういうこと⁉︎
わたしの名前は、冬実。
高校二年生にして、やっと親友と呼べるような仲良しの友達ができた。
夏樹ちゃんという女の子だ。
夏樹ちゃんは、わたしと違ってとても明るい。
そんな夏樹ちゃんがある日、わたしに話しかけてくれたのがきっかけで、仲良くなった。
「もしかして、冬生まれ?」ってね。
だからわたしも聞いたの。
「そうだよ、夏樹ちゃんも名前の通り、夏生まれでしょ?」
って。
そしたら、まさかの冬生まれだったの。
びっくりして、驚いたらリアクションが面白いねって笑ってくれてね、そこから仲良くなりだしたんだけど…
実は、わたしには気になっている人がいてね…
隣の席の遼也くんっていうんだけど、そのことを夏樹ちゃんに言ったら、なんか…顔が一瞬で曇ったんだよね…。
だからわたしは、ピンときたの。
夏樹ちゃん…遼也くんを好きなんだって。
だから、とられる前に遼也くんに告白したの。
そしたら、すぐさまオーケーをもらって、その場でキスしてくれたんだ♡
その日のうちに、夏樹ちゃんには、伝えたの。
夏樹ちゃんは、低いトーンで
「あー…そうなんだ。おめでとう」
と、渋々な感じで祝福してくれた。
やっぱり好きなんだって思った。
でも、彼女はもうわたしだし、キスだってしたんだから、ここは堂々といてもいいよね?
そう安心していた次の日…
放課後夏樹ちゃんが、今日一緒に帰れないって言い出したの。
だから、遼也くんを誘ったんだけど、遼也くんも忙しいって断ってきた。
仕方なく、ひとり寄り道して帰っていたら、まさかの夏樹ちゃんと遼也くんが、恋人繋ぎして歩いていたんだよね…。
おそらく目的地は、人気のクレープ屋さんだろう。
あれは…見間違い?
うそ…だよね?
びっくりサプライズなんだよね?
わたしは、夏樹ちゃんに今どこってメッセージを送った。
すると家だよってうそをつかれた。
なんなら…遼也くんまでも、今どこって聞いたら…ひとりで家だけど?って…
ひどくない?
昨日のキスは…なんだったの?
わたしたち、付き合っているんじゃないの?
わたしたちって、親友なんじゃじゃないの⁉︎
もういい‼︎と、帰ろうとした時、クレープ屋さんから大きな声がした。
「「遼也⁉︎」」
と。
クレープ屋さんの若い女性店員二人が、驚いた顔をしていた。
そして…
店員さんのひとりが、
「彼氏の名前一緒とか、おかしいと思ったんだよねー。アンタ、何人と付き合ってるの?」
と、眉をひそめた。
怒っている店員さんをスルーして、夏樹ちゃんはクリームたっぷりのクレープを平然と注文していた。
はあ?という顔を店員さんは、していた。
しかし、きちんと業務をこなしていた。
遼也くんは、オロオロするばかりだ。
そこに別のお客さんがやってきた。
「あれ?遼也…先輩?その女性は、誰なんです?」
女性店員さんも、わたしも遼也くんも、皆驚いた顔をしていた。
しかし、夏樹ちゃんだけは、平然とクレープが出来上がるのを待っているみたいだった。
「えっと…あの、これは…」
オロオロの遼也の隣で、しれーっとクレープを受け取った夏樹ちゃんが、いきなりクレープを遼也くんの顔にべちゃっとした。
「アンタは、女じゃなくて一生クレープくっとけよ‼︎」
って、怒りだした?
夏樹ちゃんも…怒るくらい遼也くんを好きだったんだってみていたら…
「わたしの親友に二度と近づくな‼︎かす‼︎」
って言っていた。
夏樹ちゃん…
「夏樹ちゃん、ありがとう。わたしのために…」
いきなり現れたわたしをみて、ギョッとする遼也くん。
この人…二股どころじゃないくらい、たくさんの人と同時交際していたみたい。
「…夏樹ちゃん‼︎よかった、夏樹ちゃんがこいつに騙されなくて」
「え?冬実…?」
「夏樹ちゃんがこいつに騙される前にわたしが付き合ってるって言ったら、夏樹ちゃんがこいつにハマらないかなって思って…」
「は?冬実、オレのこと好きなんじゃなかったの⁉︎」
「好きなわけないじゃん。」
「それでよく、キス受け入れたな…」
「あんなお子ちゃまキスで親友まもれるなら全然平気」
「冬実…」
「「「「「遼也最低」」」」」
最低な遼也は、たくさんの彼女を一気に失った。
そして、遼也のおかげで遼也撲滅チームが結成された。
気になってるって言ったのは、好きなんじゃなくて、あの人あやしいなって意味の気になってるだったの。
まぁ、でも遼也には感謝してる。
だって、夏樹ちゃんが親友から大親友になったんだもん⭐︎
おしまい♡




