《弾幕薄いよ何やってんの? - Tactical Firepower Failure -》**
ルイーダはついに**冒険者登録**を済ませ、昼の酒場営業の後にパーティーへ参加することとなった。
しかし、冒険者たちを見てすぐに気付く。
**「……おまはんら、連携もスキルも、無駄が多すぎるがねぇ!」**
戦闘の流れがスムーズでない。
魔法と物理攻撃のタイミングがズレていて、敵を倒す速度が落ちている。
逆に、撤退や特攻の場面では――
**「こういう時は、無駄な弾幕が必要なんや!」**
戦場で飛び交う魔法と矢、剣撃の数――しかし、決定的に火力が足りていない。
ルイーダは後ろから叫ぶ。
**「弾幕薄いよ何やってんの!!!」**
冒険者たちは一瞬驚くが、状況は変わらない。
大事な事なのでもう一度――
**「弾幕薄いよ何やってんの!!!」**
この言葉が響いた瞬間、魔法使いたちは一斉に詠唱を加速し、前衛は攻撃回数を増やし、弾幕が密度を増していく。
***
「冒険者になるなら、最低限の知識は身につけにゃいかん!」
ルイーダは戦闘後、パーティーメンバーを**冒険者組合の2階にあるライブラリー**へと連れていく。
その名も**『ググル』**――本当にそういう名前の図書館だった。
「まずはここでググって、冒険に行くんやがね!」
ルイーダの叱咤に、一部の初心者冒険者は焦りながら質問する。
「えっ、ググるって何ですか……?」
その瞬間、ルイーダは冷たい目で言い放つ。
**「ググってない奴は、ググれカス!」**
さらに、一番知識をつけるべきベテラン冒険者にも冷静に一言――
**「あえて言おう、カスであると!」**
その場が静まり返った。
そして、この日から『ググル』図書館の利用率は格段に上昇することとなった。