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《スライムの引越し - Slime Migration -》**

 ルイーダの実家の周辺には、彼女がポーションをかけたスライムを筆頭にした群れで溢れていた。


「こりゃまた、どえりゃぁ増え方やなぁ……!」


 本来はスライム討伐依頼が多いはずの冒険者ギルドで、最近は**“スライムの増殖対策”**という新しい依頼が増えてきている。


 しかし、ルイーダは知っている――スライムはすべてが敵ではない。


 **「僕、悪いスライムじゃないよ!」**


 そんな声が聞こえてくるほど、彼らはすっかり馴染んでいる。


 ***


 その中でも特に異彩を放つスライムがいた。


 **「辻ヒーラーとして冒険者に回復魔法をかけてから、三倍の速度で逃げる……」**


 ルイーダがポーションをかけたスライムの一体は、進化の果てに**赤色の専用スライム**へと変化していた。


「こりゃまた、見たことのない種類やな……?」


 そのスライムの名は――**アズナブルスライム**。


 通常のスライムの三倍の速度で逃げる、という特徴を持ち、異常な判断力とスピードを兼ね備えた**ニュータイプスライム**だった。


 ルイーダはその名を見た瞬間、妙な違和感を覚える。


「……なんや、地球の記憶を刺激するんやけど……よぉわからんがね……!」


 しかし、そんなことを考えている間にも、スライムたちはどんどん増えていく。


 **「しゃーないなぁ!どえりゃぁ広い新しい住処を探さにゃいかん!」**


 ルイーダは仲間たちと共に、スライムたちの引越し先を探すことを決意するのだった――。

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