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揺れる期待の光

【さらなる挑戦――配信の進化】


りめるの配信は、回を重ねるごとに盛り上がりを見せていた。彼女は視聴者のリクエストに応える形で、さまざまな衣装や企画に挑戦し、そのたびにフォロワー数が増えていった。


「みんな〜、今日は新しい衣装を着てみたよ!」

この日、りめるが選んだのは、胸元にリボンがついた可愛らしいドレス。妖精らしいキラキラ感を活かしたデザインで、彼女の魅力をさらに引き立てていた。


コメント欄は配信開始直後からにぎわっていた。


「そのリボン、反則でしょ!」

「まじで可愛い!妖精ってこんなに素敵なの?」

「もっと動いて見せて!」


「ありがとう!みんなが喜んでくれると、わたしも嬉しいよ!」

りめるは笑顔でコメントに応えながら、軽くターンして衣装をアピールした。



【視聴者の増加】


配信時間が30分を超える頃には、視聴者数が300を突破。コメント欄は次々に流れるメッセージで埋め尽くされていた。


「次はもっとセクシーな衣装が見たい!」

「そのドレス、似合いすぎ!」

「配信終わったらスクショ見返します!」


りめるはその反応に内心驚きつつも、楽しそうに笑顔を浮かべた。

「みんな、すごく見てくれてありがとう!これからも、もっといろんな衣装に挑戦してみるね!」



【エスカレートする期待】


その後の配信では、視聴者の期待がさらにエスカレートし始めた。彼女が新しい衣装を着るたびに、コメント欄にはさらに大胆なリクエストが飛び交うようになった。


「もっと大胆なポーズが見たい!」

「ドレスよりも水着がいいんじゃない?」

「妖精ってここまで可愛いのか……!」


りめるは視聴者のリクエストを楽しそうに受け入れながら、配信の内容を少しずつ変えていった。


「次はもっとみんなが喜ぶ企画を考えてみるね!」

彼女の笑顔の裏には、「視聴者を楽しませたい」という純粋な思いがあった。



【初めての違和感】


ある日、配信を終えた後、りめるはスマートフォンを眺めながらふと考え込んだ。


「たくさんの人が見てくれるのは嬉しいけど……なんで、みんなこんなにわたしの衣装や見た目に興味を持つんだろう?」


コメント欄には、応援のメッセージが多数寄せられていたが、中には「もっと攻めた内容が見たい」といったものも混じっていた。りめるはそれを見て、一瞬だけ胸の奥に小さな違和感を覚えたが、すぐに首を振った。


「大丈夫、みんなを笑顔にするためだもん!次ももっと頑張ろう!」


彼女は自分を励ますように呟き、新しい配信企画を考え始めた。



【リアルでの注目】


配信の影響でフォロワーが増えたことで、街を歩いていると声をかけられることも増えた。


「もしかして、りめるちゃんですか?」

ある日、カフェにいた彼女に、若い女性ファンが話しかけてきた。


「えっ、そうだよ!見てくれてるの?」

驚きつつも笑顔で返事をすると、女性は嬉しそうに頷いた。


「いつも配信見てます!りめるちゃんの衣装とか、仕草とか、すっごく可愛いんです!」


「ありがとう〜!そう言ってもらえると嬉しいな!」

その言葉に元気をもらい、りめるは次の配信に向けて気持ちを新たにした。



【次への挑戦】


「よし、次の配信はもっとみんなを楽しませる内容にしよう!」

彼女はSNSでファンからのリクエストを募りながら、新しい企画を考えた。大胆な衣装やユニークなポーズ、時にはファンとの直接的な交流を意識した内容が増えていった。


視聴者数はどんどん増え、フォロワーは1万人を突破した。りめるはその数字を見て、手を握りしめた。

「これでエーデルノアのエネルギーももっと増えるはず!わたし、もっと頑張らなくちゃ!」


しかし、その裏で、視聴者のリクエストはますますエスカレートしていき、彼女自身も気づかないうちに小さな負担となり始めていた。


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