訳ありな妻と愛娘 ⑥ 長女理沙
長女の理沙は、かなり運動神経が良い
父親の私は、球技などはほとんど駄目だが、唯一マラソンだけは割と成績が良い
実際、弱小陸上部で駅伝に出た事もある
成績はアレだが、最近の箱根駅伝や市民マラソン大会などの参加者もコロナ時は密を防ぐとの事で人気があった
愛娘の理沙は幼稚園の時から足が速かった
亡き妻は、イギリスでテニスプロ養成機関のエリート特待生だったらしく
鍛え上げられていたようだ
当然娘である理沙も、スラっとした身体の線ながら、体幹とバランスが素晴らしく均整が取れている
親バカだが、多分かなり男子に人気があるのは納得してしまう
クールビューティーな愛娘を持つ父親としては
変な虫に寄り付かれるのは困るが、勉強も出来て嫌でも目立ってしまう愛娘を誇らしく思わない訳が無い
亡き妻の忘れ形見なら、なおさらだ
そんな理沙は運動会などの行事は、たいていリーダーに指名されてしまう
本来ならクラス委員長が当然だろうが一応男子に譲る形で副委員長をずっとしてる
トンビが鷹を産んだとも言われるが
クラスの委員の仕事など、した経験が無い平凡な父親としては
そんな立場の気持ちなど分かるはずも無い