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おたふく風邪の娘 《再掲載》

もうすぐ3歳になる愛娘がおたふく風邪を罹った

今まで大きな疾病には罹って無かっただけに

私たち両親はもちろん、娘本人も相当ショックのようだ


自慢じゃ無いが娘は幼稚園でも可愛いと評判だ

恐らくミス幼稚園が行なわれてたら

ベスト3は堅いと思う

親バカと呼ばれようと構わない

実際、我が子を一番可愛いと思うのは当たり前だろう


再び自慢に聞こえるかも知れないが

妻もなかなか美人だと思ってる

そこそこスポーツもある程度こなすし

頭も隠れ優秀なのは分かる

普段はアラレちゃんみたいな丸眼鏡してるが

無駄にチョッカイだされるのを嫌ってか

ワザと地味な身なりをしてるようだ

鳥など目立つ恰好をしてる種は、外敵に狙われ易い

特にメスは恐ろしく地味な見た目や小ささの種もある

逆にメスの方が強く大きいのもあるので

人間社会の感覚が自然界では珍しいのかも知れない


さて、恐らく人生最初の苦難?とも思える、おたふく風邪は娘に取って、天変地異以上に恐ろしい出来事だったろう

最初、幼稚園でおたふく風邪が流行ったとの噂があったが

一週間も経たない内に3分の1ぐらい園児が感染したらしい


世間の評判を最も気にする幼稚園などは

すぐさま閉鎖措置を取ったが

運悪く娘もおたふく風邪の兆候が現れた

普段は西洋画の天使のような可愛いホッペが

みるみるアンパンマンみたく膨らんで行った

身体の異常は、精神をも病むのだろうか


娘はこれ以上無いぐらい落ち込んでしまった


「このまま元のように戻ら無ければ

死んじゃいたい」


などと恐ろしい事を療養中のベッドの中で泣きながらつぶやく


親バカで無くても貰い泣きしながら

大丈夫だよ、パパやママは、娘ちゃんが

アンパンマンみたいな顔でも大好きだよ

一生一緒に暮らそうね

と3人で泣いた


程なく、娘は免疫力が上回り、徐々にホッペの膨らみは元の天使のように戻って行った

閉鎖された幼稚園も再開した

完治した幼児らが戻って来て無事元の平和が戻って行った


医療技術が未発達だった頃は、隔離や自然治癒ぐらいしか対処しようが無かったらしい

考えさせられる我が家の

事件だった

カフカの変身みたくならなくて本当に良かった  

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― 新着の感想 ―
自分の子供の病気、自分が罹るよりも、心が痛みますよね。 すごく良く分かります。 アンパンマンにはちょっと笑ってしまいましたが、こんな状況になったら、もうもらい泣きするのは間違いないですね。 温かい家族…
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