告白?
頬を紅に染めている彼女は、俺がチョコレートを受け取るのを待つかのようにじっと見ていた。とはいえ彼女は入カーストの一人
「ありがとう」
俺が受け取ると嬉しそうにほほ笑んだ。
「うん…」
いつもと違う雰囲気に俺は惑わらされているのだろうか。すると彼女は無言のまま俺の手をつかんで何かおいおうとした瞬間、俺と目があうと俯いてしまった。その耳は真っ赤だった。
「藤咲くん。お待たせしました」
伊達さんが教室に入ってきたのだが、俺と冬木が手をつないでいるのを見て、驚くこともなく、かなり冷淡な目で俺を睨んでいるように見えたが、言葉使いは冷静そのものだった。
「何をしているのですか?」
「あ…」
冬木さんは、慌てて俺の手を離して逃げ出そうとしたら伊達さんが彼女の手をつかんだ。
「待ちなさい。あなた、別に逃げなくてもいいわよ」
それでも手を振りほどこうと冬木さんはあがいているがその手は外れることはなかった。
「それともここで告白していたこと誰かに言ってもいいの?」
伊達さんの一言に冬木さんは一瞬目を見開いて直ぐにうつむいてしまっているが、俺としてもまだっと思ったらそういえば「これ本気だから」ということは彼女は俺に告白したのかもと思っていると伊達さんが
「藤咲君、あなたも鈍いわね」
「こ…これは」
俺はこの二人に告白されて、二人の間を優柔不断な人間を演じるラブコメの王道ストーリ?モテ期来襲?と思った瞬間にほほをぺちっとはたかれた。
「冬木さん。こんなへらへらした奴でいいの?」
「え?」
「こいつ、私も好きになったと勘違いしているのよ。こんなあほな奴でいいの?」
頬をはたかれた上にこんなに侮辱はない。俺のことを好きになってくれる女の子の前でここまで酷いことを言うとは、伊達様として学園のアイドル的な存在の彼女という偶像が一気に崩れてしまった一方、逆に憎く感じできた時だった。今度は、冬木さんが
「そうじゃないの…私…わたし」
「そんなに彼が好きなの?」
こくりと首を垂れたのだった。そんな彼女をじっと見た後、わかったわと呟いて、彼女に
「私の用事が済むまで待ってくれる?」
「えっ?」
驚いている冬木さんの耳元で何かをつぶやいている。それが何なのかは俺にはわからないが、その言葉を聞いて、うなずいていた。ということは、冬木さんと伊達さんの間で何らかの話がまともまったということになる。すると伊達さんが俺の方を向いた。
「私と付き合ってくれる?」
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