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異世界の日常に

朝からドタバタした1日だった。学校から自宅まで。まる1日かかったきがする。つかれたー。雷とともに私はどうやら過去に飛ばされたようだった。何故なら私の家なはずなのに家はみたことがなく、町も人々も私の知る私の世界ではなかったからだ。

しかし、私が来る事を知っていたかのように綺麗な女の人が私を出迎えてくれた。

何故か守護神と守護霊達が導いたのだと思った。

「紅ちゃん!紅ちゃん!早く中にも入りなよ。」

「おい!人の家だぞ!その言葉はちがうだろ。」

「なんだよー。せっかく紅ちゃんの為にここまで導いたのに。お師匠様の言い付けまもったのにな。」

婆ちゃんの言い付け?なんだ?

「婆ちゃんはここにいないでしょ?学校から帰ってる途中でここに来たの!わかる?」

イライラしてきた。しかし、よく考えて見ると誰かに導かれてこの世界に迷いこんだのは納得できる。守護神達が一緒にいたのにまともに帰れてないのはきっと何か理由があってだと思うからだ。

「婆ちゃん?婆ちゃんでしょ?」

私は尋ねてみた。

「婆ちゃん?何言ってんだよ!母ちゃんだよ!」

「そうだ!そうだ!母ちゃんにに婆ちゃんなんて兄ちゃん、このお姉ちゃん変だよ?」

「婆ちゃんはこっち!」

(あー写真のお婆ちゃんがこの家の婆ちゃんなのか……。)あの綺麗な人が婆ちゃんなら目の前で日向ぼっこしてる人は私の曾祖母ってことになる。

まさかー!守護神のやつ!

「あのー…。」

「家に入りなさい。このご時世でたいしたもんないけど腹へったべ?まずはゆっくりしてけさい。」

「あっ!はい。」

このひとがは絶対に婆ちゃんだと思った。この世界に飛ばされたのは、いや、飛ばしたのは現実世界の婆ちゃんだとしたら何かしら理由がこの世界にあるはずだ。

「こんにちは!おじゃまします。」

「ちっ!なんだよ母ちゃん!知らない人家さ入れたりして。」

「兄ちゃん、お客さん来たらお菓子いっぱい母ちゃんだすね!だから良かったんだよ。」

兄妹二人…多分私の母とおじさんだ…。

直感的に、そう感じた。

家に入るといろりや高い天井、茅葺き屋根で土壁の匂いがしてどこか懐かしかった。

「あのー。私はなぜここに呼ばれたんでしょうか?」

「呼ばれたの?お姉ちゃん!誰に?」

小さな女の子が正座をして私をじーと見ていた。

「ねぇ?お嬢さんの名前は何て言うの?」

「……お姉ちゃん、人に名前を、聞くときは自分から名乗るんだよ!知らないの?」

(なんだ?随分な態度だなー。)

雰囲気似てる人知ってるわ。

「あー…、ごめんね!そうだよね。私の名前は…」

「これ!母ちゃんのお客さんたから、あっちさいってろ!」

「母ちゃん!お腹すいた。お菓子たべたいー!」

「これ!」

「はーい!」

素直だな。言うこときいて。

「お菓子食べて良いよ!一緒に食べようね。お兄ちゃんも一緒に。」

可哀想に…。素直にそう思った。私の世界では当たり前にお菓子が食べられるからだ。正座してお菓子を食べる兄と妹に癒された。

「美味しいね!お兄ちゃん!母ちゃんも食べよう!婆ちゃんも!」

お菓子を家族で分け合うなんてこの娘は偉いなー。

「母ちゃんはこのお姉ちゃんに話があっからおめらは外で父ちゃんの畑手伝ってこい。」

「えー!さっきも手伝ったよ?また?つかれたー。」

こんなに小さな女の子も畑手伝うんだ……。

私の世界は5歳の子供なんて幼稚園か保育園いってるのにな。

(殺気だ!いや、何かをもとめてる。)

「気ずいたか?」

私は(はっ!)と我に帰り隣をみた。

さっきの女の子と男の子のお母さん?

(この人から感じる。私に何かをもとめてる。)

「あのー。失礼を承知で、お聞きしてもよろしいでしょうか?」

(…匂い?良い香りがする。嗅いだことがある匂いだ。)

すると、隣にいた女の子のお母さんが畑にいる風景とともに、濃い霧に包まれた。

「これは?!いったい…」

「おギャー!オギャアー!」

赤ちゃんの鳴き声だ。

「うギャー!うぇー!おぇー!」

…(天使の鳴き声はどこにいった?)

(ふっ!怒りをおさえるんだ。紅よ。)

「紅ちゃん!似てた?天使の鳴き声僕なんだ!アハハ!アハハは!」

こいつは完全にバカにしとるな。まーいい。

「赤ちゃんの声はどこからするんだ?」

「紅ちゃーん!僕可愛いかった?赤ちゃんの泣き声上手でしょ?ねぇねぇ!」

(うっ!うざいぞ!守護神よ。怒らせるな)

「オギャアー!うギャー!うぉー!」

「おい!いい加減にしないと守護神といえども本当に怒るぞ!」

半分怒りではなく面白かった。

「しっ!静かに!誰か来る!」

紅花のいろどりが夕日に照らされる中、うっすら人の気配を守護神と感じていた。しかし、うっすらながら暖かみのある気配だった。

「めんこちゃん~めんこい、めんこい、めんこちゃーん。」

女の人が歌を歌いなから紅花畑を歩いていた。夕日に照らされたその人は赤ちゃんをおんぶしてあやしていた。

「紅ちゃん!紅ちゃん!あの赤ちゃん誰か分かる?」

……

「誰か分かるわけないでしょ!何なのよ!急に現れたかとおもったら。わけわからん。」

鶴が現れた。

「お師匠様によばれたから急いできたよ!紅ちゃんが動揺しないようにって。」

(動揺?何でた?まあ今の状況でさえ動揺してもおかしくないだろうに。全く動揺しない。むしろ安心していた。)このオレンジ色が心地よく、吹き抜ける風が生暖かくて気持ち良かった。動揺?私が?何故?この状況にって事?呼ばれた?

「ねぇ。鶴。」

「なに?紅ちゃん!」

「しっ!声が大きい!ってかお前は今の状況を読んでいたのか?」

(もし、あの女の人が渡しの知り合いなら何か知ってるはずだ。鶴は私が生み出した守護霊なんだから読めるはず。)

「うん!だから紅ちゃんを学校から連れて来たんだから。」

(なぬ?こやつ正直者すぎる。学校から連れて来た意味を聞かねば。)

「そうか。では、何故私をこの世界に連れて来た?」

「それは紅ちゃんが確かめなきゃダメだよ!」

なるほど。そうか。こやつ最初から何もかも知ってたな。私が祠へ導かれたのかと思っていたが、相手の方から近ずいて来たのか。でも、何故だ?

「めんこちゃーん。めんこちゃーん。めんこい、めんこい、めんこちゃーん。」

声がこっちへ向かってくるようにオレンジ色の空に響いていた。

あやしていても、赤ちゃんは泣き止まず泣き続けていた。

「心配いらねー。大丈夫、大丈夫。なーんにも心配いらねーよ。良いこだなー。」

あやす姿は誰かを待っているようにその場所からその人と赤ちゃんは動かずに空を眺めてはまた歌い、山から吹く風に身を任せるかのように両手を広げ空を蒼いでいた。私はその姿を見てとても暖かい気持ちになった。毎日がギシギシと生きてきた訳じゃないけど、ずっと忘れてた人の暖かみのような幸せな気持ちを思い出させてもらっているようだった。

「紅ちゃん!あの女の人知ってるでしょ?紅ちゃんは気づいてるはずだよ。最初から。」

(?…)急に怖いことを言い出すな!…でも、言われてみれば確かに前に会ったような…。

そんなはずはなかった?ただ、懐かしいような不思議な感覚だった。鶴の言葉に乗せられるところだった。知ってるはずない。知ってたらおかしい。でも懐かしい。ムズムズしていた。

頭では分かっているのに認めたくないって時がよくある。それに似てる感情だった。


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