かまくら
かまくらからこぼれおちる優しい灯りを見て、想いつきました。
初めての童話です。
雪の中をとぼとぼ歩いている 女の子
後ろからは
いつごろからか
小さな
赤い ろうそくをもった
うさぎがついてくる
大好きな 赤い
きものをきて
「かまくらにいくんだよ」
「・・・」
うさぎさんに話しかけても
返事は無い
「さむい!さむい!
かまくら入ろ、ほら、うさぎさんも一緒に入ろ」
うさぎさんは
ろうそく持って入り口で動かない
スーッと風が吹いて
ろうそくの火が消えた
「あ!」
辺りはかまくらからの優しい灯だけに
『こんばんは。』
『うさぎさん話せるの?』
『ろうそくが消えたから』
『そうなんだ』
『ひとつだけお願いを叶えてあげる』
『うーん、何でもいいの?』
『おかあさんに会いたい』
女の子のおかあさんは、女の子が3歳の時に病気で亡くなってしまっていた。
『会わせてあげる。
でも、ひとつだけ約束して欲しい事がある。
絶対に、ずっと一緒にいたいって言わないで』
『わかったよ、うさぎさん』
じゃあ、かまくらに入ろう。
そこには、おかあさんが、座っている。
『おかあさん』
『メイ』
『寒かったね、こっちにおいで』
2人で、いろいろな話しをした。
『わたしね、いま学校で飼育係してるんだよ。うさぎ小屋の掃除とか、』
『わたしね、わたしね、、、、、、 』
時間はあっという間に進み
『そろそろ、戻らないと』
『わたし、おかあさんとずっと一緒に
『ダメ❗️』
うさぎさんが、おかあさんとメイちゃんの間に入ったと思ったら、す〜と消えてしまった。
『おかあさん〜、うさぎさん〜』
「メイ、かまくらで寝たら風邪ひくぞ」
おとうさんがなかなか戻らないメイちゃんを心配して迎えにきた。
「おとうさん、うさぎさんが喋ったの」
「お母さんに会えたんだよ」
「また、夢でもみたんだろ」
うさぎさんがいない、そこにはうさぎさんが着ていた赤いきものだけがポツンとあった。
次の日、学校に行くと、うさぎ小屋の前に人が集まってる。
「どうしたの?」
「うさぎが死んじゃったみたい」
うさぎさんは、私の代わりにおかあさんと一緒に天国に行ったんだ。
私が言っちゃだめって言われたのに、言ったから
メイちゃんの、涙は止まらない。
『いいんだよ、メイちゃん、いつもうさぎ小屋をきれいにしてくれてありがとう』
うさぎさんの声が聞こえてきました。




