第103話 みんな俺らのようになればいい
本来ならジーシゥにトドメを刺したいが、どうしてもレクラークのほうに警戒を向けざるを得ない。
レクラークの感情が、奇妙に揺れているのが分かったからだ。色は赤から蒼まで極光のようにフラフラ。どういう意味かは分からないが、安定していないのは間違いない。何をしでかすか読めない。
凝核の多くが破壊されたジーシゥは、顔をしかめ膝をつく。戦意はまだあるようだが……そのとき、後ろにいた白い法衣の女性が、黄色の光り輝く玉を取り出し、握り締めて呟く。
「かの者に癒やしを」
『承知』
『偽天王器・アスクレーピオス・定常駆動・構成・『陽神慈光』』
玉が変容し、奇妙な、蛇の絡まった杖に変じる。
杖から明るく暖かい陽光を思わせる光が、膝をついたジーシゥに照射され……戦闘でついていた傷が瞬く間になおっていく。それどころか、凝核まで回復したのがわかった。
「マジか、凝核も治るのかよ!?」
「……手間をかけるフィッダ」
「いえいえ」
そう言えば、七英傑の一人、白皙小姐フィッダは類い希な癒やしの術の使い手であったというが……今のは魔導具の力か? 幻妖でも癒せるというのか。
回復役であれば先に倒したいが、もちろん相手もそれは分かっている。そもそもニンフィアの前から動けな……。
そういえば、なぜこいつらはそこらで呻いている騎士、魔導師たちにトドメをささない?
その疑問が表情に出ていたのか、立ち上がった蒼貌鬼は淡々と語った。
「我がそやつらを殺さぬが疑問か? さきほど主が少し言っておったが、何でも龍脈に捧げるべき魂にも品質というものがあるそうでな。無力に殺された者や、捧げられた生け贄では、戦って死した場合よりかなり品質が落ちるというぞ」
龍脈にとっては、死に方によって魂の効果が違う、という感じなのか。それで邪神も猶予とか言ってるのか?
……もしかして、どの程度が人間にとって丁度いいのか、ここで確認する腹積もりだったのかな? 向こうとしては、こっちは対冥穴軍の主力じゃなく先遣隊その一に見えただろうし。
向こうのやり過ぎと、ニンフィア、そしてロイのせいで少し意図と違った状態になりつつあるようだが。
「もちろん、もはや我らは影に過ぎず、殺戮が使命。命令とあらば眠りし者、狂いし者、女子供であろうが、虐殺も致し方ないが……あまり気は進まん。可能ならやりたくはないな」
英雄でありながら、幻妖となり果て殺戮の使命を埋め込まれた彼らがどういう価値観と精神状態なのかは想像しがたいが……。こいつの感情の色も結構複雑でよく分からん。
とりあえず多少の選り好みを口に出せる程度には、意志があるものらしい。
「そのあたり、後ろの魔物どもは全く気にもせんだろう。奴らは質は数で補えばよいと単純に考える獣ゆえな。奴らとよりは我らと戦って死んだほうが貴様らも納得がいくのではないか? そして貴様の魂は龍脈にとってかなりの逸品に違いない、あるいは千の雑兵に勝ろうぞ。ここで戦って果てよ」
「断る」
「ならば……」
「おい、ジー兄、今のはあんた一本とられただろ。次俺に変わってくれ」
「……いいだろう」
レクラークが変わって前にでる、が……ちょうどその足元に、一人の魔導師がゴロゴロしながらもがいていた。【壊伝】の効果がまだ続いているようだ。
よく見ると、それは……ジュゲア導師だった。そういえば前のほうにいたような。
「……誰、誰でもいい! わしを、助けろ! わしは、こんなところで……」
レクラークは足元で呻く導師を不愉快そうに見ると……。
「はんっ……」
「!!」
視えていても、止めるには少し遠すぎた。
「ひぎっ!?」
レクラークは、足元に倒れていた導師の腹を踏み潰し、ぶち抜いて……明らかに致命傷だろう。ジュゲア導師は一声絶叫し……。
「シャン……ラン……わし、は……」
ごふっ。
何か呟いたあと、彼は血反吐を吐いて動かなくなった。
「何を……!」
こいつは……。後ろの連中は「仕方ないな」という表情だ、誰も咎めない。
「あぁ? 邪魔だったし腹立ったからよ、それだけだ」
「……魂の質が、悪くなるんじゃ、ないのか?」
「なるんだろうな、だが俺には関係ねえ。つーかな?」
「……あんな死に方して、何故か生き返らされて、敵と信じたやつの部下にされて、龍脈のために殺せ殺せと! 正気でいられるわけねえだろクソがぁ!」
突然レクラークが堰を切ったようにぶちまけはじめた。
「何が七英傑だ、何が正義だ、全部嘘っぱちだ! あげくこんな偽物の心と体で働かされる! どうせならこんな心なんて、殺せるようにいじくるくらいなら残すなよ畜生。下級の連中は知恵も意志もないっていうじゃねえか。そっちのほうがマシだ」
『知恵と意志があるは龍脈に力を認められた証、誉れではないか』
「どこが誉れっすか、罰ですよこんなの!」
『ふむ。かつてであれば、竜種であれば各『門』の長になるには龍脈に認められし過去の長に勝利せねばならなかった、過去を乗り越えてこそ今がある意味もある。その試練を担う者も挑む者も名誉な……』
「はいはいはい、分かりましたよ旦那。くそが、せいぜい殺して殺して殺されるしかねえってことっすね! そうだ小僧、お前も俺に殺されてこっち側になればこのクソッタレな気分もわかるだろうよ!」
「ハリー、気持ちは分かるが仕方あるまい。今の我らにとっては、それが『義務』だ」
「それが分かっちまうのも腹立つんだよジー兄!」
……なるほど。
ロイにはようやく、冥穴と幻妖なるものがどういうものか、分かった気がした。
この邪神の言うとおり、時折世界に魂、それもできれば戦いで果てた質のいい魂を捧げねばならないというのなら。かつてこの辺りにいたという竜人たちにとって、それは試練であり、一種の神事だったのではないか。
過去から蘇る魔物、先祖を打ち破れるものこそ誉れある優れた戦士であり、そうでない者は大地の糧となる。あるいは既に勤め上げた老人や、成り上がらんとする野心の持ち主が、幻妖と戦う役目を担ったのかもしれない。
そして自らが試練の幻妖として選ばれることもまた果たすべき使命であり、その中で心もって再臨するのは強者の証、故にそれも誉れ。むしろ子孫の強壮なるか否かを試すは先祖の義務である……。
全ては同じ大地の上に生きて死ぬものの流れのままであって、大地を守るための仕組みであり、そこに善意も悪意もない、そういうことなのだろう。
強いていえば殺戮をよしとするように精神を弄っているのは、あるいは仕組みを作ったものからしたら、当たり前の事なのかもしれない。子孫に手心を加えることがないように、と。
こんなもの、最初からそうした仕組みだと知って育ち、戦い、果てた者と、それを知らない人間たちとでは話が噛み合うまい。
知らずに幻妖にされてしまった英傑たちはまことにご愁傷様であるが……その仲間入りも御免こうむる!
「ああくそ、死ね死ね死ね死ね死んじまえ、みんな俺らのようになればいい! ……そう、殺せばいい。さっきのだってそうだ、楽にしてやったんだ。この後の事を思えば何も知らずに死んだほうが幸せって奴だ」
……どうやら赤と蒼の感情は、自分の境遇への怒りと嘆き、それに対する強制的な精神操作のせめぎ合いだったようだ。
「そんなわけでよ、てめえも死ね!」
恨み節と諦観を声と表情にみなぎらせて、レクラークは風となった。
(速い!)
視えていてもなお速い。ジーシゥよりもさらに。一瞬でも気を抜くと急所を撃たれるだろう。
初手の突撃による貫き手をかわしたロイに対し、レクラークはそのまま体を裏返し、くるくると連続後ろ回し蹴りを放ってきた。
いわゆる旋風脚と言う技に近いが、速すぎる。そして風の魔術まで載っているようだ。かわしたはずが、風の刃が蹴りの軌道に沿って一拍遅れて襲ってくるため、下手な武器より間合いが長く避けにくい。
風刃の威力も侮れず、【金剛】の効果を超えて頬や皮膚を切り裂いてくる。常人なら鎧の上からでもかなりの傷を負う程度にはきつい攻撃が、不可視にして途切れることなく続く。
そのため普通ならどうしても隙ができるような見せ技が、恐るべき殺人技になっていた。
「は、はっ! 前なら練習でも難しかったのが、さくっとできるようになってんのが、せめてもの慰めだな! ……ほらよっ!」
腕を無造作に一振り……またも見えざる風刃が飛んでくるが、先ほどより間合いがさらに長い。槍使いのジーシゥより長いかもしれない。しかも。
「ちっ……!」
今のは腕の軌道と風刃の発生位置が全く違っていた。さっき軌道に沿わせていたのは、そう誤解させるための罠か。今のこの瞳で無かったなら少し危なかったかもしれない。
「やるなぁ、はっ!」
そしてこの風刃をかわしたところ、レクラークはさらに頬を歪め嗤い……一気に風刃の数と頻度が増えた。一つの拳に、蹴りに合わせて複数の風刃が打ち出される。さらに敢えて「鈍く」した風弾まで混ざるようになった。風刃よりも威力は落ちるが効果範囲が広い。
魔術の頻度が跳ね上がったのに、漏れ聞こえる呪文は非常に少ない。体の動きそのものを魔術発動に援用することで、最低限の呪文だけで魔術を行使できる、展印魔術と呼ばれる手法。
そういう魔術があるのは知っていたが、それと実際に威力のある武技を組み合わせて同時多重攻撃を仕掛けてくる使い手はロイにとって初めてだった。
普通ならこの魔術は武術と併用できるようなものではないはず。【啓示】の瞳で見たところ、どうやら手甲に秘密がありそうだった。この手甲は何らかの魔導具で、腕の動きに合わせて表面が微妙に動き、それが空間への魔法陣描画を補助している……と思われる。
『その理解であっていると思います、ご主人様』
ふむ。こんなものは今の時代、聞いた事がない……失伝した技術なのだろうか。魔術全盛期の武術家ならではの武装、そしてやり方か? ……かつてならこれらの風刃にはさらに上の威力があったのかもしれない。
「はっ、ははっ、はっー!!」
さすがに全てをかわしきれなくなってくる。風刃だけでなく実体も本当に速い。人型の敵としては初めて物理的にロイより速い相手だ。
「阿修羅。無影。はっ、そんなの生前には言われたことなかったけどよお! 今なら出来るぜ」
言われたことがない? どういうことだ?
「どうでもいいだろぉ! なんなら死んでから聞くんだな!」
レクラークの攻撃は先読みできてなお速く、完全にはかわしきれず。殆ど同時にしか思えないほどの連撃は、本当に腕が六本あるのかと思うほど。移動の速さに時折影を見失う。そして実際に影を持たない、見えざる風刃が無数に飛んでくる。
まさに阿修羅、まさに無影。
そして強い。手甲による手刀は刃物のように切れ味よく、貫き手は槍のよう。展印魔術の発動補助だけでなく、素の武器としても優秀な代物のようだ。
……この手甲やジーシゥの槍、そしてフィッダの癒やしの道具といい、幻妖とは装備まで再現するものなのか?
だが深く考える時間はなかった。肘や膝の打突もまともに食らえば骨と内臓を粉砕するだろう。蹴りはまさに竜巻のような威力と速さを併せ持つうえ……凄まじい速さの中で、さらに緩急による幻惑までおり混ぜられている。紛れもなく人殺しに長けた達人の業。
速く、強く、しなやかで途切れなく。こいつは現時点のジーシゥより、上がった肉体の性能を使いこなせてもいるようだ。元々、技を錬磨するより感覚に任せる種の天才だったか。
──『碧眼阿修羅』レクラーク、そして『金剛夜叉』ロイ。二人の武術家としての才は方向性も程度もよく似ていた。どちらも類い希な速さとそれを生かす技巧を持つ類の、武に愛された者達。
──しかし二人の有り様はだいぶ違う。
──かつてのレクラークは、無手の対人において無双を誇った。間違いなく一流の使い手ではあったが、戦場においては仲間のジーシゥや『紅刃』フォンのような強力な武装を持つ者や高位魔導師には及ばないため、前線には殆ど出なかった。
──レクラークの本領はどちらかといえば潜入工作や暗殺などで発揮された。伝説では彼は戦場でも鬼神であったというが、それは後世の創作に過ぎない。
──だがそうして役割をわきまえ、勝てる相手のみを倒してきた結果。彼は真に死力を尽くした闘いを、武才だけでは覆せない理不尽を、死ぬ間際まで経験できなかった。
──そこが彼の限界だ。そして幻妖と言う存在の限界でもある。基礎能力が幻聖となることで底上げされたとしても、天井は過去の行いにより既に決まっている。何より今の彼は、心技体のうち、心が壊れていた。
──何故に生き返り、誰が為に戦うのか。無論植え付けられた使命はある、だがそれに納得しきれず、彼は己を見失っていた。その苛立ちがのった武技は、例え生前より速く鋭かろうとも、どうしても荒い。
──一方、ロイは既に見た。戦い、学んだ。
──何度も己を超える業を持つ存在を見た。有り得ない省略の力持つ武仙を。天より降り注ぐ炎を。人外の業を修めた剣士を。雷神の力持つ大仙を。人間を塵芥のように殺戮しうる古竜を。
そして彼こそがそれらと戦わねばならない。ゆえに彼は諦めることもなく、今なお研鑽と成長の過程にある。
そして何より守るべき者達がいる。
だから、幾多の傷口から血を流し、無数に痣を作りながら、ロイは嗤った。……例え伝説の拳士であろうと、これなら勝てると。
こいつではフェイロンにも勝ちきれまい。あいつが最後に見せた技よりは遅い、そして。
「ぐっ!?」
攻撃は素晴らしいが、防御はそれほどでもない。如意棒による変幻自在の間合いがあれば当てることは可能。そして当てれば吹き飛ぶ。ジーシゥのような堅さはない。
ロイの仙術は、強敵との戦いを経て、早くも一流の域になりつつあった。ロイがリュースから学んだもの……崑崙の双仙が無属性仙術と呼ぶ技術による自己強化は魔術のそれより程度そのものは低い。だが、発動は魔術より遥かに速く滑らかで、強弱も緩急も自在。
衰えた魔術での身体強化しかできない者では、その滑らかさについていけない。そして今のロイには、先を見通す瞳がある。そして受けた痛みを霊力に変える力がある。
やがて速さに慣れ、霊力を増したロイのほうが上回るようになる。
「この、やろっ……!」
レクラークのほうは逆に、時折貰う打撃の影響が抜けず、段々速度が落ちてくる。元より彼は長時間戦えるタイプではない。不意をうち、磨いた超速の武技と魔術で相手を秒殺する、そんな闘いばかりをやってきた。ロイのように己に匹敵する速さと対応力、そして頑強さを兼ね備えた相手とは戦ったことがなかった。
形勢は逆転する。
白い女の癒やしの術も、二人が速すぎて使えないようだ。回復の余裕を与えるつもりもない。
「くそっ……なら」
不利を悟ったレクラークが飛び退き、まるで競争の始まりの時の姿勢のように屈んだ。
レクラークの本名は、ハロルド・レクラーク
本話中でハリーと呼ばれているのは
ハロルドの愛称です。
以下はフィッダが使った偽天王器、
アスクレーピオスについての説明です。
興味無ければ読み飛ばし推奨。
使った治癒の光の術は、
陽神慈光 フォス・アポローナ
太陽神アポロンの光、の意。
なおフィッダは上記の意味を知りません
アポロンの息子にして医神ともいわれる
アスクレーピオスの逸話も知りません。
その辺の神話は東方では途絶えています。
フィッダの治癒の力はほぼこの王器に
よるものです。これなしの彼女も治癒術は
使えますが、常識的な範疇にとどまります。
彼女にとってこの王器は、通常の治癒術を
遥かに超える高速治癒や、通常の魔術ではできない
病の治療、状態異常の回復・予防等の能力のある
超貴重な魔導具、と言う認識です。
間違いではないですが、全てではありません。
天王器は人格を持ってはいますが、
天神器の聖霊のような人間的な人格ではなく、
話し相手になるようなこともありません。
単に契約者の要望に応じた機能を
可能な限り提供するAI、という感じです。
アレクサやシリのような散文的な代物。
ただ、一般に天器は自己保全を優先します。
自分や契約者が壊れる/傷つく可能性がある事は
可能な限り避けますし、その可能性がある機能について
契約者に自分からは伝えないことがあります。
例えば現在の天王器アスクレーピオスは、
かの医神最大の逸話を再現した奥義にして
超過駆動である『死者蘇生』を実行できません。
これは、この奥義が代償としてアスクレーピオスの
耐久を不可逆に削るため、王器側がフィッダに
奥義の存在を教えていないからです。
正式契約者ではあっても、まだ真に主とは
認めていない、そういう状態ということ。
この奥義は普通の死者に対しては、遺体が欠片でも
残っていて、死後1日以内であれば蘇生を実現します。
それ以降は、遺体の残り具合と時間経過によって
成功率が低下します。この世界では、一般には
死者蘇生は完全な遺体が残っていても不可能と
されていますので、人間にその力を与えうるうえに
骨片からすら蘇生可能なこれは破格の性能といえます。
白煙となった幻妖に対して使用した場合は、
状況によりますが、通常は白煙となる一つ前の
幻妖として蘇生します。
(ただし先ほどの条件を満たしていれば、
生者として蘇生することもありえます)
このあたりの契約者に対する不誠実さや
自己保全、保身に走る傾向は、高度な
自己意志を持つ天器ならではの問題です。
地器は最低限の意志しかなく、
正式契約者に対しては隠し事をしません。
ただ、天器は命じただけで術を行使してくれる
点は有用ですし、信頼関係が構築できれば、
地器より汎用性が高いです。
真に主と認められれば、最終的には
指示なくとも意をくみとって
自動的に適切な行動をとってくれたり、
主へのダメージを肩代わりしたりしてくれます。
リュースの持つ天神器・瀬織津比売などは
それの極致の一つで、リュースのために
自己犠牲も厭いません。人身に変じて
単独行動している時すらあります。
今回、王器の前に「偽」がついているのは、
幻妖フィッダの装備として再現された模造品のため。
本物と違ってフィッダ以外には使えない、
フィッダから長期間離れると消滅する、等の限定が
かかっていますが、基本的な性能は本物と変わりません。
本物の天王器アスクレーピオスは、
現在帝国の秘密の宝物庫に眠っています。
その存在を知るのは皇帝ただ一人のみですが、
その彼はフィッダが知るレベルのことすら知らず、
正体不明の魔導具扱いになっています。宝の持ち腐れ。
本物のほうは霊力・魔力不足で休眠状態にあります。
皇弟マオシンが持っていた剣と同じです。