13話 この花の花言葉は、感謝なの……。だから、貴方に。
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ー次の日ー
私は今日もAngel Heartsに来ていた。私が昨日思いついたあれとは……『感謝』の花言葉のつく花を探してセイさんに渡すことだった。これだけ。これが終わったら死ぬから!
(死にたくない……)
……あれ?この感情は……
「何の花を探してるの?」
ひゃわ!!あ、あれだけ冷たく、それに話し掛けないでって言ったのに、何で!?
あまりにも突然の事で私の頭は正常な判断が出来なくなってしまい、メモを渡してしまった。そのメモには、昨日一生懸命探した『感謝』の花言葉のメモ。本当は自分で探して渡したかったのに……。
「ハイ、コレ。誰かにあげるためかと思って、少し多めに取っちゃった。もっといる?それとも、多いかな。」
流石ここの見張り人。すぐさま花を取って私に渡してくれた。……せめてラッピングだけでも。私はセイさんに背を向けて首元につけていた白いリボンで花を束ねた。これで少しは花束っぽく見えるかしら……?「ねえ。」少しぶっきらぼうに。でも刺々しさを残さないように声をかける。すると……振り向いてくれた。その仕草にホッとしながら……。
「その……この花の花言葉は、感謝なの……。だから、貴方に。
……いつでも来ていいって。待ってるって言ってくれて、ありがとう……。」
すると彼は私と花を交互に見た。……こうして見るとセイさんの体って大きい……。
「ありがとう…大切にするよ。」
彼は、花を受け取ってくれた!ただ……彼の手が私の手を包むように受け取ったものだから……!
「あ……あ……わ、私は今日はそれだけっ!か、帰る!」
けれど、慌てすぎて足をもつれさせて転んでしまった。「だ、大丈夫?ホラ……」するとセイさんは手を差し出してきてくれた。私に今までこうしてくれる人なんていなかった。だからつい……手を差し出してしまった。引っ張りあげられると、少し、体の距離が、視線が近まってしまい……「あ……」その大きな体に……
「〜〜〜〜〜っ!」
私は逃げてしまった。……手、温かかった……。
「…………アーク……!」
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