表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

もうとにかくプライベートで同級生に会いたくない

作者: ぼっち代表

例えば、学校の近くに家があって、その近くに大型ショッピングモールがある場合。

私はそこに決していきません。死んでももっと遠くて同級生のいないショッピングモールに行きます。


なぜならそこには鬼のようにレベルの高い装備をした同級生キングスライムがのっしのっしと跋扈しているからです。エンカウント率城の周りにいるスライムよりも高いです。遠慮なくぶち当たってきます。

「あ、◯◯じゃん!久しぶり〜」とか言われただけで何言えばいいかわからないという呪いにかかります。

そして次のターンで【状態異常:何も言えない】にかかって5秒後には死にます。


あいつらは怖いです。まず武器が『LINE』という電子兵器な事自体ありえません。防ぎようがありません。

しかもその武器は戦闘中道具としても使えて、「◯◯がいたwwwぼっちやんwww」というバルス級の大魔法で私をガンガン滅ぼしてきます。物干しざおを武器として長年愛用していた奴らに叶うわけがありません。


しかも、その特大魔法を唱えたにもかかわらず「何しに来たの?」というメテオストライクを放ってくるので顔面が崩壊します。もうメッコメコです。一人でラノベを買いに来たなど言えるはずもありません。

私は、震える指先でどうにか生にしがみつこうと逃げるコマンドを押し、「あ……うぇ、っとぉ……えへへ」と無理やり会話を終わらせようとするのですがその時点で同級生の【ドン引き】という必殺技をくらい死んでしまいます。


もうだめです。教会で生き返ったって、その後三ヶ月はそれを思い出して「うわあああああ!」と深夜叫ぶに違いありません。怖すぎます。そして、わざわざ魔王城に本を買いにきた愚かな勇者たる己を先々まで憎むのです。たとえどんなに必要でだってあんな恐ろしいところにヒノキの棒とか洗濯板とか持って挑んではいけないのです。

ああいうシャレ乙なショッピングモールに行けるようになるのは通常レベルが50を超えてからではないといけないのに、なんでレベル1の私たちにもステージ解放してあるんでしょう?


運営の悪意を感じずには入られません。

きっと上から目線で襟を立てつつ、「まじありわえないわwwww」とか馬鹿にしているに違いありません。

そしてフードコートで今日バッタリ会ったクラスメートと飯を食うのです。

コミュ力という名のSpはもう億を超えているのでメテオストライクごとき、華麗にキャッチして投げ返すことが可能なのです。普通に、「いつめんとおそろの靴下買いにきた」とか言っとけばいいのですから。


まじで怖いですああいう人種。コミュ力ってどこで手に入るんでしょう?やっぱ宝石ためて10連がちゃとかしなければいけないんでしょうか。課金とかやっぱり必要なんでしょうか。

全身ユニク●じゃなくて、もっと服にお金かけてるんでしょうね。


強すぎませんか。


でもこの恐れおののく気持ちを分からない人が多いようで、「え?普通に行けばよくない?」というバカにしてんのかっていうセリフが帰ってきまして、握りしめた拳から血が滲みそうでした。

そんなの小四に「吾輩は猫である何て簡単なことしか書いてないから」とかいうようなものです。

普通を認識できるのは普通の人だけなので、んなこと言われたって普通に行くがよくわかりません。


そんな理不尽な常識で頬をビンタされても、私の持つ武器はヒノキの棒だけなんですから。

怖いんです、とっても。バルス!とかやられたら目が潰れちゃいます。


バカにされたり、引かれたり、嫌われたり、気持ち悪がられたりするのが怖いんです。とっても。

そう思ってまた足が遠のく自分が嫌いです。


だから行きたくないんです、ショッピングモールとか、絶対。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] だ、大丈夫! 年取ったら平気になるから! 彼ら彼女らは私らよりもチョッピリ先に大人の階段登っちゃってるだけだから! [一言] 本屋に一人。 ポツーン。 はい!(挙手) いやでもホント、年…
[一言] ぼっちでも心を強く持ちなさい!と言ってあげたいです。1人で行動して自分の時間を楽しむ。イイではありませんか。もっと堂々と誇りを持ってぼっちを楽しむのです。そうして、自分ワールドを深めたらイイ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ