表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

童話ネタ

死体愛好家の悲劇

作者: あきら

---白雪姫が毒りんごで、倒れた直後----


---白雪姫の母親にあった王子は、自国への帰途についていた。---





「はぁ。」

思い出しただけでも、ため息がでる。

世界一の美女と聞いていたが、とんだ厚化粧のオバサンだった。口を開けば、甲高い声で捲くし立てる。

やはり、女は死体に限る。五月蝿くなくてよい。


突然、馬車が止まった。

「おい、どうした?」

衛兵がいない。

森の中だった。悪戯な妖精が人を惑わすという魔の森だ。

「しかたない。」

馬車から馬を離し跨る。


同じところを回っている気がする。魔の森の妖精の仕業だろうか。

しばらくの間、森の中を彷徨った。

木々が開けていた。明るい。

綺麗な花が咲いている。その中央に場違いな棺があった。

絶句した。

なんと美しい女性だろうか。可愛らしい顔立ち。肌は透き通るように白い。ただ、くちびるは青紫だった。

死んでいる。

理想の女性だ。美しく。静かに眠っている。

やはり、死は女性から無駄なものを取り除く。

誰も見ていない。自分の衝動を抑えきれず、棺の中で眠る少女にキスをしていた。


「けほっ、けほっ。」

慌てて離れる。青紫だったくちびるが、赤みを帯びて行く。

「白雪姫が起きたよ。王子様のキスで目を覚ましたよ。」

どこからか現れた小人たちが騒ぎたてる。




やめろ!


死んでいたのではないのか。


なぜだ。僕は眠っている少女が好きだったのに。


そんな、目で僕を見るな。


熱を帯びた目で、僕を見るな!





---王子様のキスで目を覚ました白雪姫は、王子様と結婚して幸せになりました。---


---王子様が幸せだったのかは、また別のお話---

普通、見ず知らずの死んでいる女性にキスはしませんよ。王子様が白雪姫にキスをしたのは死体が好きだったからですよ。ってな、感じで書いてみました。リンゴが女性の純潔を表しているとか、そんなところも書きたかったのですが、さすがに、R18になっちゃうので、それは別の機会に

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言]  王子視点というのもなかなか面白いですね。   白雪姫初版の王子は死体愛好家でしたからね。  王子の思考にはクスッきましたw  ちなみにマジレスしますと、白雪姫は王子のキス目を覚ましたわけ…
2014/07/04 17:32 退会済み
管理
[気になる点] 王子さまは森に来たとき、一人だった気がします。細かいけど。 [一言] 不覚にもクスッと来た。
2012/11/14 19:29 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ