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Sweet Halloween

作者: 佐倉 花恋

10月31日は、ハロウィン。言わずと知れた仮装をしていたずらをすることを許された日。これは、そんなハロウィンに特別な思いで臨む一人の女子高生の物語。


斎藤あかりは、都内でも有数の進学校に通う高校3年生。

あかりには、幼稚園から一緒の幼馴染である星川優輝がいる。彼は、名前のとおり昔から星のように輝いていた。大きく、くりくりとした瞳。小さな鼻。まさに王子様のような見た目だったので常に女の子に囲まれていた。現在身長188cm高身長の美少年に成長している。そんな勇気は、去年からバスケ部のキャプテンをしていて、一段と人気を集めている。


優輝は、周りの女子には優しいがあかりには、ツンツンしているというか、

どこか素っ気ない。あかりが優輝の気を引こうと後ろから驚かせてみたり、炭酸ジュースをわざと振って渡してみたりいろいろないたずらを試みるのだが、優輝は表情一つ変えずに冷静に対応してくる。


このあいだの夏休みみんなでかき氷を作ったときあかりは、またも優輝にいたずらを試みた。イチゴ味・ブルーハワイ・メロン味を全部混ぜたのだ。

見た目は、とてもグロテスクでまるで魔女がつくったような色合いだったので、あかりは「さすがの優輝も「これ何味なんだよ。」ぐらいのリアクションはするだろうと内心ニヤニヤしていた。

ところが、優輝にあかり特製かき氷を渡すとまるで普通の色のかき氷を食べるかのようにパクパクと食べ始めた。

ショックを受けたあかりは、「その、かき氷全部の味混ぜたんだけど美味しかったの?」と聞くと「ふつうに旨かったよ。かき氷のシロップは、全部同じ味だからな。」とまたも冷静すぎる返しをされた。




自信があった特製かき氷でも薄いリアクションの優輝を絶対ハロウィンで驚かそうと決めていた。


ハロウィン当日あかりは、優輝を呼び出した。

優輝は少し面倒くさそうに「今日もしょーもないいたずらするんだろ?」と言ったがあかりはなにも答えない。「おい、どうしたんだよ。」というとあかりは少しうつむきながら「わたしね優輝のことがずっと大好きだったの。彼女にしてもらえませんか?」とつぶやくように言った。

すると、優輝は目を見開いて「俺、鈍感だから全然気付かなかったごめん。でも俺もずっとあかりのことが好きだった。こんな俺で良ければよろしくお願いします。」と言った。

するとあかりは「嬉しい!ていうかやっと優輝驚いてくれたね。サプライズ大成功!」とコロコロと笑っていた。優輝は少し照れ臭そうに「なんだよ。それ。」と言ってあかりを抱きしめた。


お菓子はなかったが2人にとっては最高のSweet Halloweenになった。

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