表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/59

身近に敵はいる《レオンハルト視点》

ヒルメリアを遠くより眺めていると、ピンクの髪の女セイレーン・アスカルトが声をかけて来た。

ふわふわ揺れる髪と普段より可愛い感じのモテる女で、最近は私の側近と仲がいいが、色恋というよりも友人に近い様子で接していて、私と同じ生徒会書記として優秀な奴だ。


「なーにしていますの、レオンハルト様。」

「別に良いだろう私が何していようと。」


生徒会の窓際からはヒルメリアが木陰で休んでいて、読書をする姿が見える。

大概はお昼頃は同じ場所だから見詰めていられるのだ、可愛いな。


セイレーンよりヒルメリアに視線を向けていれば、私に近づきセイレーンが横から窓の外を眺め


「うわーヒルメリアじゃんか、めっちゃ可愛いー!!」


は? いま言葉使いが変じゃなかったか?

とセイレーンを見ると私の婚約者を見る目は、恋しているようにうっとりしているようで驚く

なっ!! こいつ女だよな、何で恋の眼差しをしてやがるんだ。

まあこの国としては同性婚は許されてるけど···って違う、こいつ私の婚約者を狙ってないよな。


じと目でセイレーンを睨み付けてしると、私の視線に気づいたようで振り向き意味しんな笑みを向けてきた。


「なんですか、私の顔など見て。」

「お前・・・私の婚約者を狙ってないよな。」

「え? 私がヒルメリア様をですか、そんなことしませんわよ。」


ニッコリと悪意などないような物言いと笑顔に、気のせいかと「そうだよな、ならいい。」と告げた矢先


「な~んて言うと思いましたか、レオンハルト様。」


と一瞬安堵してからのフェイント的な発言に、セイレーンを見据えると先程の表情は一変して

真顔で私を真っ直ぐに睨み付けていた。


「いつか言おうかと思ってたんですが、私は転生者で···前世は男なんで、ヒルメリア様のこと譲ってくれませんか、レオンハルト様」

「は? お前って記憶持ちなのか!? って言うか、ヒルメリアを譲れだとふざけるな、誰がゆずるか!!」

「チッ融通が悪いなお前、でもそれだけヒルメリア様が好きなんだけどよ。」

「セイレーン、お前···それが素か?」


思いっきり私に牽制してきたセイレーンに、こいつ不敬罪で罰したくなるが、記憶持ちは大事にせよ。

と先代より伝わっているし、ここは学園で身分など関係ないようにが、常であるため我慢する。


「まあね、どうせ正々堂々と恋のライバルは潰すのが俺のもっとうだからさ。」

「それ、側近の前でもしてるのか?」

「はは···まさか、そんなことしてねーっての。まあ一人は知ってるけどな。」

「だからといって私が一人で狙って来てたわけか。」

「ああーそれは偶然だ、ヒルメリア様を一番に見れる場所って、生徒会室が良いかと思ってきわけ、

で···生徒会室に来たら、あー邪魔なライバルがいるから腹立ってさ。いまにいたるわけ、わかった?」


そう説明をしたあと、真顔からのいつもの笑みに戻り、私に指をたてて爆弾発言的な宣戦布告された。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ