眠りの中にある一つの思い出2
続けて更新しました。
読んでない方は前の話より読んで下さい。
それは暖かさのある春の夕暮れ、わたくしがまだ幼い頃の記憶。お父様に連れてきてもらった親戚の別邸でわたくしは、いつものように遊んでいましたの。
この時期は親戚の挨拶やら、お茶会やら、子供のお披露目会やらで呼ばれていたから、わたくしはちょっとウンザリしてて、今日だけはお留守番しておきたい旨をお父様に伝えましたら承諾して下さった。
ただし別邸にて大人しくしておくことが条件でしだけど。ですがここは子供!ジッとしていられるわけもなく、退屈だった物事よりも冒険心に揺るぐもので好奇心も相なって、部屋をそうそうに出たのです。
部屋を出るとそこは少々薄暗くて、ほとんどの人は本館に行ってるのかガラーンと人はまばらだった。
まあお客様を宿泊させるためにあるらしいので、子供がちょろちょろしても少し気にかける程度の対応をされる。
別にいいんだけどね。
わたくしもここの親戚嫌いだしさ。
でも、あからさまに媚び売ってくるような素振りされると気分が悪くなる。
わたくしは別邸の冒険心が少々萎えていたときに、お花の庭園が見えて魅力されるように足がそこに向かっていた。
庭園に到着するとそこには色とりどりの花が咲いている。円形じょうに広がる花々に感嘆の息を飲む。
夕暮れに当たる陽射しに花が煌びやかに輝き、手入れされてる花が喜んでるようで一枚の絵を見てるようだと立ち尽くしていた。
その時でしょうか、花壇の端にて金髪の髪を肩まで伸ばした美少女がそこにいました。
女の子かな...でも服装が男の子用に見えるんだけど?
白いワイシャツに黒いズボンで腕捲りをして、頭には麦わら帽子、まるで庭師のよう。
ですがどうにも誰かに似てるようだと思っておますと、わたくしの視線に気づいた美少女と目が合うとギョッとして驚くも、見られて気まずいのか口をパクパクしてからゴホンと咳払いをし気持ちを落ち着けています。
その仕草と行動に、もしかしてレオンハルト様?
と声をかけてみれば静かにコクンと頷いたのでした。
「レオ、なんでここに?」
「えっと...ちょっとばかり此処に用があったんでね。ここ私の知り合いが庭師なんだ。だからタダで貰うのも憚るから手伝ってたんだよ。」
「......ふーん。レオがわざわざですの?」
見るからに手伝ってはいたのでしょうけど違和感ありすぎるのですが?
ジト目で見てましたら、何故か慌てた様子でアワアワするレオンハルト様にクスッと笑うと、彼は目をパチパチさせてバッと顔を背けるなり、麦わら帽子で表情は読めないけれど赤くなっているようで怒らせたのかなっと思い。
「...すみませんでした。レオはレオなりの矜恃で動いてますものね。わたくし出しゃばって失礼しましたレオ様」
頭を下げて謝罪を述べる。
するとツカツカと足音がわたくしの近くで止まる。
「私は別に怒ってるわけじゃないから...な。」
妙に緊張しているような物言いに顔を上げると、レオンハルト様の表情がハッキリと見える。
ほんのりと赤みが差す頬と耳に照れている兆候がある。
「えっと、そうなの?」
「おお。ただヒルメリアの笑った顔を少し見て可愛いと思ってさ。」
「.....」
なんなんですの!!
何を言っていますの!!馬鹿なの!
恥ずかしい。
カーーーと胸中にて文句を言うも、顔は正直なせいか照れてしまう。
「可愛い。」
「ば、ば、ば!!! か、可愛いくないです!!」
いやいや可愛いってと可愛いくないですの言い合いをしてましたら、側よりクスクス笑う声が聞こえ。
わたくしとレオンハルト様は声がしている方向に向きました。
するとそこにいたのは、庭師であるお爺さんのガリアさんがいたのです。ガリアさんはたまに、わたくしの家にも来てくださっているから顔見知りと言えますわね。
ぼんやりと状況判断してガリアさんを観察してましたら、隣にいるレオンハルト様はすこーし様子がおかしな感じに見える。
どこか気まずいような感じ?
でも確か知り合いとか申してましたわよね?
理解し難いレオンハルト様の様子に首を傾げていますと、ガリアさんがわたくしを見るなりニッコリ微笑む。
「ヒルメリアお嬢様が、此処に来るなど...ほんに初めてですな。いつもはお嬢様の屋敷しかあえませんですからのう。」
ほーほっほと笑う姿と目元にくしゃりと寄る皺や口元の笑みは、何処か可愛い感じのおじいちゃんで親しみがあって好きなのだ。
「ええ、そうですわね。あのーところでガリアはレオンハルト様とは顔見知りですの?」
「ふむ。」
チラッとレオンハルト様に視線を向けたガリアさんは、暫くジーとレオンハルト様を見ると何が面白かったのかプククと笑ったあとに頷くと「知り合いですな。」と答えてくれたのでした。
短くてすみません。時間空いてる間に打ってるので。
今回は幼い頃の出来事での話です。




