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お似合いです

ブックマークありがとうございます。

傷の具合も綺麗に治してしまわれるレオンハルト様の優しさと真剣な眼差しは、どうにもむず痒く、気持ちそぞろに落ち着けず目を伏せてしまいます。


「こうして治療するのも2回めだな。」

「......え?」


不意に囁かれる言葉に驚き、目を見開きレオンハルト様を見れば、にっこりと甘い笑みを携えた眼差しで見詰めた。


「よし。治療完了だ。」

「......えっと、いまのどういう......。」

「ふふ、今は教えてあげない。でも...今回の話しで君の誤解は絶対に解くから......覚悟しておいて。」


それだけ言い残すと軽く、わたくしの手の甲にキスを落とし、わたくしが瞬時に赤くなる表情に満足したようにニヤリと悪戯っ子のような表情に不覚にもドキッとして、バッと手を払って一歩下がった。


なななにを。なにをしやがります!


キッと睨むも、殿下はしてやったり感で笑み。

そして後でなと囁いて、レッドウルフキメラの方へと駆けて行かれました。


「もう...わたくしをどうしたいんですの。」


無駄に格好つけるなんて、本当に意味わかんない。

もっとわかんないのはドキドキするわたくしもですけど。


手元を見て殿下の行動を思い出し、恥ずかしいのと嬉しいのとで、いっそ土の中で埋もれていまいたい気持ちになる。


そんなことで身悶えていますと、ぎゃおおおおーー!!!とドス黒い風と咆哮がわたくしの思考を現実に戻します。


前方のレッドウルフキメラを向きますと、マティアス様が一匹を炎の塊をぶつけ、ブルーム様が詠唱で風の刃を作り出しぶつけ対峙して、レオンハルト様はもう一匹に見た事のない剣を持ち黒い風を纏い出しているレッドウルフキメラに向け一閃する。


すると魔物は横に切れ目が入り悲痛な声を上げて倒されました。


「セイレーン、浄化を頼む。」

「はいはい。」


セイレーンさんは光属性で浄化をすることが出来るため魔物に近寄り「聖なる理の中に帰れ。」と告げれば光の粒とかして消えて行く。


その光景の2人は...まるで絵になるほど綺麗で、さっきまで嬉しい気持ちが減少しチクリと痛みが走る。

お似合いですわね。

互いに信頼出来るからのコンビネーションは、近くで見て嫉妬するほどに素晴らしくて、周囲からもお似合いだと噂がたつほどでしたわ。


殿下は誤解を解きたいと、わたくしに申しましたけれど。誤解などしていませんもの2人はお似合いです。

あっもしかして...わたくしの計画がバレたとか?

恋路を応援計画。


いえ...それはないですわね。


だってまだお友達をなったばかりですし。

なら何? うーん?


「こーらヒルメリア嬢、ボケーっとしてないで援護しないとダメだぞ!」

「......へ? うひゃー!! 先生...いつの間にわたくしの近くにいるのですか!」

「うーん、僕も先生としては手伝おうかなーって思ったんだけど。なーんか若者が頑張っている姿を見てやる気無くしてね。見守り中だったわけ、で!ぼんやりしてたヒルメリア嬢に注意したくてね。」


うんうん先生らしいね僕。とケラケラ笑う先生にわたくしは呆気に取られたのでした。


「戦闘中によそ事を考えれば敵に隙を作る。いくら彼らが強くも油断はするものではなきにしもあらずだよ。」


スッと目を細めて言われた事柄にわたくしはコクンと頷きます。確かに思考の中にいては油断を生み相手からの行動を見逃し攻撃を避けるのも無理と言える。


「よしよし良い子です。では頑張って下さいねヒルメリア嬢!」


ポンポンと頭を軽く置き撫でられた。


先生としての激励を貰いわたくしは、なんとも複雑な気分となりつつも、殿下達のもとへと向かい補助魔法で身体強化の補正及び全体の能力増強を唱え支援した。



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