レオンハルト様の意外な素顔1
わたくしは魔力を高め前方のブルーム様に防御力強化、攻撃力強化の呪文を唱える。
「2時方向より魔力の炎の高まりあり、結界魔法張りますわ。ブルーム様は後方にて下がって···来ます!!」
レッドウルフキメラが3つの頭より動き咆哮の叫びと共に無数の炎が出現する。
ブルーム様は瞬時にわたくしの声を聞き届けてくださり、後方に飛ぶ。
それと同時に炎がブルーム様の方向や学園の校舎に当たる威力のある攻撃が仕掛けられ
わたくしは短縮化した防御結界魔法を叫ぶ。
「周囲を守って!!」
短縮した言葉に反応するようにレッドウルフキメラの炎をかき消す結界魔法が発動した。
「魔法無力が不可された結界ですか、素晴らしい。」
「結界魔法に関心もたなくて攻撃して下さいませ、魔物は弱体化できないんです油断大敵は危険ですのよ!」
「ククク、わかってるさ。でもブラアーナ嬢のおかげで策は上々ですから、ご安心を。」
ニヤリとほくそ笑むブルーム様。
そのときです、急にレッドウルフキメラ2匹の動きが鈍り始めたのです。
「ふふ、時間通りですね。」
えっ、何が!? 起きてるの?
と疑問が浮かんでいましたら「間に合ったようだな。」「大丈夫、ヒメちゃん!」「大丈夫か!!」と声が耳に入って、校舎の方向よりレオンハルト様、セイレーンさんにマティアス様、それに生徒会顧問のケティアス・ウォールス先生が駆けつけている姿がありました。
何故、このタイミングで·······と思ったとき、ブルーム様がわたくしと目が合い不敵に笑み
「時間は有効的に、勝利は確実に事を成されるってやつです。」
と楽しげな態度を向けた発言に、もしかするとブルーム様の手の上で自分が転がされてるのではと結論付けて睨み付けたら、ニヤリと笑んだのです。
わたくしはやはりこの方は策士で腹黒だと思った。
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レオンハルト様達が近くにたどり着いたあとは、わたくしの安否を確認後にブルーム様が事の経緯を説明し、先生とレオンハルト様は話し合い、セイレーンさんとマティアス様はわたくしの側にて確実に怪我がないかと追求されましたが、僅かな擦り傷程度しか受けてはいないため首を振るとセイレーンさんが渋い表情を浮かべた。
「ヒメちゃん、嘘は駄目だよ。私にはわかってんだから、手を出して。」
「えっ、良いよ。自分で治せる····っ!」
わたくしは本当に大丈夫だといきこんでましたのに、セイレーンさんがギュムっと擦り傷のある手首をにぎられ痛みがきました。
「ほーら、やっぱり。ヒールかけてあげたいけど、うーん······しょうがない奴に譲ってやろうかね。マティアス、ちょっとヒメちゃん頼むね。」
「······お前、またお節介かよ。」
「フッ、ライバルにはちょっとの褒美をってね。」
「わかった。」
「と言うわけで、ヒメちゃんちょっと待っててね。」
にっこりと微笑み去って行くセイレーンの行動に疑問符を浮かばせていますと、マティアス様が呆れたような表情を浮かべ、まったくと何処か慈愛の籠る表情をセイレーンさんに向けています。
その光景はセイレーンさんと親しい友人から来るもののようで不思議でした。
「セイレーンさんとは友人ですの?」
「······ん? あ、ああ幼馴染みで友人かもな。」
「かもってこと、友人ではあるませんの?」
「··········どうでもいいだろ。それよりもレッドウルフキメラから攻撃を受けたんなら気をつけておけ、あれには危険な毒があるからな。」
「えっ! そうなんですの!? ならばわたくしではなくブルーム様が危険ですわ、わたくしよりも多くレッドウルフウルフキメラの攻撃を受けてましたもの!!」
時折わたくしも支援しましたが、レッドウルフキメラの攻撃は素早く端々に怪我をなさっておいででした。
それにレッドウルフキメラは動きが鈍りましたが、いまだって····こちらを2方向より攻撃を見据え警戒してますし、へたをしたらセイレーンさんもレオンハルト様、マティアス様、先生にだって攻撃を受けると思う。
不安感が募り、ギュっと手を握りしめてましたら、わたくしの手に優しく握られました。
一瞬マティアス様かと思い顔をあげるとレオンハルト様が優しい笑みでわたくしを見ていました。




