予測魔物の魔術無効だって嘘ですよね 2
のんびりタイムの会話回からの戦闘です。
何ですって、魔術無効とか嘘ですわよね!
っていうかブルーム様は何故に慌てないんですの!
貴方は、ほとんどが魔術で能力が成り立ってますのに
少しは取り乱したり、焦ったり態度に出しなさいよ。
じとーっと落ち着き図っていらっしゃるブルーム様を睨み付けてますと、やれやれって感じの態度をとりわたくしを見て面白げに見詰めた。
「ブリアーナ嬢は僕が魔術だけしか能のない人物だと思っておいでのようなんで言っておきますが、これでも剣術の能力はあるんですよ。ですので僕はそうそうに取り乱したり、焦ったりしませんので残念でしたね。」
「······出しなさいよ態度! ではなく、人の心の中にある気持ちを読まないで下さい。」
「ふふ、僕の態度を崩したいんでしたら、余程の事でないと無理ですよ。」
何でしょうか、無駄に挑まされてるようで····意地でも態度を崩したくなりますわね!
「いやはや僕に興味もたれるのは嬉しいですが、状況を見て下さいね。」
ハッ確かに自分でブルーム様に注意しておいて、ブルーム様に調子を乱されてどうしますのよ。
いまはレッドウルフキメラに囲まれて危険ですのに。
あれ、あれれ····先程、ブルーム様が魔術だけでなく剣術もとかおっしゃいませんでしたか?
うん、おっしゃいました。
ならば戦力もレッドウルフキメラとも物理で攻撃可能性ですし、ブルーム様の矜持も心配する必要がないってことではありませんか。
「剣術が得意なら、早くおっしゃって下さいませ。無駄にブルーム様を心配したではありませか!」
だから自信喪失はありませんわよ。
と思ったことをはしょって言いましたら、ちょっとだけブルーム様の表情が崩れて
「···君は天然だと、つくづく実感しましたよ。」
はあーとおもいっきり呆れた吐息を漏らしたのでした。
わたくしは天然っていう生き物では、ありませんと思い反論しようとしたときです。
レッドウルフキメラが様子を伺ってたようでしたが、グワワワワーーー!と咆哮をあげたことで魔物の存在を思い出す。
しかしブルーム様は相も変わらず、ゆったりと欠伸をして
わたくしを見て面白げに見詰め、唇が危機感なしだね、ブリアーナ嬢。とニヤニヤされた。
ムカつきました。ほとんど貴方のペースのせいですのに。
「さーてブリアーナ嬢で遊べましたし、本番としゃれこみましょうかね。」
ブルーム様に不満を口に出さず睨み付けていましたら、やはりわたくしで遊んでましたのね。
とまた魔物の存在を忘れかかるも、ブルーム様が指をパチンと鳴らすとわたくしの周囲に結界が張られる魔力を感じました。
「ブリアーナ嬢、後衛支援···頼みますよ。」
真剣なブルーム様の声音に、ハッとして反論しようとした言葉を飲み込み頷く。
周囲にいる魔物が唸り戦闘体勢になっているのを目にしたから。
レッドウルフキメラの二匹はブルーム様の周囲を警戒し唸り声を上げた瞬間にスピードの早い動きで左右前後に獰猛な爪や咆哮にて火球を飛ばしてきました。
ブルーム様は瞬時に魔術を展開させ結界を張り火球を防ぎ、腰に下げていた剣を取り出して爪を弾き飛ばす。
まるで魔物と戦ってるのに、演劇の一部が目の前にて披露されてる感覚になる。
舞うような剣戟による動きは美しく、レッドウルフキメラの動きをかわしダメージを与える姿は格好良く見惚れた。
凄い、ブルーム様って魔術だけじゃないんですのね。
そんな感想を抱いたまま、つい見惚れていましたらブルーム様から激が飛んできます。
「ブリアーナ嬢、後衛支援! 僕一人に任せないでください!!」
「あっすみません!」
「謝罪は結構! 口より行動して下さい。いいですね!!」
ジロリと目を座らせ叱咤されてしまい、わたくしは頷き支援すべき行動しました。




