予測魔物は魔術無効だって嘘ですよね。1
ブックマーク、評価ありがとうございます。
メインヒーローなのに登場回がないレオンハルトは、フォローされて見直されるって感じの話です。
急に唐突ですが、わたくしはい今とんでもな出来事に遭遇しております。
なんとブルーム様が予測してた魔物【レッドウルフキメラ】ウルフの進化形態で赤い毛並みに金色の瞳、獰猛な三つの頭がグルルルル!!と警戒、憎悪を滲ませた唸り声をあげている。
「まったく予測を外した登場してくれないもんですかね、はあーー。」
「何を呑気な事をいってるのですの、危機感を持ってくださいませ。」
「うーん危機感か、ウワーコワイコワイ。どうですか、危機感ありますかね。」
おもいっきり棒読みで質問してこないでください。
「危機感ないですわ!」
「おやおや我儘ですね。」
「ブルーム様!!!」
「あーはいはい、真面目にですね。やれやれせっかくブリアーナ嬢で遊んでたのに残念。」
「いま、遊んでとか申しましませんでしたか?」
「ハハハ······おきになさらず。ほらほら僕にかまってないで後方にて守られください、結構面倒な敵ですので。」
なら、あんなゆるーい会話しないでくださいませ。
といいかけたときです、もう一体···レッドウルフキメラが現れたのです。
今後は図体が二回りでかく、金色の瞳が淀んでいました。
その眼差しがわたくしを見詰め目を細め、口元が三日月状に吊り上げ、犬歯からは肉片の残骸を垣間見た瞬間ゾワリと寒気を感じ、嫌な気分になる。
あれって···もしかして、もしかしたらここの生徒の肉片ってことはないですわよね。
赤い血も新しいし、怪我してただけなら良いけど···へたしたら!
そこまで考えてから首を振る。
「ブルーム様···もう一体は生徒を襲った形跡がございますわね。」
「···ふっ気づいたかい、あやつらの好物は人間だからね。」
「ではなく、生徒の安否は気になりませんの。」
「ああ、大丈夫だろ。きっと生徒はマティアスが助けて、今頃はこの状況を殿下に知らせに行ってるでしょうしね。」
なんでしょうか、ブルーム様が淡々とおっしゃるせいか。
生徒会の皆さんとレオンハルト様の先見の行動に驚きしかなくて
「そうなんですの。」
としか言えませんでした。
そんなわたくしにブルーム様は一言
「レオンは一応、君のことは大事だと思ってますよ。」
とかフォローされて、不覚にもレオンハルト様を見直したくなったのは、わたくしだけのないしょである。
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レッドウルフキメラは合計して2体、わたくしは治癒と魔法は使えるけれど未熟。
ブルーム様は魔術専門家で能力もピカイチ、俗に言うチートですのよ。
ですので強いのですが、レッドウルフキメラが魔術無効のスキルを持っていては役立つことは皆無なのである。
「····ブルーム様、レッドウルフキメラは魔術無効とかありませよね。」
「ん? ああ、あるよ。」
「え!!?」
レッドウルフキメラって、結構獰猛なのですが中々に襲ってきません。




